|
バスに乗るときに一番感じるのステップの段差です。特に高齢者やハンディを抱えている人にとっては乗車する行為自体が大変で
結果的にバスは乗りにくい乗り物と認識されました。バスの乗り易さの追求はこの段差解消と言っても過言ではありません。
|
|
・低床バスの登場(1972年)
|
|
都内羽田営業所にはじめて低床車が登場しました。従来の車両に比べ約10cm床面を下げ段差の解消に勤めました。
|
|
・低床バスの普及(1973年〜)
|
|
道路状況の整った営業所から順次新造車は低床化されていきました。73年大森、76年衣笠、78年羽田、79年堀内、逗子、
81年三崎、84年追浜、86年杉田、鎌倉、そして87年に最後まで残った久里浜が低床化されました。
|
|
・スーパーワイドドアの採用(1983年)
|
|
まるで電車の如く中扉が両開きのスーパーワイドドア車が登場しました。この扉は従来あった4枚折戸に比べ引き戸のためドアステップ
ギリギリまで詰め込みができる点がメリットでしたが、その特殊性故に中古での販売に問題があり、4枚折戸を経て通常の引戸に
戻されてしまいました。スーパーワイドドアは乗降スピードにのみ威力を発揮しバスそのものの乗り易さには寄与しませんでした。
|
|
・ノンステップバスの試験導入(1986年)
|
|
まだ低床車を導入していない営業所があるにも関わらず次世代のバスノンステップバスを試験導入しました。
このバスは中扉から前扉にかけてノンステップ構造として、後部は2段の段差を設け標準床と同一構造とした車両です。
関東では唯一の存在であり、全国的に見てもごく少数の採用例しかありません。京急はこのノンステップ車の運行実績を
元に積極的な低床化に進みます。
|
|
・ワンステップバスの導入(1988年)
|
|
上記ノンステップバスの運行実績から京浜急行は日野自動車と組みワンステップバスの開発に成功しました。
日本の道路状況ではノンステップバスでは制約が多いので、車両の機動性を犠牲にせずかつ乗降性の良好な車両として
都市部のバス事業者に急速に普及していきます。95年以降は例外的な車両をのぞきワンステップ車を導入しています。
|
|
・リフトバスの導入(1995年)
|
|
ワンステップの導入でも解決できない問題として車椅子利用者の問題があります。段差をいくら解消して一般乗客の乗降性
改善に役に立っても車椅子利用者にはあまり大きなメリットが少なく、尚かつ介添人がいない場合には乗務員も多大な
労力を必要としました。その解決策として中扉にリフト昇降装置を付けたリフトバスが登場しました。しかし価格の問題もあり導
入数は少なく、スロープ板付き車両が後年主流になります。現在はリフト付き車両は在籍していません。
|
|
・福祉バスの運行(1995年)
|
|
横須賀市からの委託ですが、福祉バスの運行を開始しています。初代の車両は2ステップの低床車でしたが、代替した車両は
ノンステップ、スロープ板、ニーリング機構と高齢者やハンデキャップのある人の乗降性も考えられています。
|
|
・ニーリング機構、スロープ付きバスの導入(1997年)
|
|
リフトバスは導入コストや機器のメンテナンスのコスト、昇降装置の速度の問題もありより簡便かつ安価な方法として
スロープ板付き車両が登場しました。コスト的にも良好なため後年新造車には基本的にスロープ板を付けることになりました。
なおニーリング機構、スロープ板共に付いている車両には写真のような車椅子マークが付いています。
|
|
・ワンロマ車の低床化(1997年)
|
|
ワンロマ車とは通常は一般路線に使用しながらも、貸切送迎などにも使えるように補助席などを備えた車両です。
従来は汎用性を重んじどの営業所の車輌も標準床車(=床が高くて乗降性が良くない)を導入したが、この年の後期車両から
遂に低床化されることになりました。
|
|
・ノンステップバスの普及(1998年)
|
|
86年に試験導入してワンステップ車両が主流になったものの、乗降性の有利さではノンステップ車がやはり有利と
言うこともあり再度導入しはじめました。2000年には大森営業所の車両は基本的にノンステップ車の導入になり、
法令の関連もあり近年急速に普及しています。収容力にやや難があるものの補助金の整備など導入に関する制約は少なくなりつつあります。
|
|
・三浦半島地区にノンステップバス投入(2003年)
|
|
東京都内や横浜市内には積極的に投入されたノンステップでしたが、道路状況があまりよく無い三浦半島地区では投入が見送られていました。
(特殊車両であるルシア号のぞく)しかし2003年春から久里浜地区を皮切りに追浜、堀内、衣笠地区と投入地区が広がっています。
|
|
・コミュニティバス運行開始(2004年)
|
|
旅客定員19名という超小型バスを使用した路線の運行が始まりました。運行形態的には全国的に広がっているコミュニティバス路線と
実質変わりません。今後のバス会社の方向性を占う路線でもあります。
|