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その他の魚
ここでは、前のページで取り上げた3魚種以外の魚について取り上げます。これらの魚は、専門的に狙って釣る場合と、外道として釣れてしまう物があります。専門的に狙える魚の場合は釣り方についても簡単に書いておきます。
ギンブナ
Carassius gibelio langsdorfi
コイ目コイ科コイ亜科フナ属
日本各地に生息するフナです。産卵期は4〜6月頃で、この時期になると水深の浅い用水路などに集まって(ノッコミと言います)産卵をするため、この時期が一番釣るのに最適な時期です。全長は25cm程まで成長します。
このフナは関東地方では雄の個体数が少ないのですが、他の魚の精子の刺激を利用して発生する雌性発生で繁殖します。ギンブナを釣るには、成魚を釣る場合と幼魚を釣る場合が有ります。成魚の場合はシモリ仕掛けを使って探り歩いて釣る探り釣りが適しています。簡単に釣りたい場合は幼魚を釣るのが良いでしょう。ここでは、幼魚を釣る場合について書きます。
霞ヶ浦・北浦の護岸土手下には田圃の給排水をする幅1.5m程の用水路が有ります。(但し田圃がないところには有りません。)この用水路に幼魚がかなり入り込んでいますので、ここで釣りをします。時期的には4〜10月頃が良く、ゴールデンウィーク頃が一番良いようです。
まず、道具・仕掛けはタナゴ釣り用のものが適当です。竿は1.8mも有れば充分です。全長が3〜5cmと小さいため、鈎はタナゴ鈎を使います。餌はアカムシが最適です。
釣り方は餌を底近くに流します。アタリは比較的明確に引き込みますので軽く合わせて下さい。1カ所で何回か仕掛けを流してアタリがない場合は1m程移動してまた流すというように探り釣りをします。ゴールデンウィーク頃にはタイリクバラタナゴの大きめのものや、成魚のフナなども混じって釣れます。成魚のフナを釣り上げるためには、玉網が必要ですが大げさなものでなくて熱帯魚用ネットの特大の物でも代用できます。
キンブナ
Carassius carassius subsp.I
コイ目コイ科コイ亜科フナ属
関東以北に分布するフナの1種。体色がギンブナに比べ金色に近いため、この名が付けられています。全長は15cm程に成長する、比較的小さいフナです。食性は雑食性ですが、どちらかといえば動物性のものを多く摂るようです。ギンブナとの鑑別については、体高が低く、背びれ基底(背びれの根元の部分)が短い点で見分けられます。
釣り方については、ギンブナと同様です。
釣り方については、ギンブナと同様です。
ブルーギル
Lepomis macrochirus
スズキ目スズキ亜目サンフィッシュ科ブルーギル属
本種の名前は、鰓蓋後端の突出している紺色の部分から、英語でBlue gill((青い鰓)とついたものです。この魚はアメリカからの帰化種で、1960年にアイオワ州より皇太子殿下(現天皇陛下)へ贈られ、伊豆の一碧湖へ放流されたのが始まりです。その後、淡水真珠貝の増殖用や観賞用などのためなどに持ち込まれたものが繁殖し、現在では日本各地で生息が確認されています。全長25cm程にまで成長する魚で、オオクチバス(ブラックバス)同様雌が産卵後、雄が卵〜稚魚を守る習性があるため大繁殖する傾向があります。食性は雑食性ですが肉食性が強く非常に貪欲であるため、他の魚の卵や稚魚、エビ類などを大量に食べてしまいこれらの魚などが極端に減ってしまう原因となっています。その為、現在茨城県では霞ヶ浦水系において本種の駆除作戦を行っており、捕獲した魚を買い取り魚粉に加工する事を行っています。他県でも本種及びオオクチバスの放流禁止の条例を制定しているところが増えています。本種は、オオクチバスと同様に目としてはスズキ目に属し、肉は白身であるため食べてもまずまずの味で、料理としてはフライやムニエル、バター焼きなどの料理が合うようです。ですから、駆除の意味も込めてキャッチ&リリースでなくキャッチ&イートを広めるべき魚種です。(自分が食べなくても、猫や水鳥などの餌としても適当です。畑の肥料にもできるのではないでしょうか。)
ブルーギルは、タナゴやヒガイ、ワカサギなどを釣る際に頻繁に釣れてしまい、餌は取られる、ポイントは荒らされる、針は飲み込まれると非常に邪魔な存在となっています。しかし、これの中型〜大型を狙って釣ると結構引きが強く楽しめますし、釣れないということもまず無いため、暇つぶしに釣るには手軽な魚であると思われます。霞ヶ浦水系では一年中釣ることができ、釣り場としては舟溜まり内が一番手頃です。
道具・仕掛けについてですが、竿は2.7〜3.6m程度の物を使います。道糸は1号を竿一杯の長さにします。ハリスは0.6号程度を10cmほど、鈎は袖やキツネの3〜4号を使います。浮子は棒浮子や唐辛子浮子、へら浮子など、アタリがわかれば何でも良いです。道糸とハリスの結合は引きが強いので丸環やヨリモドシを使った方が良いでしょう。餌にはアカムシやミミズが適当です。
釣り方についてですが、狙う場所は舟の陰、杭の周り、沈船や障害物の際、水草の際などです。狙う場所の水深を取り、底から30cm程度切るように浮子下を調整します。アタリはあまり大きく出ないことの方が多いので、多少の変化でも合わせて下さい。針掛かりすれば、横に走るように引いてきますので、障害物周りでは中に逃げ込まれないように注意して魚を浮かせます。
釣れた魚の針を外す際、背びれの棘などに注意して外します。体表のヌメリが比較的多く、生臭いので手拭いは必需品です。食用にする場合は活かして持ち帰るかその場でハラワタと血を抜き、皮を剥いでクーラーボックスに入れて持ち帰ります。
