最後の悪あがき
アトランタラインを西の横綱が力でねじ伏せて終わった今年の宮杯。神山、吉岡については決勝の欄で書いたので、その他の選手について感じたことを少々。
中部はまだまだ。豊富な先行陣を抱え、「今年は中部でタイトルをたらい回しにする」と濱口に言わしめた中部勢であるが、王座戦に乗った先行屋は結局馬淵一人。そして、決勝には誰も乗ることができず。
とにかく、主力であるはずの山田が白虎賞ではアトランタラインの真似事をしようとして失敗。小嶋も海田もともに力を出し切ることができず。
考えてみれば、先行屋を守るべきマーク屋が濱口しかいない。いや、そんなことは前から分かりきっていたことではあるのだが、今回はそのうちの貴重な一人、山口 幸二(岐阜62)が欠場。これではしょうがない。競輪は一人で走るわけではないのだから。
宮杯のような東西別の大会では、頼みの綱の近畿のマーク屋と組める機会も減ってくる。新たなマーク屋の出現を待つしかないのであろうか。
小橋が途中で脱落したものの、本田と児玉が相変わらず好調な瀬戸内勢。そろそろ堤洋(徳島75)も特別に乗って来るであろうし、今後の期待は大きい。場合によっては本田がタイトルを取ってしまうこともあるぞ。
東の選手では、特筆すべきは稲村ぐらいのものか。脚質転換中のようであるが、それならそれで成功して欲しい。「東の児玉」と言えるぐらいにはなって欲しいものだが。
東と言えば、東出を忘れていた。本人は相変わらず好調なのだが、なにせ南関にはろくなウマがいない。中部の逆で、東西対抗戦では常に目標不在の競走を強いられることになってしまう。未だに滝沢の番手を狙わざるを得ない状況は、不幸としか言いようがない。
ま、そんなこんなで宮杯も無事終了。
来年がどうなるかはまだまだ分からない。
ただ、表彰式は「雨の宮杯」の最後を飾るにふさわしい大雨だった。
(97.6.3)