楠田一千代 (アフリカ日本協議会会員、SODECC会員)
| 活動の始まり‐女性たち自身のイニシアティブから |
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| GECの活動を紹介するパンフレット。GECグランヨッフは、エンダ・グラフ事務所の一角を借りて営業している。 |
この最初のGECは大成功し、翌年には2つ目のGECが作られることになった。57人の女性たちが集めた資金に加え、GECグランヨッフとエンダ・グラフが資金を貸し、合計約174万CFAで活動が開始された。これまでのGECの活動成果は、顕著で、1996年の段階でダカール近郊には12の独立GECが存在し、会員総数は2万人に達している。総額9億7000万CFA(約2億円)ものお金が、小売り業、野菜栽培、養鶏、民芸品製作、穀物加工や果物加工など種々の小規模事業に融資された。融資の返済期間は6〜12ヶ月、年利は10%であり、これまでの返済率は100%となっている。融資を受ける条件は、別のところから融資を受けていない、融資希望額の25%の貯金がある、GECの会員である、出資金6000CFA(約1500円)と年会費1500CFAを納めている、の4点である。GECは、会員の意見を聞きながら、住宅・土地購入用の貯蓄活動や、イスラム教徒が多いセネガルの社会を反映して、メッカ巡礼用の積み立てサービスも行うようになってきている。
| より利用者の近くへ、要望に応えて ‐ピキンのギッシェ |
ダカール郊外、ピキン市での活動を直接見ることができた。ピキンには6つの市場があるが、そのすべてに、合計7ヶ所の貯金融資窓口(ギッシェ:guichet)がある。ギッシェは、活動をサービス利用者により近づけ、また、GECへの参加会費も持ち合わせない非常に貧しい女性たちにもチャンスが与えられるように、と始められた。ここでは、25〜50CFAでも貯金できる。ピキンでの活動は1996年、一つのギッシェから始まった。
現在、ピキンと隣町に合計9ヶ所のギッシェがあるが、午後2時すぎ窓口業務を終えた担当者たち(全員女性)が集まったお金を持って、毎日ピキン総合金庫に収めにやってくる。この総合金庫の出納責任者、ウレイ=ディウップさんが、ピキン最初の窓口を担当したその人である。彼女は、グランヨッフのGECで45日間の実地訓練を受けたあと(これはすべての担当者に必須)、ザンク市場のギッシェで活動を開始した。彼女は、窓口業務の傍ら、他の市場の責任者たちと協議し、市場委員会で推薦された女性に実地訓練を施し、わずか半年の間に、ピキンと隣町のすべての市場(8ヶ所)に窓口を開設したのである。貯金残高も合計3500万CFAになっていた。そして、エンダ・グラフの支援のもと、ピキン総合金庫建設の運びとなった。利用会員総数は1997年末で約2千名となっている。
| 通帳。ギッシェで一冊400CFAで購入できる。窓口に預けっぱなしの人もいれば、自分で管理している人もいる。各ギッシェがピキン総合金庫から購入している。 |
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| 借金取りたてとクリスマスパーティーとGECの本当に意味するもの |
ひと月に2回、ギッシェ担当者たちと各市場の運営委員会メンバーが集まりミーティングが持たれる。議題は、借金の取りたて、つまり、返済の遅れている人をどうするか、である。ピキンGECのアプローチは、まず、自宅に出向き会って話す。もう一度会う。それでもだめなら警官と一緒に訪問する、である。自宅訪問はグループで行い、その時メンバーに年長者を必ず入れるようにする。こうすると話し合いもスムーズに行くのだ。
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| 返済の遅れている人をどうするか、を話し合う定期会合の様子。 |