モツゴ
Pseudorasbora parva
コイ目コイ科ヒガイ亜科モツゴ属
釣り人の間では「クチボソ」といわれる魚です。上に向いた小さな口で釣り餌をうまくかすめ取るため、餌取りとして嫌われており、霞ヶ浦水系ではタナゴ釣りや土手下の用水路での子ブナ釣りの際に釣れてきます。日本全土に分布し、他水系では全長8cm程度までの物が多いのですが、霞ヶ浦水系では全長10cmを越える大物も釣れます。水槽での飼育も容易で、産卵も容易に行えます。
タモロコ
Gnathopogon elongatus elongatus
コイ目コイ科モロコ亜科タモロコ属
この魚も釣り人の間では餌取りとして嫌われています。モツゴと同様にタナゴ釣りなどの際に釣れてくる魚です。
本来の分布は東海地方〜山陽地方であった物が、放流等によって北海道を除く全土に広まっています。
本来の分布は東海地方〜山陽地方であった物が、放流等によって北海道を除く全土に広まっています。
ヌマチチブ
Tridentiger kuroiwae brevispinis
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ハゼ亜科チチブ属
淡水性のハゼの仲間です。全長10cm程まで成長しますが、釣れてくるのは3〜7cmのものが殆どです。比較的岩があるような所を好み、ヒガイ釣りやタナゴ釣りでも餌が底についてしまっているときに釣れてきます。体の割に口が大きく、3cm程度のものでも秋田キツネ2号の針を飲み込んでいる事もあります。淡水性ハゼには沢山の種類がいます。霞ヶ浦水系ではこれの他にマハゼ(普通ハゼ釣りで釣るハゼ)を小さくしたようなジュズカケハゼなどがいますが、圧倒的にこのヌマチチブのほうが多くなっています。
この魚はハゼの中では(性格が)強い方なので、ヨシノボリなどがいた水域に入ると追い払い、このハゼだけが増えることになります。従って、水槽などで飼う場合も他の魚に危害を加えるため、この種のみの単独飼育となります。
霞ヶ浦水系では、この魚のことをゴロと呼び、これを獲る漁も行われています。獲られた魚はもっぱら佃煮として加工され、水郷名産ハゼの佃煮として販売されています。
シラウオ
Salangichthys (Salangichthys) microdon
サケ目シラウオ科シラウオ属
こんな魚も釣れてしまうのが霞ヶ浦水系の偉大なところでしょうか。現在では相当減ってしまったものの、河口堰建設前の自然豊かな時代にはこれの漁が成り立っていたほど獲れたそうです(*)。アカムシを餌にしてタナゴを釣っているときに、まれに掛かってくる程度の魚です。
*補足:平成8年の漁獲高294トンあり、前年に続いてワカサギを抜いて(ワカサギは259トン)います。これは、ワカサギが獲れなくなった事により、単価の高いシラウオを多く獲るようになってきたためと思われます。
*補足:平成8年の漁獲高294トンあり、前年に続いてワカサギを抜いて(ワカサギは259トン)います。これは、ワカサギが獲れなくなった事により、単価の高いシラウオを多く獲るようになってきたためと思われます。
ボラ
Mugil cephalus cephalus
スズキ目ボラ亜目ボラ科ボラ属
小物釣りという範囲からはあまり適当でない大きさの魚ですが、10〜15cm程度のものがワカサギ釣りの時に掛かることがありますので紹介します。ボラといえば海の魚ですが、汽水域を越えてかなり上流まで入り込む事があります。霞ヶ浦水系にも河口堰の魚道を通ってかなりの数が入っており、水面で跳ねているのがよく見られます。
ワカサギ釣りの時に掛かるのは、鈎に金色のものを使っている場合が多く、光っているものを追って食いつくためと思われます。鈎掛かりすると引きは強く、楽しめる魚です。
ワカサギ釣りの時に掛かるのは、鈎に金色のものを使っている場合が多く、光っているものを追って食いつくためと思われます。鈎掛かりすると引きは強く、楽しめる魚です。
アユ
Plecoglossus altivelis altivelis
サケ目キュウリウオ科アユ属
1998年の霞ヶ浦はなぜかアユが大繁殖しているようで、遡上時期には流入河川でかなりの釣果が上がっています。あまり他の釣りの外道として掛かることはなく、もっぱら専門に狙って釣る魚です。
釣り方はオキアミを餌にした浮き釣りで、釣り場が流入河川の流れが有る場所なので玉浮子仕掛けで何回も流す釣り方となります。
釣り方はオキアミを餌にした浮き釣りで、釣り場が流入河川の流れが有る場所なので玉浮子仕掛けで何回も流す釣り方となります。
クルメサヨリ
Hyporhamphus intermedius
ダツ目サヨリ科サヨリ属
霞ヶ浦水系には結構居る魚で、一生をこの水域で過ごすようです。他の魚の釣りをしていて、浮子に魚がアタックしてくるようで有ればこの魚である可能性があります。釣り方は水面近くを狙う浮子釣りで、玉浮子の2連〜シモリでオモリを外した仕掛けを使うと良いようです。餌は私が釣ったときは赤虫を使いましたが、 浮子にアタックしてくる事から海のサヨリ釣りでも使うハンペンなどもいけるのではないかと思います。仕掛けを振り込み、浮子にアタックしてくるのが確認されたらしばらく待って、 一番鈎の側に付けてある浮子が走ったら軽く合わせて抜き上げます。 手であまり触るとダメージが大きいようです。リリースやもし飼うので有れば慎重に扱ってください。
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