'98競輪祭

 う、実は今日は特選想定メンバーで良そうでもでっち上げようかと思ってたのに、まだ発表になってないのぉ。
 しゃあないから、例によって適当な小倉に関する戯れ言。

 今回の競輪祭の特徴は、なんといっても「ドーム競輪」
 もちろん、ドーム競輪は前橋という立派な前例があるのだけど、発祥の地小倉で、発祥50年目にドームになるということに感慨を覚える。
 もちろん、今まで培われてきた雰囲気は失われているだろう。聞くところによれば、小倉を特徴づけていた、あの露店群が壊滅状態だという。

 でも、泣いてばかりはいられない。トップレーサー勢揃いの特別競輪が、一週間後には開催されると言う現実を直視せねばならない。過ぎ去った過去は、思い出として心の中にしまっておけばよい。今までとは、全く異質な、新しい特別競輪が今年から始まるのだ。
 前を向いて、予想紙を握りしめて歩いていこう。


 て、レース展望ですが…

 競輪王戦は、全く予断を許さない状況。王者神山も、ここのところ完全に「ツキ」から見放されている。岸和田記念では、優勝まであと数メートルと言うところで落車、なんだかんだで、賞金ランク第一位のこの男が、まだ今年は無冠である。本人としても納得していないはずだからここは意地でも勝ちにくるだろうが、さてどうなるか…
 対する、西の雄、吉岡。練習バンクということで、他陣営よりは多少はバンク慣れがあるはずで有利なはずだが、今年はムラ脚がひどすぎる。脚力自体が落ちているとは思えないのだが、何かが足りない。精神的なものなのか。ここは、ドーム初代チャンピオンを地元の意地でゲットして欲しいが、さてどうなるか。

 その他の面々だが…

 現時点で、賞金9位が、あの、後閑。このままでは年末のあの大イベントにまたこの男が乗ってしまう。儂は今でも忘れないんよ、あの瞬間の悔しさを。一年間、毎日毎日この日のことばかり考えて、二ヶ月前あたりからは、ああでもないこうでもないと展開を色々ひねって、さあいよいよ発走だ、一年の総決算だ、吉岡はちゃんといけるだろうか、小橋はちゃんと差すだろうか、ああ、いよいよあと三周だ、ああ、あと二周半だ、儂の一年があと二周半で決まる、さあ、さあ、といったところで後閑の馬鹿が全てをぶち壊して、あと二周を神山や山田相手の小橋の捲りというまともに考えれば5マンシューな展開に全てを託さざるを得なくなってしまったあの悔しさを。

 というわけで、後閑の出場を阻止するためには、だれか、賞金ランク10位以下の人間がタイトルを取らなきゃいかんのよ。誰に期待していけばいいのか。
 小嶋か。しかし、一時の調子は完全にどこかにいってしまい、相変わらずのムラ脚ぶり。でも無風のバンクは小嶋向き。一気に出きれば、勝機はあるぞ。
 馬淵はどうだ。満腹な山田とか、恩がある山口のサポートも期待できるぞ。現在二班で記念では選抜周りの不遇をかこっているが、力は完全復活。
 南関の若き星、新田あたりも面白そうだが、特別の舞台は普段とはまた少し雰囲気が違うし…
 ううむ、今のままでは後閑が乗っちゃいそうだなぁ…。内林も鈴木もさして好調そうではないし…

 新人王戦については、一言言いたい。
 儂が競輪を始めた6,7年前の新人王戦は、正選手は全員S級で、補欠にちらほらとA級選手が混じっている程度だったのに、今年はS級がわずか11人。岡崎などの活躍に目を奪われているが、最近の若手の地盤沈下は甚だしいものがある。斉藤登志信(山形80)にしたって年は結構食ってるわけだし、おいおい、若者、なにをやってるんだ。
 岡崎絶対有利に見えるが、同じ九州の山本 崇志(大分77)が近時好調。小倉 竜二(徳島77)小林 正治(東京77)展開次第では一発あり。さて、問題の斉藤がどこまでかき回してくれるか…

(98.11.13.)

決勝

 「競輪研究」から引用する。
 「倶に天を戴かぬ両雄の血戦に名勝負の予感」

 確かに、その通りだ。
 神山は順調に仕上げてきたし、吉岡も先行有利のバンク特性を意識してか、連日積極的な走りが目立つ。新しいバンクでも、結局力のあるものが勝ちあがってきた。中部勢の顔が見えないのは寂しいが、まずは好メンバーの決勝といえよう。
 しかし、このメンバーで後閑のGP阻止を狙うとなると……
 吉岡が思いっきり逃げて、加倉が差す、という展開ぐらいしか期待できないなぁ……。ううむ…。

