酒 飲 み 二 題



 

一) 二人の男がバーで飲んでいた。
   バーを出て、
     「もっと飲もう、今度はオレが払う」
     「ウイー。いや、ボクのおごりにしてくれ」
     「じゃあ、次はオレが払おう」
   何軒もはしご酒して、べろんべろんに酔って、
     「あんたは大分酔っとる。ボクが送っていく」
     「いや大丈夫。あんたこそ足元が危ういぜ。ヒクッ」
   四つ角で、
     「オレはこっちだ」
     「ボクもこっちだ」
   二人とも、フラフラ.......、
     「オレはこの角を曲がる。じゃあサヨウナラ」
     「いや、ボクもこつちだ...........」
   そして、ある家の前で、
     「ここがオレの家、あんた、覚えといてくれよ」
     「なんだって、ここはボクの家だよ」
     「あんたは酔っぱらってる。まあ、自分の家にちゃんと
      帰ることだな。さいなら」
     「酔ってるのはあんた。
         ひとの家に入っちゃ困るよ。ウイッ」
   二人で大騒ぎしていると、その家の中から主婦が出てきて、
     「まあ、見っともない。
         また親子一緒に酔っぱらって帰ってきたのね」
 
二) 主婦が友だちに話している。
     「うちの主人って、本当におかしいのですよ。
         泥酔するとアッチの欲求が猛然と起こるんですって。
         普段は”疲れた、疲れた”って、すぐ横を向いて寝て
         しまうくせに........。
         ところが、酔っているから、本人はその気でも、武器
         の方がもう一つ元気がありませんでしょう。
         おまけに時間ばかり長くて、途中で眠っちゃったりす
         るんですの。
         ”ああ、終わった”と思ってどけようとすると、半分眠り
         ながら”まだまだ”なんてまた始めるんですよ。
         結局二時間もかかっちゃって、こっちの方がうんざり
         して眠っちゃいますの。すると怒るんです、真剣さが
         足りないなんて。
         それでわたし考えまして、寝室の壁に貼(ハ)っとくこ
         とにしましたの、交通安全の標語を........」
     「えっ!交通安全の標語を、寝室に........?」
     「ええ、
          ”飲んだら乗るな!
               乗るなら飲むな! って」




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