PC Page 1999/11/30
 

ABIT BH6 Ver1.01 PCI非同期改造 


  


■背景

別冊DOS/V magazine CUSTOM の1999 Vol.1 No3という雑誌にPCI非同期改造の記事が特集されており、丁度題材がBH6 Ver1.1だったので、当方所有のBH6 Ver1.01にも同様の改造を行えば、FSB133MHzの設定も役に立つのではないかと考えたのが改造理由です。特に、BH6 Ver1.01にとっては、FSB124,133の設定はPCIに1/3のみ供給を行うという意味をなさないような設定でした。

同時にAGPの非同期改造もあるのですが、VIDEOカードの種類によっては不具合があるようなので、PCIだけといたしました。

尚、雑誌の方の執筆者のくりばやしさんのHPはこちらとなっております。

本改造においては、全て自己責任となります。特に今回の改造はM/Bによっても難易度が異なるようですので、注意して下さい。


■用意する部材

以下の物が必要となります。以下の画像はPCI用(33.333MHz)とAGP用(66.000MHz)のクリスタルオシレータがありますが、実際は画像左のクリスタルオシレータのみ使用しました。

●クリスタルオシレータ(任意)

 クリスタルオシレータはPCIに供給する33.3MHzが基本ですが、オーバークロック(O/C)時にPCIがCPUクロックに連動しない為、O/Cを実行した際は、パフォーマンスの低下が予想されます。つまりPCIをO/C状態にしたい場合は、元々の選択において、36MHz〜39MHz辺りのクリスタルオシレータを選択することになります。この選択は常時供給されるので、よく考慮した方が無難だと思われます。ちなみにσ(^^)の改造は基本の33.3MHzを選択しております。

●0.1μFセラミックコンデンサ

●TTL IC  74AS04(画像下のIC)


■マザーボード(M/B)改造個所について

改造においてM/B側の改造個所を確認したいと思います。BH6 Ver1.01のPLL ICはIC WORKSのW124Gを採用しております。

W124GのDatasheetは残念ながらありません。(^o^;) 現在のBH6 1.1に採用されているのがW196Gとなります。W196GはW124Gとピンコンパチとなっております。CypressのDatasheetを見ますとW196Gは1999/11/29時点においては無いようですので、W196のDatasheetを参考とすることにいたします。

上記の画像はW196のDatasheetからPCI非同期改造に必要なピンを示したものです。Datasheet自体は企業の著作権がありますので、私が作ったものです。更に実際の画像と照らし合わせてみますとW196のPLL ICの4〜8, 10〜11ピンに接続されている以下の抵抗を取り、PLL ICで生成しているPCI出力を分断いたします。矢印が指している側のパッドにクリスタルオシレータからの出力を注入することになります。(計7箇所)


■クリスタルオシレータ側の加工

クリスタルオシレータ側の加工を行います。

●74AS04の1,3,5,9,11,13ピンを中央に折り曲げ結線いたします。

●33.3MHzのクリスタルオシレータの7&14ピンに0.1μFセラミックコンデンサを取付けます。1ピンはカットしておきます。

上記の作業が終わりましたら、74AS04とクリスタルオシレータを結線いたします。クリスタルオシレータのピンの間に74AS04を上乗せするようなイメージです。

74AS04の7,9,14ピンにクリスタルオシレータの7,8,14ピンを接続します。(青色と緑色のピンを参照)


■配線

◆クリスタルオシレータ側と抵抗との配線

M/Bとクリスタルオシレータ側の配線は、雑誌のものとは異なる方法で配線いたしました。雑誌の内容は、抵抗を取り、注入するパッド側に再度抵抗を付け配線する方式です。(くりばやしさんのHP参照)

私の行った方法は一度ユニバーサル基板に抵抗とクリスタルオシレータ側を配線し、さらにM/B側に注入する方法です。なぜ異なる方法を選択したかといいますと、M/B側のパッドは非常にもろいので、ちょっとした圧がかかりますとパッド毎取れてしまうのを防ぐ為です。

通常行っている原発乗っ取り時にパッドが取れてしまった場合、大抵空きパッドがあるのですが、BH6のPCIには空きパッドがありません。従いまして色々な方法があるとは思うのですが、私の行った方法も参考程度にはなるのではないかと考えております。

上記画像は74AS04と抵抗の配線です。74AS04の2.4,6,8,10,12ピンを抵抗と結線いたします。が、抵抗は7個ありますので、どこかのピンから分配する形になります。私の場合は8ピンから二本配線を行っております。

◆M/B側と抵抗との配線

上記画像の形にモジュール化したものをM/Bに配線いたします。

全体画像

拡大した画像は以下となります。右の画像の赤いジュンフロン線は+5Vに配線します。(74AS04の14ピン)


■電源系の配線

●+5V側  クリスタルオシレータの電源は+5Vから供給できるように配線いたします。74AS04の14ピンとM/BのTTL IC近くのパッドに配線いたしました。

●GND側  GNDの配線は74AS04の7ピンとM/BのR10と書いてある空きパッドのGND側に配線いたしました。(黒いジュンフロン線)


■検証 

改造が終了しましたら、まずテスターでパッド間の導通チェックを行います。導通チェックが済みましたら、動作確認に入るのですがいきなり大切なパーツは避ける方が無難です。動作は基準クロックにてキチンと稼動するかをチェックいたします。

私の場合は古いP2-333を使用し、WCPUIDにて確認を行った後、P2-350(SL38M)にて検証を行いました。実際の改造が成功しているか確認する為、かなり以前に入手したN/BのVIDEO CARDを使用しました。このVIDEO CARDにはVirgeDXが搭載されております。

BIOSにてV-Core2.3Vに設定し、FSB133(1/3)を選択します。実際無改造ですと133MHzの1/3ですからPCIは44.3MHzが供給されてしまい、とても使用できる設定ではありません。

早速起動しますと、無事に立ち上がってきます。一通りのBENCHも大丈夫でした。


■感想と謝辞 

BH6はCPUとMEMORY間は非常に広く扱いやすいM/Bです。しかし最近の高FSB化の流れから押し入れにしまっておられる方も多いのではないでしょうか?こんな時にまだまだ使える改造方法があるということを知り、非常に興味有る経験をさせていただきました。雑誌の執筆者のくりばやしさんの勇気と探求心に感謝いたします。画像はかなり大きめのヒートシンク(Alfa25mm)とFAN(SANYO32mm)を付けても余裕のBH6と改造個所です。


改造は自己責任でお願いいたします。


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