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2008/05/08 聖火リレーは何のため?(2)

前回管理人日記で北京オリンピック聖火リレーについて、「わざわざチベット人民を逆撫でするようなヒマラヤ経由の聖火リレー」と書きましたが、中国国内聖火移動コース地図を見て改めて中国の「五輪の政治的利用」意図を感じずにはいられませんでした。まず国内出発地点が香港というのが、1997年イギリスから返還された「中国固有の領土」であることのアピールであり、当初「台湾は中国国内だから台北を通過させる」と発表して台湾政府から拒絶されたこと(注:公式地図には独立国家台湾は明確に中国の一部として描かれています)、アメリカの偵察機不時着事件(2001年)でクローズアップされた海南島を意識的に通り、5月の天候の良い日にエベレストに聖火を登頂させ、未だに戒厳令下にあるチベットのラサを通り、ここも中国領土であることを宣伝しようとしています。さらに1949年にチベット同様武力で併合し60万人以上のウイグル人を殺戮したと言われる東トルキスタン(=現新彊ウイグル自治区)のウルムチを通過し、モンゴルから奪い取った内モンゴル自治区外側を沿って進み、かつて日本が占領していた旧満州(=黒龍江省)を回って8月に北京に戻るという手の込んだ演出をしています。これらはすべて中国領土だ、というメッセージであることは明白です。

そもそも「聖火」を発祥の地であるアテネから開催国に運ぶというアイデアを思いついたのは、1936年ベルリンでオリンピックを開催したナチスドイツでした。ナチス総統ヒトラーは大会を世界にPRするためと称して、ギリシャからブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、オーストリア、チェコスロバキアを通ってドイツに入るコースを選びましたが、それには重大な目的が秘められていたのです。ヒトラーは事前にこのコース下見の調査団を派遣し、後にドイツが戦火を開いた時、この調査結果から聖火コースの逆を辿って東欧・バルカン諸国へ侵攻しました。「歴史は繰り返す」といいますが、この中国地図を見ていると「平和の祭典のための聖火リレー」とは名ばかりで、中国の領土的野心を象徴しているように見えるのは私だけでしょうか?

胡錦濤中華人民共和国主席による点火式(2008年)

ベルリンオリンピック聖火リレー(1936年)

【注】聖火移動コース地図は北京五輪聖火リレー公式ページからコピーし、日本語で地名を加えました。

 

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1. ヨーロッパ旅行に出かけたレスビアンの話。(英語のジョーク#1237

2. Wine & Dine新作は「モンラッシェ」です。

4. 管理人日記「塩爺の嘆き」(2008/04/21)に、自民党元総務会長堀内光雄氏の「後期高齢者は死ねというのか」を追記しました。塩川正十郎氏同様、与党自民党の重鎮議員すら疑問を抱く法案制度が誰もブレーキをかけずに国会で承認され、周知不徹底のまま施行されてから、問題が次々と明らかになっています。子供が今まで育ててくれた親を自分の健康保険で面倒を見てはいけない、と国家が親子の絆を引き裂くようなことを現実に行っているのです。何かおかしくありませんか?

 

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