今年の富津サマーカップは7/9(土)。梅雨前線が気になるところだが昨年2004年は、からりと晴れて風が吹きすぎたくらいで、しかも4Rをこなして15時過ぎにはレース終了という大当たりのレースでした。吹いた富津レースの評判もあり、今年の富津レースのエントリー数は約80名。やはり選手は吹くレースを渇望しているようだ。そして今年は富津でもレースディレクタ:JPN85鈴木コングプロを呼んだ。選手の期待にこたえられるレースを念頭に置く実連スタッフの意気込みも昨年に勝らずとも劣らない。
今年の富津レースも、期待させる予報だった!1週間前では梅雨の中休みを思わせるように、ちょうど9日だけに晴れマークが出ていた。昨年に続き今年も吹き上がりすぎで多忙な4R消化となるか!?
当日。
岬先端駐車場に車を止めるとそこは薄暗い曇り空。風もない・・・ばっちり梅雨空である。
晴れマーク予報はどこへ行った?
今年の夏はイマイチなのか?
朝から風は北東系の涼しいそよ風が断続的に吹いていた。この時期北系レースは珍しい。梅雨前線が太平洋南岸に接近している影響らしい。
例年の富津レースでは岬の先から南側でレースを行っているがこのままだと冬系のゲレンデ:北岸側を使わざるを得ない。レース運営側にとっては経験の浅い海面で、冬の時期にスラロームをする北岸側は水深も浅くて海草もあることから、FWはfinが引っかかりやすいはずだ。非常に気になるところである。
結局この日は終始北系の風となると見越して、近年稀な北岸側の沖遠くでレースコースを張った。所々浅瀬などがあり海面設定は困難が予想されたが、そこは冬の富津:北海面を熟知している鈴木コングプロ。きちっと問題ない北海面沖の良いコースを決定し、水深等のトラブルを解決して微風レースを実施することが出来た(実際この日は終始北系の風)。
まずは本レースで成立したレースボードクラスのレポートから。コニカミノルタの飯田選手から頂いた。
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コニカミノルタ 飯田選手から |
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SUMMER CUP2005 - EAST SLALOM 第3戦 - (7/9)
コニカミノルタ 飯田多喜雄(13−1)
本年も梅雨明けの代名詞とも言えるSUMMER CUPが、強風の期待度抜群の千葉県富津岬で開催されました。私は過去3回程参加させてもらってますが、すべて完プレレース。今年も吹いてくれるでしょうという期待で、FW&RBの選手が約70人集まりました。 わがコニカミノルタチームも、私と加藤さんと片野君で2年連続団体優勝目指して参加。 しかし当日のコンディションは梅雨真っ最中の暗い空に、なんといつもと反対の北東の風。朝のスッキパーズでは3〜4Mのコンディション。たぶん午後になったら、南に変わって吹き出してくるでしょうというみんなの期待の中、とりあえず北東で出艇。南風のいつものレース海面とは違って、浜の正面側で、遠浅の地帯を抜けたところがレース海面。「浅くてフィンが引っかかる」「藻が多い」「風は弱い」の3重苦でレース海面へ。 FWからレーススタート、RBはFWの5分後に別スタートとなっている。まずはFWがゼネリコするが、RBはFWのスタートやり直しまで待機。結構、待ちくたびれる。その内、風がさらに弱まってしまい、FWスタートするも2〜3分で風無くノーレースとなってしまった。FW全員がプレーニングしない風では仕方ない。RBは風が無くてもレースできるということで第1レースがスタート。スタートラインは上有利、右海面からスタボーのブローがわずかに入っている海面の様だ。スタートラインはかなり長いのにRBの13人が上側にまとまって混雑している変な状況。私はその中でも一番下側から飛び出し、激しいパンプでやや落とし気味に艇速勝負に出るが、上よりからスタートした方が、スタボーのブローも拾えて有利だったようだ。 