岸和田と言えば、勇壮な「だんじり」でその名が知られている。時には死人が出るほどの盛り上がりぶりは、この地域の住人の人間性を如実に表していると言えるだろう。
そんな、岸和田市で公営ギャンブル中最もガラが悪いと言われる「競輪」が開催されている。当然、西宮や甲子園と並び称される、近畿の治安極悪競輪場となっている。
競輪場の敷地を外側から回ると、通用門の脇に消防署の分署があることに気がつく。一見、地域のための設備に見えるが、ここの消防車の車庫は外側の道路だけでなく、競輪場の内部にも口が開いている。そう、実はこの分署は「騒擾対策」なのである。
戦後の混乱期から開催されてきて、きっとその間には大小の騒擾事件がいくつもあったことであろう。その度に、ここの消防車が迅速に出動して、「地域財政に貢献してくださるお客様」に放水する。ああ、想像するだけで胸が熱くなる。
記憶に新しいところでは、平成5年の青森全日本選抜の場外。例の、誘導追わず8人失格事件で、本場では大きな混乱もなかったのにここ岸和田では火がついてしまった。まあ、大した騒ぎにはならなかったようだが、さすが岸和田、と思わせる事件ではあった。その時、件の消防車が出動したかどうかは知らない。
設備は、まあ、ある程度の水準に達している。ホーム側の新特観席は居心地はよいし(TVが見にくいが)、バックの旧特観席を無料開放しているのも好感が持てる(甲子園、見習えよな)。食い物屋も競輪場としては水準ラインにある。しかし、この食い物やに関して苦い思い出がある。
儂は、ある程度負けが続くと、酒を呑んで流れを変えようとする。この間、「おめえが酒飲んでも、流れは変わったところは見たことがない、悪い流れが加速したのは何度も見たが」と言われた。ほっといてくれ。
話がそれた。で、岸和田のビールは、安くて量が結構あると、気に入っていたのだが、あるひ大変なことに気がついた。儂が「ビールくれ」と頼むと、おばちゃんが奥に向かって「バービ」と叫ぶのだ。そして、よくよく味を確かめたら、ありゃ、ほんまにアルコールが入ってないぞ。自分は、酒飲みの風上にも置けない人間であると言うことに気がついてしまった。
さて、正確な記録を取り始めた平成7年の春から、今日まで岸和田でプラスを計上した記録がない。初めて行ったのが平成4年の全日本選抜なのだが、確かその時も負けている。ヒジョーに相性が悪い競輪場なのである。
いつだったかの記念で、北野 裕宣(和歌61)の車券を大量に持っていてキッチリやられた覚えがある。いまでこそ記念を北野も記念を取ったが、その頃はエレベーター選手。どうして、あんなことしたんだろう。
平成9年春には、ダービーが開催される。きっとまたヤラレるんだろうな。
アクセス
南海本線春木駅から徒歩5分。競輪開催日には、すべての急行が停車する。関西空港からの急行も停車するので、遠征にも便利。空港からの利便性は日本一かもしれない。
なお、関西版の「ぴあ」の日自振の広告にはJR久米田駅から無料バスがあると書いてあるが、このバスはずいぶん前に廃止になっているので要注意。ダービーの時だけ復活するかもしれないけど。