風茶房>俳句と写真>倉庫No.3


の Gallery 倉庫 (2005年)

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雪


お降りの地に近づきて雪となり  沢木欣一


鶏


父が子に鶏見せてゐる母の視野  細見綾子


山


冬山や惜しき月日が今も過ぐ  細見綾子


薔薇


冬薔薇のつぼみやさしく尖りたる  沢木欣一


水仙

水仙の切り時といふよかりけり  細見綾子


卵


寒卵二つ置きたり相寄らず  細見綾子


鴨

野川あり春にならんとしてゐたり  細見綾子


ふきのとう


蕗の薹見つけし今日はこれでよし  細見綾子


紅梅


紅梅や妻に童女の時永く  沢木欣一


雀


ぬくい日寒い日春を暮らすなり  細見綾子


蜂蜜


春の風邪蜂蜜なめてしづめたり  沢木欣一


つくし

いにしへの道に短きつくし出づ  細見綾子


桜餅


わが妻に永き青春桜餅  沢木欣一


松の芯


やはらかき新樹を抽きて松の芯  沢木欣一


葱坊主


空き瓶に水入れて葱坊主挿す  細見綾子


桐の花


桐の花竹かごを編む前に落つ  細見綾子


朴の花


朴咲くや津軽の空のいぶし銀  沢木欣一


葉桜


葉桜の下帰り来て魚に塩  細見綾子


桜の実


桜の実わが八十の手を染めし  細見綾子


十薬


十薬の根の長々と瓦礫より  細見綾子


花菖蒲


胸うすき日本の女菖蒲見に  細見綾子


山百合


百合咲きていまだ花粉をこぼさざる  細見綾子


瓜畑


暑き故ものをきちんと竝べをる  細見綾子


入道雲


夜も映る入道雲や名護の海  沢木欣一


朝顔


朝顔に水やりしあと月待ちし  細見綾子


おしろい花


花火屑おしろい花に掃き寄せて  細見綾子


海


むしろ秋へ歩み寄らんと海を見に  細見綾子


なでしこ


撫子の花野浄土となりにけり  沢木欣一


月


門を出て五十歩月に近づけり  細見綾子


うり坊


瓜坊の花野の寝床月のぞく  沢木欣一


稲穂


豊年を甘世と呼べリ島人は  沢木欣一


なつめ


熟れ棗風が磨きてゆきし艶  細見綾子


かりん


くわりんの実しばらくかぎて手に返す 細見綾子


南天の実


南天の実に惨たりし日を憶ふ  沢木欣一


冬紅葉


冬紅葉一葉一葉と散り惜しむ  細見綾子


かりん


落葉踏む音や亡き友来るごとし  沢木欣一


枯草


枯草に日あたるといふよき事あり  細見綾子


親子

外套をはじめて着し子胸にボタン  細見綾子


空


うららかさどこか突抜け年の暮  細見綾子


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