11/25 小倉競輪祭・最終日 電投81#

10R 競輪王・決勝 先固7周 2,825m 16:25
             今回    コメント(競輪研究より)
11高木 隆弘(神奈64) 特5ダ7準2 神山のハコ。競りになっても引かない。
22吉岡 稔真(福岡65) 特3ダ3準1 もちろん僕が勝てれば一番いいが、九州から勝者がでるよう巧く仕掛ける。
33児玉 広志(香川66) 特3ダ4準1 車の出は良くない。本田差の一発に賭ける。いいところまでいってくれたら、狭いところでもつっこむ。
44本田 晴美(岡山51) 一1二2準3 児玉がつくなら中団。
 5東出  剛(千葉54) 特4ダ5準2 神山番手は譲れない。高木君だけには負けたくない。
56大里 一将(熊本60) 一4二3準3 特別決勝は初。三番手を固める。
 7神山雄一郎(栃木61) 特1ダ1準1 自力で勝てる位置から仕掛ける。
68会田 正一(千葉68) 一1一1準3 東出の後ろで脚を溜めて。
 9加倉 正義(福岡68) 特4ダ2準2 吉岡さんが勝てるレースなら僕にもチャンスが。
           1
周回←296・43・758
【絶対先行有利】
   とにかく、このバンクは400だけど前橋と同じだと思った方がよい。開催前にドームで合宿を張った吉岡は、おそらくこの特性を十分に把握した結果、先にも書いたとおり先行を多用しているのだろう。このことを十分にふまえた上で車券を考えていきたい。
 自力があるのは、吉岡、神山、本田。このうち本田は、よほどのことがない限り先行はないというのはみなさん既におわかり。ましてや後ろが児玉だし。
 神山も、後ろが競りならさすがに先行はしまい。となると、やっぱり吉岡が逃げる。
 吉岡の心理はどうか。自分が勝ちたいという意識も大きいだろうが、それ以上に、神山には勝たせたくないはず。ならば、多少早めでも先手を取って、完全に主導権を奪うと見る。
 さて、後方の展開はどうなっているか。
 ここにきて、南関が分裂。こうなると、さすがの神山も中団キープは難しいはず。事故点が高いこともあり(7.4)、どうしても後手後手に。
 となると、中団は本田。神山はかなり早めに巻き返してくるだろうから、それより早めに仕掛けなければいけない。
 幸い、今回の加倉は完調とは言えない。ならば、本田の捲りも、吉岡と並走するぐらいのところまでは行く。
 となると、その後位から伸びる、児玉だ。去年の全日本選抜を思い出せ。やはり同じような展開で、本田の捲りに乗って一気に伸びてきた。今回も、その再来だ。
車 3−2,3−4,3−7 穴:恵まれた加倉から、脚を溜めた会田へ,9−8

結果

 ううむ、参った、そう来たか…。確かに、後閑をGPから追い落とすことはできたが………

 牽制もなく、きれいなスタート。
 高木と東出は最初は競る素振りを見せたが、周回長いこの一戦、とりあえず東出がいったん三番手に引き、

周回
←7158432
 淡々と周回が進み、動きがあったのは赤板から。
 中団をキープしていた本田がとりあえず上昇、神山の横まで行くが、神山はなかなか引かず、そのまま大きくペースがゆるみ、
打鍾前バック
 326
←47158
 と、瀬戸内両者が前方で様子を眺め、のろのろと回る。
 打鍾の声を聞いてもペースは上がらず、前方に出た吉岡が神山の様子を見ながら仕掛けどころを探る。本田−児玉も吉岡の内に飛びつくタイミングを狙っているようだ。
 そして、最終ホーム、ようやく吉岡が仕掛ける。
最終ホーム
 267518
←  43
 神山、絶好の中団をキープしたかに見えたが、内の本田が予想以上に抵抗し、なかなか捲るタイミングをつかめず。
 それでも、最終バックでは捲り始め、バック出口では無抵抗の加倉をすんなり追い越して吉岡を捕らえたに見えたが……
最終三角
   5

  7 1
 2  4
← 6 38
 分かりにくい図だが、捲る神山を吉岡が自らブロックしたら、神山の後輪に東出が接触し、東出がフェンスまで吹っ飛んでいった図である。
 このあと、加倉が内をついて一旦先頭に立つが、直線で吉岡が差し返し、吉岡−加倉の九州本命で決まったのだが……

 やはり、あれだけ派手な落車だと、いかに地元でも見逃してもらえない。吉岡は一着入線ながら失格、結果としては九州ズブズブ。

一着 9加倉 正義(福岡68)ク11.1  枠 6−5  1,810円
二着 6大里 一将(熊本60)1/2身  車 9−6  5,810円
三着 3児玉 広志(香川66)
 ううむ、吉岡のズブズブでこんなにつけるか…。
 しかし、加倉、表彰式でも全然うれしそうじゃなかった。まあ、しゃあないね。それでも、タイトルはタイトル。これで大化けしたら面白いが。

