本文へジャンプ 更新日 1月1日  

 

クリスタルレッドシュリンプの魅力



 クリスタルレッドシュリンプ(CRS)とは、そもそも水草のコケ取り用として飼育されだしたビーシュリンプと呼ばれる淡水エビが突然変異したものです。このビーシュリンプは香港から入ってきたと言われ、黒と白の縞模様が蜂に似ている事から名付けられてのですが、その突然変異体であるクリスタルレッドシュリンプは、赤い体色が輝いた宝石のようだから名付けられたのでしょうね。
 このクリスタルレッドシュリンプ/CRSは商標登録されていますので、正確にはエビの種類ではなく、商品名といったところでしょうか?現在では、多くのショップでブリードされ、販売されていますが、許可なくこのクリスタルレッドシュリンプという名称を使う事が出来ないので、レッドビーシュリンプとか、色んな名称で売られています。あっ、このクリスタルレッドシュリンプを誰が固定化し、世に広め、商標登録したかは、ここでは割愛させていただきます。みんな知ってますよね。

 また名称の話ですが、クリスタルレッドと言う名称からは、現在、異様に高価な値段がついている「日の丸タイプ」や「トラタイプ」は馴染まないような気がします。どちらかと言うといわゆるBグレードやC・Dグレードと言われる赤くても白いバンドのところは薄く透き通った個体がピッタリ当てはまる気がします。このクリスタルレッドシュリンプは、体長2〜3センチほどの小さなエビで、寿命は1年から1年半ぐらいだと言われています。

 水槽内では、派手に泳ぎ回るわけではなく、底床や水草の上にを歩き回っている事が多く、時々足を一生懸命動かして頼りない泳ぎ方で、移動する事があります。この頼りなさが男心をくすぐるのか母性本能をくすぐるのか、とても可愛いく、人気があるのかなと思います。

 餌を食べる時は、タブレット状のものだと取り合いになって群がりますが、粒状のものだと、底床にある餌を上手に抱えて、水草の上などに移動し、手(足?)をちょこまかと動かして食事をします。この前足をちょこまか動かすしぐさは、餌の与えていない時でも底床や水草の上で常に行っています。このしぐさもどことなくユーモラスで可愛く人気があるのだと思います。

 鮮やかな赤い体色は、緑色の多い水草水槽では、とても目立って美しく、よくマッチしていると思います。エビだけをとらまえて見ても、その赤色はとても美しいですし、白いバンドがはっきりと綺麗に入るとまた赤を引き立たせてより美しく見えます。ただ、最近の人気は、赤より白の方の割合が多い個体のようです。水槽内では、赤色も目立ちますが、白色も意外に目立ちます。

 白色の割合が多い個体は、まだまだ固定化されていないので、出現割合が低く希少価値もあって変に人気が出ています。このあたりで価格の事に少しだけ触れておきます。私が飼育を始めたのは2002年の秋からですが、翌年の夏ごろからじわじわと、そして2004年の春頃からドカーンと高騰しました。この高騰したのは、白の割合が多い個体が出回り始めたからです。以前から一部のショップでは1匹何十万もの個体が販売されていたようですが、オークションと言う良いのか悪いのかわからない仕組みのおかげでどんどん価格が釣りあがりました。価格についてはもっともっと言いたい事がありますが、今の私が言っても負け犬の遠吠えにしかならないので、このあたりで止めときますが、私の思いとしては、多くの人が気軽にクリスタルレッドシュリンプの飼育を楽しめるように1匹数百円ぐらいに落ち着いて欲しいと以前から願っております。

 次に価格の話と通じるところもありますが、クリスタルレッドシュリンプは、生後半年ぐらいで繁殖可能となり、生涯で3・4回、卵を産みます。メスが卵を産むと、お腹に抱えます。その卵に新鮮な水を送るため、メスは時々たくさんの足を一生懸命に動かします。このしぐさがまた愛らしいのです。そして、卵を抱えてから4週間前後で卵から孵化し、稚エビが放たれます。この稚エビは、最初は肉眼ではなかなか見つけられないほどの小ささで、見つけられた時には、しっかりとエビの体形をしており、透明に近いです。水草にしがみついている事が多く、見つけた時は感動ものです。この繁殖するということが、また人気の要因でもあり、価格の高騰にも繋がっているのかと思います。孵化する稚エビの数は様々で、水槽の状態や親にもよりますが、1匹見つけたら少なくともあと十数匹は居るのが通常で、多ければ30・40匹も見つけられる時もあります。とっても小さな稚エビがちょこまかと動くのもまたとても可愛く、魅力の一つと言えます。

 このようにクリスタルレッドシュリンプには色・しぐさ・繁殖といった様々な魅力があります。

 最後にもう一つ、この飼育を始めたことで、ショップやネットを通じて多くの方と出会い、交流を持てました。これがまた大きな魅力の一つなので、知り合った方々とのお付き合いを大切にしていきたいと思っています。