衝撃の一冊!
書籍のご紹介
私の人生、これなに? 
絶望の深き淵より
在日難民たちの証言
雨宮 剛 ・ エルダル=ドーガン 編・著
自費出版 (雨宮剛 発行) A5判 262ページ
●目次●

在日難民たちの叫び−「まえがき」に代えて

第1章
〈証言〉私の人生、これなに?絶望の深き淵より

こんなに汚いのです!         ・・・ アウン・ゾウ・ウイン
ぼくどうして二年間も収容されたの? ・・・ アウン・ミヤッ・ウイン
私どうすればいいですか?      ・・・ K
私の生いたち、私のめざすもの    ・・・ ジャマル・サーベリ
収容所の一日          ・・・ ジャマル・サーベリ
釈放は心身ボロボロになったとき   ・・・ ジャマル・サーベリ
一秒、一秒、苦しい!       ・・・ フェリー
私 死刑絶対あります!       ・・・ シアミ
人間らしい生活をしたい!      ・・・ ユスフ
あなたは人間になりなさい!     ・・・ アフメット・カザンキラン
難民は犯罪者ではありません!  ・・・ デニズ・ドーガン
これから私たちこの国でどうなる?  ・・・ メリエム・ドーガン
私たちを人間として見ない      ・・・ エルダル・ドーガン
〈写真のページ〉
1988 ビルマ学生民主化運動
イラン・イスラム独裁政権恐怖の実態
ジェノサイド−イラン・イスラム政府の犯罪
トルコ政府軍によるクルド人ホロコースト
第2章
日本の難民政策−その問題点

収容所の面会を続ける           ・・・田中喜美子
難民たちとの出会いに想う   ・・・榎本 譲
難民問題は、私たちの問題      ・・・酒井雅巳
クルド人難民二家族を支援して思うこと ・・・東 文男
二〇〇四年六月 法改正に基づく新しい難民認定制度
                  ・・・渡部典子
入管収容施設で起きていることを知る ・・・柳下み咲
在日朝鮮人−植民地支配が生んだ旧難民 ・・・宋連玉
日本文化の“癌”−その排外思想       ・・・関田寛雄
日本人の外国人観と難民政策         ・・・加藤 歩
ヨーロッパから難民の受け入れを考える  ・・・マックマン敏子
かつて日本人はみんな難民だった     ・・・ジョージ・W・ギッシュ
高校生は「ほんとうのこと」を知りたい   ・・・田中祥一
難民を迫害する国            ・・・雨宮 剛

資料編

あとがき

装丁・カット  栗林一路
2006年
5月15日
発売
本のチラシは、
こちらからダウンロードできます。

http://homepage3.nifty.com/kds/bookbira.pdf
価格 \1,000
          収益金について

この本の収益については、以下の3つの団体に寄付され、使用されます。

・CMY基金
メトロ・マニラ、ケソン市にルベン・J・ヴィリョーテ神父のセンター・フォア・マイグラント・ユースの子供たちが教育を受けられるようにするための基金です。
フィリピンのストリートチルドレンの教育資金に充てられます。

・クルド人難民二家族を支援する会
支援会は現在、ドーガン家のカナダ出国を目指して活動しております。ドーガン家の生活支援および出国費用に充てさせていただきます。

・ジャマルさんを支援する会
日本在住のイラン人難民、ジャマル・サーベリさんの支援に充てられます。
表紙はイメージです
クルド人難民
エルダル・ドーガンさん
クルド人難民
メリエム・ドーガンさん
青山学院大学名誉教授
   雨宮 剛 先生
(税別)
こちらの書籍は、
下記の書店で取り扱い中です。
●模索舎(もさくしゃ)
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(お出かけの前に、お電話にて
在庫をご確認頂きますと安心です)
 5月27〜28日に、学生たち(ASPネットワーク)が開催する予定であっ
た難民キャンプ疑似体験企画は前日になって中止となった。そうなった経緯はと
もかく、残念なことだ。とまれ、若い人たちが難民キャンプを体験しようとする
志向はすばらしい。
 すでに『私たち どうして 人間じゃないの? 怒りと慟哭 −クルド難民と
青学生との対話−』(雨宮剛編 2005年2月21日発行 700円)[1]を自費出版した
雨宮さんの思いも似ている。雨宮さんは、法務省・入管・収容所にたいして、自
分を収容して、費用は自己負担するから、難民と同様の処遇を体験させるよう迫
った。自分では思いもつかない、そんな要求を突きつける雨宮さんに、こちらが
意表を突かれた。そんな強烈な思いに、キリスト教的なラディカリズムを感得し
た。
 法務省・入管・収容所は雨宮さんの要求をかたくなに受け付けない。難民申請
者をはじめすべての在日外国人を犯罪者として冷遇する施設こそが、日々被収容
者への犯罪を実行しているからだ。イラクのアブ・グレイブで、キューバのモン
カダで、アメリカの犯罪は暴かれ問題にされているのに、日本の入管収容所は夜
と霧の中に深く閉ざされている。
 密閉された収容所内に犯罪の履歴がうずたかく積もっている。
 だから、雨宮さんは挑みかかった。どんなに獄壁が分厚く、闇が深くとも、地
の塩として光を求めた。

 雨宮剛/エルダル・ドーガン編著『私の人生、これなに? 絶望の深き淵より
 −在日難民の証言−』(自費出版 2006年5月15日発行 1000円)を、ぜひ購読
していただきたい。

 この自費出版第二弾の圧巻は、なんといっても難民の証言そのものである。た
いへんな労力をかけて紡ぎ出された証言を読み解いてほしい。イバラが心にから
まるような心象の灰色はがね、まるでヨブ記のようにさいなまれる。伝道の書の
ように空しく、シジフォスの神話のように繰り返される日々。かくも酷い人倫に
反する罪をおかしている現実を見てとってほしい。
 ラディカルとは「過激」ではなく、そもそも根源にたどるということだ。
 雨宮さんの諸作には、中南米やフィリピンで貧窮・零落する民とともにキリス
ト教基礎共同体を展開していった「解放の神学」に通底するようなラディカリズ
ムを感じる。日本はただ単に難民にとって狭き門どころではなく、日本の難民条
約批准は詐欺行為であり、迫害を逃れてきた人々にさらに虐待・拷問をたたみか
ける日本がいかに世界に冠たる難民再生産国家であるかを指弾する。どぎつい排
外主義の根源を天皇制にまでたどって、私たちの何をなすべきかを問い続ける。
 前著作、そして『難民を追いつめる国 −クルド難民座り込みが訴えたもの』
(クルド人難民二家族を支援する会 緑風出版 2005年7月10日 1700円)[2]と
もども、伝えられ、読み継がれ、動き出す契機となることを願う。一粒の麦のよ
うに。

参考書評:

[1] http://www.ngy.1st.ne.jp/~ieg/ieg/inter/vol8-2/tmr2.htm

[2] http://www.bekkoame.ne.jp/~pyonpyon/fjc/05/07/10.htm
収容体験を求め証言を綴るラディカリズム

書評:『私の人生、これなに? 絶望の深き淵より −在日難民の証言−』

                                    津村 洋