営業車の"ロゴ"はどうして右書き?
随分昔から不思議に思っていたのですが、トラックやワゴン車など営業車の、運転席側のボディに書かれている社名ロゴは、どうして右書きが多いんでしょう。
紛らわしいし、読みにくいですよね。
例えば、"椛コ田"と書いてあるとすれば、当然"株式会社村田"と読んじゃいますが、実際は"田村株式会社"なんですね。
こういう例は走っている車を5分も眺めていれば、いくらでも目にすることができます。
どうして運転席側の方では右書きになっているのかといえば、助手席側がフロントの方、即ち左から書き始めているので、運転席側もフロントの方、即ち右から書き始めた方がバランスがとれるという考え方が根底にあるからです。
運転席側と助手席側のボディを同時に見ることができる訳でもないのに、どうしてバランスをとる必要があるのでしょう。
面白い例があります。
「ターヤジス」と書いたロゴの車が停まっていたんですが、それが「スジャータ」のことだと分かるまでには相当な時間が掛かりました。
こういう滑稽な例は、枚挙に暇がありません。
例えば、
送運村田
TAMURA
03-1234-5678
などという左右書き混合の支離滅裂なロゴも全然珍しくありません。
どうしてそう意固地なまでに右書きに拘るんでしょうか?
ロゴウオッチングをしているといろんなことが分かってきます。
走っている車には、運送会社と建築関係の車が実に多いのです。
或る日、車の走行の多いとある国道で、100台程の営業車のロゴを片っ端から書き取ってみました。
そして面白い発見をしました。
左書きと右書きの車の比率はほぼ半々、大手企業の約8割が左書きに対して、個人営業など中小企業の約7割が右書です。
これは何を意味するかと言えば、大手企業の方が、総務の担当者なんかがしっかりしていて、車のロゴひとつにも気を配っているということでしょう。
小さい会社は、そんなことには無頓着なのかもしれません。
因みに大手の運送会社の右書きには、"便急川佐"、"運通山福","便ルーガンカ"などというものがありました。
急成長した"松本引越しセンター"、"アート引越しセンタ"ー、"引越しのサカイ"はさすがに左書きで、車のボディに大書されたロゴが颯爽としていました。
矢張り伸びる会社は違うと思いました。
「右書きで何が悪い?」 ですって?!
いえ、決して悪くなんかありませんよ。
ただ社名などを読み取るのにえらく手間どって、注意がおろそかになり、つい追突しそうになるもんですから……。
平成15年8月02日