中野浩一。福岡・35期。
競輪に対する世間のイメージを変えた男。競輪界最大の功労者。
その中野を生んだ競輪場が、ここ、久留米競輪場である。
2年前の、ある冬の日。
神戸まで遊びに来ていた友人を大阪伊丹空港まで見送りに行った。
無事飛行機が離陸し、さて帰ろうかと思ったとき空港内のアナウンスが私の心の琴線に触れた。
「全日空福岡行きはただ今キャンセル待ち受付中です。」
ああ、そういえば今日は久留米でSシをやっているはずだなぁ。まだ久留米には行ったことがないんだよなぁ。行っちゃおうかなぁ。どうしようかなぁ。とりあえず、この便に空席がでたら、行っちゃえ。そして今夜は中洲で大騒ぎだ!!
そして、1時間半後には福岡の地に降り立っていた。
地下鉄で天神へでて、西鉄に乗り換えて揺られること小一時間。いよいよ久留米に着いた。
結構名前を聞く町なのだが案外駅前はこじんまりしている。下調べは全然していなかったのだが、スポーツ紙を小脇に抱えたおっちゃんのあとをついていったら案の定無料バスの乗り場にたどり着いた。で、競輪場へ。
ほう。森の中にあるような感じ。
ここのところ甲子園やら西宮やらのギスギスしたところでうち続けていた身にとっては、少し違和感すらある。でも、場内は広くてゆったり。すぐになじんだ。元々玉野で打っていたんだ。こういうところの方が相性がいい。
いや、相性がいいはずと思って打ち始めたのになんだか全然当たらないぞ。A級は一つもかすらず。
頭に来て、少し休んで場内一周の旅にでる。
へえ、中野の足跡をたどったコーナーがあるぞ。やっぱり、自慢なんだろうなぁ。おう、このほかには地元特産品販売コーナーか。
いいよね、こういうの。遠征に来たって感じがする。特別競輪の時はけっこうどこでもこの手のコーナーを出すけど、遠征客って特別の時しか来ない訳じゃないよ。出張のついで、旅行のついで、それに私のようなマイナー趣味。いつでも遠征客は来ているんだよ。こういうさりげない遠征の時に地元を強調するものがあるとなんだか嬉しくなるよね。
地元を強調されて嬉しくはなったけど、車券的にはちっとも嬉しくない。一つ押さえがかすったものの、あとは全く外れっぱなし。そして、最終レースを待たずに財布の中は一万円を切ってしまう惨状。
普段は遠征に来たら場内の喰い歩きとかもするのだが、そんな余裕もないほど頭が沸騰してしまう。
結局、最終レースは見ずに空港へと向かった。
中洲なんていうものは、頭に浮かぶ余裕すらなかった。
アクセス
西鉄久留米駅から無料バス。
JR久留米からもでているが、本数がムチャクチャ少ないので要注意。あ、社杯の時はJRの駅からも増便されるかな。