松戸競輪場


 −灼熱のサンサンバンク−

 毎年、お盆の頃には小田原と松戸の両短走路で記念競輪が行われるのがすっかり恒例となっている。あまりにも暑いこの時期の記念競輪、一部の人の間では上記のような呼び方が定着しているらしい。
 その灼熱のバンクを体験したのは去年のお盆のことであった。

 東京駅前の銀行で金をおろし、皇居に向かって少し歩いて、地下鉄千代田線の二重橋前駅から電車に乗り込む。こいつに乗っちまえば、競輪場最寄りの北松戸駅までは乗り換えなしだ。

 「ポケモンスタンプラリー」とかでやけに子供達の乗り降りが激しい中、電車は北松戸に着く。
 それまでギャーギャー走り回る子供達の天下だった電車も、この北松戸駅に着いたときだけは様子が違った。それまで押し黙って新聞に目をやっていた親父達が一斉に立ち上がりドアを出る。もちろん、競輪客だ。おかげで、競輪場までは迷わずたどり着くことができた。

 お盆休み、首都圏。この条件で客が少ないわけがない。4Rぐらいについたのだけど、既に場内はぎっしり。さすがだ。
 それにしても、だ。首都圏の競輪場に来る度に思うのだが、場内がなんとなく、「若い」。
 近畿の競輪場だって、それなりに若い客は来ているのだが、比率が違うのか。いや、それだけじゃぁないような気がする。
 関東の親父って、なんかおとなしい感じ。集団の中に埋もれてじと〜っと競輪を打っているようだ。それに比べて近畿の親父はうるさいぞ〜。何かといえば大声で叫ぶし、普通にしゃべっていてもなんだか声がでかい。
 あ、そうか。関東の若い客が目立つのではなくて、近畿の親父が目立つだけか。

 ついて早々、オッズをチラと見て飛び込みでA級戦を買う。一番人気だったけど、一点で取れた。低配当だけど幸先がいい。

 場内を少し見て回る。
 特観席も結構あるけどこの時間では入れるわけもなく、一般席を眺めて歩く。座席も背もたれ付きだし、モニターもあちこちにあるし、スタンドから穴場も近いし、結構打ちやすそうだ。でも、いかんのが、食い物。  首都圏の競輪場といえば食い物が豊富、というイメージがあったがここに関しては残念ながらそうではないようだ。食堂が何軒かあるが、大してうまくもなさそうな定食類を売っているだけ。バック側には、「全てレトルト」という恐ろしい食堂すらあった。軽くつまめるようなものはほとんどないし、もとよりアルコールなど入手不可能。せっかくその他の設備がいいのだから、食い物関係も充実してくれよ〜。

 さて、首都圏の開催だから、当然の如くMCNの連中が大量に蝟集している。そろそろ顔を出そうか。

 ついたら、いきなり日本酒の缶を渡される。そういえば、みんな既に酔っぱらっている。そりゃ儂だって競輪場で酒を飲むのは毎度のことだけど、なだか雰囲気が妙だぞ…………

 このあとのことについてはここでは深く記さない。興味がある方は、ニフティーのFMCN6番会議室の#11401前後の書き込みを発掘してください。ああ、もう、思い出したくもない。

 自分のことについてのみ書く。
 この日はトータルで3レースも当てたのに、なぜか大沈み。どこかで配分を間違えたか。酔いのせいにはしたくないが…
 そして、これは絶対酔いのせい。帰りの切符を落とした。このせいで負けが1.3倍ぐらいに増大した。

 「もう二度と行くもんか」とこの時は思ったが、シラフで勝負できなかった悔いが残る。
 そのうち、ヒラ開催にでもこっそりと行ってやる。今度切符を落としても、笑ってグリーン車を買い直すぐらい勝ってやる。


アクセス

 常磐線北松戸駅から徒歩5分。快速は止まらないのでご注意。遠征の方は、儂が使ったような地下鉄経由が楽でいいと思うよ。

980723


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