 今回は実質吉岡の勝利と言っていいだろう。4走とも積極的な走りを見せ、決勝でも自らブロックしながら、直線で差し返すなど、脚力としては万全。今回は運がなかったが、GPまでにどれだけ頭を切り換えることが出きるか…
 神山は、敗れてなお強し。結局今年は無冠で終わってしまったが、GPでは当然本命を背負う。
 児玉も、本田も好調。今回はあんなにゆるんだ展開では本田向きではなかった。とにかく本田もGPが確定したわけだし、年末に向けてどう調整するか。児玉はまあ心配ないだろうが、本田なぞは変に気がゆるむ恐れあり。しっかりしろ。
 南関についてはどう見るか。まあ、お互い勝負に徹したわけだし、変にひくよりは両人ともすっきりしているかもしれない。ただし、あの競りがなければ東出が脚を使わず落車していなかった可能性もあるわけで、全く競輪とは難しい。

 決勝進出できなかった人々について。
 小嶋が不調。ここでGPを狙ってこなければならなかったわけだが、完全に調整ミス。まだまだ課題が多い。
 このほか、中部が全体的に精彩を欠いていた。おまえらがしっかりしなきゃ、いつまでも神山か吉岡か、ということになってしまうんだぞ。精進せよ。

 新人については、別の機会に。いいたいことはいろいろあるが、実は今から、鳴尾の松田さんと呑みに行くので、時間があまりないんよ(笑)。

決勝 2−9 50枚、7−2,7−9 25枚ずつ
本線は児玉だったが、これで押さえは万全だと思ったのに…。金返せ。

そして、グランプリへ

 あの悲劇から二日経ち、少し落ち着いてきた。
 今更、くよくよ振り返っても仕方ないという気になってきた。もっと大事なものが、目の前に控えているではないか。あと一月。そう、あとわずか一月で、世紀の決戦が始まる。

 そう、もうすぐグランプリだ。

 競輪祭翌日のスポーツ紙には、既にグランプリ出場決定選手の談話が載っていた。これを元に、現段階の想定予想をしてみよう。
 なお、枠番車番は、すべて私の想定です。

12/30 立川11R グランプリ 先固7周 2,825m 16:25 電投28#
枠順は仮のものです。ご注意を!!
           出場理由      コメント
11神山雄一郎(栃木61) 賞金一位       優勝を目指して全力でチャレンジ
22吉岡 稔真(福岡65) ダービー優勝     自力で、全力で頑張る。
33山田 裕仁(岐阜61) '97GP、全日本選抜  後ろが山口なので、自力一本で。
44本田 晴美(岡山51) 賞金6位        やっと(9年ぶり)戻ってきた。加倉が乗ってきて難しくなったよ。
 5児玉 広志(香川66) 賞金5位        神山ラインの三番手から
56加倉 正義(福岡68) 競輪祭        吉岡さんに借りを返すことしか考えていない
 7小橋 正義(岡山59) 寛仁親王牌      本田さんマークで頑張る
68山口 幸二(岐阜62) オールスター     もちろん山田マークだけど、チャンスが来たら勝てる脚は作っておく
 9高木 隆弘(神奈64) 高松宮杯       きっちり仕上げて優勝を目指す。神山さんの番手に行く。
周回←195・47・26・38
【いつものメンバーでやっております】
 しかしまあ、若者が育ってこないなぁ。もう81期が暴れ回っているというのに、グランプリは未だに50〜60期台のみ。若い衆の奮起がないからこそ、本田の返り咲きなんていうのが見られたわけだけどね。しかし一番若いのが加倉の27歳というのじゃ、ちょっと困るんだよなぁ。
 さて、4分戦のうち、同県ラインが三つ。最強ラインは混成ラインかぁ。地区的にいったら児玉は本田ラインに来なけりゃいけないような気もするが、このラインの三番手だと勝負権はなさそうなので、今回はしゃあないところか。
 さて、いったい、誰が逃げるんだ。
 ある程度満腹な山田が逃げてもいいような気がするが、なにせラインが短い。しかも、山口の横の動きは若干不安が残る。
 神山は後ろが早めの捲りを打ちそうな高木なので、逃げようとは思わないはず。この一年を無冠で終わらせたくないという気持ちは誰よりも強いはずだし。
 本田は、全体が出渋ったら、カマシ的に逃げる可能性あり。後ろが小橋だし、ある程度の仕事は見込める。しかし、それは本当に「万が一」の時のみだろう。
 となると、やっぱり、競輪祭に続いて吉岡が逃げると見る。加倉の「借りを返す」のコメントは嘘ではないだろう。神山の捲りを、今度こそ渾身のブロックで止める。そして、吉岡に栄冠が輝く。

 二着は、加倉は消す。失格まで視野に入れておこう。止められても力で神山、コース取りの妙で児玉、鬼脚小橋、大外強襲本田………。ううむ、しぼれん…

 買い目は絞れないが、とにかく、優勝は吉岡だと断言しておこう。 


主催者発表の物とご照合を。あくまでも個人が趣味の範囲でやっております。一切の責任は負いません。
(98.11.24〜28.)
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