上マーク付近のきつい潮にやられて無駄なタックをしたりして、トップのヤマハ中村さんに大きく離され2位軍団で上マーク回航。アビーム気味のサイドマークを回航し、下らせ気味の下マークまでは差をつめられず、半分負けを覚悟。仕方ないので、私が先にタックしたところ、中村さんもつられてタックしてきた、すかさず私も再度タックし有利な右海面に進める作戦をとると、中村さんは今度はタックに付き合わず、そのまま左海面に。ラッキーな右ブローも拾えて大逆転で2上トップ回航。そのままトップでフィニッシュ。2位は中村さん、3位は2上で片野君を下突破して逆転した佐々木淑江さん、片野−あいおい石原さんの順。地元茅ヶ崎湘南祭で大敗した中村さんに勝てて、私はかなり上機嫌であった。 その後、しばらく海上で風待ちするが、北東の涼しい風がそよそよ。そこでFWのファンレースを行うことになった。RBのスタートはFWの後からだったので、しばらく見ていたが、かわいそうなくらい艇速ないし、角度も悪い。まあ3〜4Mも吹けば、かっとび始めるのであるから文句は言えないんでしょう。でもこんな風でも、たまのブローでプレーニングしているトップライダーを見て感心しきりでした。やはりFWは走っていないとかっこ悪いな〜。FWファンレースは上下1周であったが、なかなか帰ってこないので、しびれ切らしてRBの第2レースがスタート。風は相変わらず北東2〜3M。またもや上有利で、上一スタート狙っていたら、ラインに入れなくなってしまいスタート大失敗。でも当初の作戦通り、すぐタックして右海面奥まで進んで、今度は上マークの潮に負けない位置でタック。作戦は大成功で左海面に進んでいる軍団に大きく差をつけて一上トップ回航。2上では2位の中村さんをケアしながら、右海面をはずさないように慎重に走り差をキープ。今度はダントツトップフィニッシュとなった。2位は中村さん、3位はまたもや2上で片野君を下突破して逆転した佐々木淑江さん、片野(負け犬)−あいおい石原さんの順(そう第1レースと全く変わらず)。6位はダンカンさん。 そこで一度着岸。着岸したら最後、この風では、また遠浅の海を越えてレース海面まで行く気はなくなってしまっている。もう、みんな風は上がってこないと分かっていて、FW選手達は完全諦めモード。風の無いのに慣れているためか、すぐに着替えてしまって、やけにサバサバしている。RB選手は少しでも風が上がればレースやると思っているので、少し緊張しながら風待ちするも、一向に上がらず、残念ながら結局2時半に本日のレースは終了と決まった。 夕方いつもの富津岬荘で、食事会&表彰式&豪華景品抽選会をしてお開き。コニカミノルタチームは毎年、ここの温泉に入ることを一番の楽しみにしていて、今年もそれは堪能したのであった。期待の団体戦はRBしかレース成立しなかったので、表彰無しであった。今年は風が弱いのは残念であったが、富津は意外と近いのに遠征気分が味わえるのと、なによりもこの時期の強風の期待大、しかも温泉&食事付のおいしいレースであるので、これからも参加したいと思ってます。スタッフの方々、選手の皆様、ご苦労さまでした。 |
続いて、多くの参加者がFWであるにも関わらず今回惜しくもファンレースになってしまったオープンクラスは、岩崎選手からレポートを頂いた。
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TEARS/MRC/AB+ 岩崎選手から |
| 05’SUMMER CUP EAST SL 第2戦(富津)
