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江戸前の天麩羅の種として古くから使われて いるけれど、あまり知られてはいないようだ。 姿形をグロテスクに感じる人が多いのだろう、 食べられると思わない人があまりに多いのは、 ちょっと可哀相な気がする。 産卵後は親が卵の固まりを抱いて、外敵から 守り続ける。幼児虐待の報道が絶えない昨今、 尊敬すべき魚である…。 |
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頭に鶏の鶏冠のような飾りのある、なかなか 可愛らしい魚だけれど、潮が引いてしまった 後でも、その場所に居残って卵を守り続ける。 干潮時に高潮線の近くの牡蛎の殻をめくると、 水面は遥かに下にあるというのに、いきなり 姿を現して驚かされる。見上げた根性の持主。 こうなると「木に縁りて魚を求む」だなんて 笑ってはいられない…。 |
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姿形は那辺加にそっくりだけれど、全体的に 地味な色使い。牡蛎の殻なんかに隠れていて、 潮が引いて水面が下がった後でも、そのまま 居残って卵を守り続けるのは鶏冠銀宝と一緒。 可愛らしい姿をしているけれど気性は激しく、 潜んでいるところを指先でつついたりすると、 大きく口を開き威嚇してくる。その下顎には 立派な牙が2本あり、噛まれるとかなり痛い。 |
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こんな魚が東京湾の奥にまで棲んでいるとは 夢にも思わなかったから、網に入った時には 驚いた。長距離を移動するとも思えないから たまたま迷い込んできたのではなく、前から 棲み着いていたのだろう。 それはともかく見れば見るほど愛嬌のある顔。 地味な色使いを補ってなお余りある。 |
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銀宝にしては妙に尖った顔つきをしているし、 色も黒っぽくて体側の模様がはっきりしない。 潮間帯である鋼矢板の護岸で見つかったから ダイナンギンポかな…と思ったりしたけれど、 尻鰭の鰭条が38本内外しか無く、顳かみに 赤い点があるから、ダイナンギンポではなく ベニツケギンポだろう。潮下帯に多いはずの ベニツケギンポが潮間帯で見つかるだなんて、 潮間帯の狭い運河ならではのことだよなぁ…。 |
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