37.スーパーボール


・先日、岩国市で行われた「青少年のための科学の祭典」に行ってきました。「フイルムケース笛」「即席カイロ」「シャボン玉」「葉脈標本」などどこでもよく行われるコーナーが殆どでしたが、いくつか目新しい(自分にとって)ものもありました。そのひとつがこの「スーパーボール」です。「新タカミズボール」(タカミズは高校の名前)と称していました。

・インターネットで「スーパーボールの作り方」と検索すると、結構多くのHPが出てきました。作り方としては@PVA入り洗濯のりから作るもので、今回の「新タカミズボール」と同じものA天然ゴムの木からとられる乳液(ラテックス)からゴム分を取り出す方法の二つがあります。おもちゃとして販売されているのはAの方法であり、@はスーパーボールもどきとでも言えるものです。

洗濯のりで作ろう(スーパーボールのようなものの作り方)
(作り方)
@飽和食塩水を作っておく。(水100ccに食塩40g)
APVA洗濯のりを紙コップに1cmほどとり、その中に洗濯のりの4倍の量の飽和食塩水を加える。(着色したいときは洗濯のりに絵の具を)
Bしばらくして液が白く変化したら、割り箸でよくかき混ぜ、白い塊を割り箸で取り出す。指先で丸い形にまとめる。
Cクッキングペーパーなどで水分を取りながら時々形を整え乾かす。
(オリジナル)
多めの飽和食塩水の中に直接洗濯のりを入れても白い塊ができ、それを取り出した後にさらに洗濯のりをいれてもまたできた。連続して数回は可能。
(科学的に)
PVA(ポリビニルアルコール)はポリ酢酸ビニル(ガムの原料)の加水分解によって得られる。これに濃い電解質(食塩)を加えることで塩析反応がおこる。
(ただ・・)
・日数が経つにつれて、表面に塩が噴き出してくる。それに弾力がなくなり硬くなる。スーパーボールとしてはイマイチ。
image002


      ゴム液からスーパーボールを作ろう(本格的)
教材屋さんが手間暇かけてラテックスを探してくださいましたが、1kg1万円強ということなので断りました。HPでしつこく探しているとようやく(株)レヂテックス社の天然ゴム液が東急ハンズで販売していることがわかり、早速広島の東急ハンズ(5階)に行きました。天然ゴム液「S−500」(加硫型)が1kg2200円、天然ゴム液「NR LATEX」が1kg1600円でした。
http://www.regitex.co.jp
がレジテックス社のHPで、東急ハンズのみの販売です。

(作り方)その1
@「NR LATEX10mlに水を加えて100ml程度にする。
A着色したいときにはアクリル絵の具を入れる。
Bそこへクエン酸1gを入れ、割り箸ですばやくかき回す。(クエン酸は薬局で500g1000円でした)
C液中にできたマシュマロ状のものを取り出し、指先で形を整え、手の中で丸めていく。(手のひらでギュッを押さえるとかなり水が飛び出してきました。)
D水が出てこなくなったら出来上がり。
(作り方)その2

@ラテックス20mlをアクリル絵の具で着色する。

Aそれに酢を加え割り箸ですばやくかき回す。

Bかたまりを手のひらで丸めていく。

C水を加えない分やや固めだが、殆ど水は飛び出さず、形も整えやすい。この方がとても簡単。

image005

2個(作り方1) 下2個(作り方2

 

(実施には、授業でこのようにやってみました)

@   市販のスーパーボールで遊ぶ。

A   弾むボール弾まないボール」(仮説社350円)で遊ぶ。

『簡単な作り方』
B紙コップに半分程度飽和食塩水を入れる。
Cフイルムケースに満たしたPVAを紙コップに入れかき混ぜる。
D白い固まりを取り出し、指の先で水分を出しながら丸く固める。クッキングペーパーを利用して水分を少なくする。
『本格的な作り方』
Eフイルムケースにラテックスを満たす。別のフイルムケースに半分まで酢を入れる。
Fコップにラテックスを入れ、アクリル絵の具(又はポスターカラー)で着色する。
Gその中に酢を加え、割り箸ですばやく撹拌してすぐできる塊を取り出し、球状に固める。
ものづくり一覧へ