午後から南西の風が上がって来る予報だが、上空の重い雲や北風の勢いを考慮す ると、今日の南西は無い。レースディレクターのJ85コングプロも、「北風が 残っている間に、レースをやりましょう」とコース設定を急ぐ。 ★9:30 Z旗掲揚。10:00第1レーススタート予定。 各選手が手持ち最大セイルでレース海面に向かうが、点在する浅瀬と漂流してい る藻のせいで、なかなか スタートラインへ辿り着けない。その間にも風はどんどん弱くなっている。 なんとか選手がスタート海面につくと、すぐにシークエンスがスタート。 ★スタートラインはカミ有利、プレーニングすると15秒で走りきれる長さ、50 人にしては短い。また1カミがかなり左にあり、一概にカミ有利とも言えない。風 は左海面に行くとリフトするブローが入っていた。 ★スタート:シモから351、3、28、84、52、45−45、32−2。カ ミから115、30、747、561が飛び出す、しかし半分以上の選手がス タート失敗。かなりラインが押し上げられていたのでゼネリコフラッグが揚がり 30、747がリコールを取られる。 ★更に風が弱くなり、2回目のスタート:カミ好きの561が判断良くシモに詰 め、561、84、351、27、52がシモから。28、115がカミから、 なんとかスタートするが、殆どの選手は止まっていた。 走り出した選手もタックを返すと、風が弱いため角度が取れず、本部船に戻って しまう、見かねてN旗が揚がる。 FWの5分後にスタートしたCR勢もノンプレレースが展開されていた。 レースDコングも、FWレースをするには、絶望的な風域まで風が落ちてしまっ たと判断し CRがゴールしたあと、FWは1周のファンレースを行うことをアナウンス、こ の風では、致し方ない判断だろう。 スタートまでの時間、CRのレース展開を観て、ファンレースの戦略を考える。 左海面は、風が弱く風の振れも大きい、右海面は弱いながらも安定した風、それ にまだリフトするブローが間欠的に入っていた。そしてその事を実証することが 目の前のレースで展開された。トップに続き20M遅れて2番が1シモを回航、 2番が回航後タックして1番に揺さぶりをかける、もちろん1番は、タックをし て抑えに行った、定石。さらに2番がタック。ここで右からのリフトするブロー が入り、1番は2番を抑えに行かず、このブローで2カミに向かう。2番はシモ 振れに乗ってしまったが、構わず右海面へ逃げる。カミ振れでかなり差をつけた トップは、単独で左海面を使い2カミアプローチを狙うが、左の風上に向かうほ どブローが弱まり風も振れている。 反面、右に伸ばした2番は、安定した風の中で2カミにアプローチに入る。1番 もそれを察して、ようやく2番を抑えるために右に戻って抑えのタック、しかし 2番の見通しが甘いと判断したのか?低い位置でのタックのように見えた。2カ ミに近づくと先行しているものの低い位置にいる1番には振れている風が入り、 風上にいる2番には安定する風が入った。結局、2番が安定した風を上手く使い 1番を抑えて2カミでトップに踊り出た。 CRが全員ゴールしFWのシークエンスがスタート。 ★カミ有利と読んで、1分前には3、84、28、27、52の隊列で本部船カミ 側から流し込む 30秒前には、ピタリと止まり誰も入る隙間が無い。そこへスキッパーMTGで 失格の対象になると注意された 本部船タッチも気にしていないのか?本部船と最カミにいる52にセイルをに浴 びせ倒し、割り込んでくる選手がいた。ファンレースで熱くなるのも、どうかと 思ったので、怒鳴りも注意もしなかったが、最低限決められたルールとレーサー としてのマナーは、守ってもらいたいものだ。 ★ノンプレで各選手が、スタートラインを切る。即タックで右海面に行きたいが、 直ぐ後に後続の選手がいるのでしばらく伸ばす。目の前の27がタック、52、 28もそれに続く、27を盾にスタボー艇団の前を横切って行くが、誰もスタ ボーを掛けて来ない。その割には、むきになって前を塞ごうとパンピングをする 選手もいた。これもルールを熟知していないからかもしれない・・・ ★ポートタックの艇は、スタボードタックの艇を避けること。しかし「このときス タボー艇は進路変更をしてはならない」進路変更とはラフ、ベア、パンピングな ど。 ★ スタボー艇は、優先権を主張するなら「スタボー」と声をかけるべきであり、ま しては声もかけずに無理にポート艇の進路を妨げるのも、どうかと思う。レース で勝つとか、負けるとかだけでは無く、安全とルールを基準にして、レースはや りたいものだ・・・。 ★右海面に行くと、予想通りブローが入っており、27、28、52がプレーニン グして更に右奥に突っ込む しかしあまり走らせ過ぎると落ちてしまうので、角度重視。28、27がタッ ク。 52は、事前にチェックしていたレイラインまで伸ばしてタック。左海面を見る と自分が、かなり優位な位置にいることが一目瞭然だった。あとは28をなんと か抑えるだけ。1カミまで近づくと84、747が先頭で左からの艇団を引っ 張ってきた。ここで28が84を抑えに行きレイラインから落ちて行ってしま う。 結果52が28と競うことなく右海面1本で1カミをトップ回航。続いて74 7。下りに入り747が猛パンピングで追いかけてくる、15歳年下の747と パンピング競争をしても勝算は薄い・・・と思っていると、上って来た84 が、「まっすぐ下った方が、絶対に速いですよ!」とすれ違いざまに、ウインク しながらアドバイスしてくれた。確かに潮の流れもあり、上りであれだけシモ振 れして上れない左海面、下りは上りと逆だからと思っていると、747が颯爽と 抜いて行った。52すかさずジャイブ、747が抑えに来るか?と思うが、74 7はブローの濃い右海面に突っ込んで行く。あとは、潮の流れに乗り間欠的に入 るブロでパンピングしてシモマークを回航、そして52がトップフィニッシュ。 後を振り返ると2番の747がようやくシモマークを回航していた。そして直ぐ に28も回航、弱いながらカミからブローが入ると、三浦男塾:塾長28が、X 9を柳のようにしならせ猛パンピングを開始!マストが、これほどしなるものか と感心していると、28がプレーニングしてしまった。焦った747も順位確保 のため、必死にパンピングで逃げる!ゴール直前での激戦!しかしフィニッシュ ライン手前で28が失速し、747がなんとか逃げ切り2番でゴール。続いて2 8、そして84、377、115とゴールした。 近年、盛り上がりを見せるFW。特に今回、レースディレクターを務めたコング 率いるショップ「STIF」は、 チームワークと明るさが、際立っている。今大会も、ショップ「Stiff」の多大な る支援があった。 「千葉でFWを盛り上げよう!」という、Stiff杉原店長の想いや熱い情熱に応 え、今シーズンは、 J85コングプロに鍛えられた千葉軍団が各地のレースで熱い走りをすることだろう・・・J52:岩崎。 |
残念ながら成立レースはRBクラスのみとなったが、ドップリ梅雨空の元でのレースでは仕方ない。
こうなると選手の皆さんに残された楽しみは、富津岬荘でのお風呂(有志自腹)と、表彰式&抽選会付きパーティだ。
今回の抽選会目玉は、千葉のショップ:Stiff協賛による13万円弱のFW用フルカーボンブームだ。その栄えある目玉商品ゲットの人は・・・なんとパーティのみエントリーで逗子から参加頂いた白藤夫人だ!夫人が当選?FWやれるの??遠征相乗り車に積ませてもらえないんじゃないの???周りからそのような声が上がった。選手たちは皆どうにかしてそのブームをゲットしようと必死なのだ!
レースで出し切れなかったありふれるパワーをもてあまし、どよめき立つウィンド筋肉マンたち!!・・・だが!である。夫人にはバリバリレーサーの旦那がいた。ということでこのブーム、旦那が使うことになりそう、との夫人コメント。会場一同、「夫人それでいいのか?」微風レース宴会場に、追い風強風ブーイング!?だが最後に夫人が一言
「そのかわり、夫にいいものを買ってもらいます」
白藤旦那の笑顔は引きつった顔に変わり、当選者への会場ブーイングは大拍手喝采に変わった。
こうして富津サマーカップの表彰式&パーティは和やかに終了した。