2005年 実業団 EAST SLALOM 第5戦(最終戦)

in 津久井浜


ついに2005年イーストスラロームシリーズ戦も最終戦:津久井浜戦となった。

第一戦:津久井浜戦を皮切りに本栖湖、富津、検見川浜、猪苗代と、東日本各地の人気ゲレンデを巡るツアーとなる本シリーズ戦。昨年は風のコンディションがオールヒットだった当シリーズ戦であったが、今年は未だ海でのレースが一つも成立していない。最後を飾る津久井浜戦で、是非海でのアップウィンドレースが成立して欲しい!そう願っていた選手は多かったのではないだろうか。

今年は通年的に気温が高い気がした。例年本栖湖戦ではドライ着用者が大半だが今年はシーガルが多かったし、猪苗代でも例年少数派のスプリングが今年は多数派!そしてここ最終戦の戦地:津久井浜は10月に入るとドライを着始めるのだが、未だにシーガルかスプリングである。例年でいくと9月中旬に相当する暖かい気候となっている。ウィンドの選手にとってはラクで都合が良いといえばよいのだが・・・これも地球温暖化の端的一例なのだろうか。・・・地球に優しい21世紀のスポーツ:ウィンドサーフィンであるが、暖かい海のほうがやるのはラク・・・微妙な感じだ。

コンディション:
天候・・晴れ 風・・北西〜南東(午前4m北系、午後に南系一時6m、その後夕方近くに無風) 海面・・フラット。気温18度〜22度。

朝から微風。天気は晴れでこの時期にしては珍しくシーガルで余裕で参加できるくらい暖かい。9時頃にスキッパーズミーティング開始。このとき北東5〜6mくらい。予報では南に振れて来るらしい?今回のレースディレクタ:香村プロから各種説明がなされた。それにしても暖かい。しかも南に振れて来るということは・・・昨年のような強風レースにはならなそうだ、そんな予感を皆持っていたことだろう。

オープンクラスは朝からずっとウェイティング。レース経験を問わないワンジャイブクラスのみがレースをスタートしていた。

レース延期を示すAP旗も元気なしの、午前の津久井浜

ワンジャイブレースは結構な参加者数だ。スキッパーズミーティング後しばらくしてワンジャイブレースは開始。老若男女様々な選手層の参加者がそよ風の中、それでも一位を目指して自分なりに一生懸命セイルを扇いで頑張っていた。。。そう!そうなんです!どんなコンディションでもウィンドを楽しみ、レースも高順位を狙って頑張る、こういう基本的なことを、われわれ中級以上?のウィンド乗り達はともすると忘れがちである。彼らワンジャイブクラスの勇姿は、オープンクラスは風待ちだから、といって海に出ようともせずにいる自分に初心を思い出させてくれた。そんなひとコマもありつつ、仲間や知り合いが参加するヒートを見つけては応援の奇声をあげる。。。津久井浜の駐車場沿いの堤防に腰掛ける風待ちのサポーター達がワンジャイブレースを見守る。。。そんな風景がしばらく続いた。

昼あたりになっても沖の様子は相変わらずガスって風が吹く気配がない。風は南東〜北東のまま。時折小雨も降ってきた。お昼時はいったん全レースウェイティング。やがて小雨もやみ、ワンジャイブクラス再開。オープンクラスは風待ちの中、淡々と時間は進む。空はだんだん晴れてくる。なかなかプレーニングしないワンジャイブレースも淡々とヒートが進んでゆく。この微風のなか体重の軽い女性、未成年のセイラーの躍進が目立つ。軽量級セイラーのほうが微風は有利なようだ(但し上位に来る選手はだれしもパンピングがウマイ!普段から微風パンピング練をしているのか)。

 

・・・・・・・・


そうしているうちに、だんだん太陽は傾いてきていた。この時期14時を過ぎると日差しはどんどん弱くなる感じだ。日差しが弱くなっていく中、沖のガスがだんだん抜けてクリアになってきた。

これは吹くか?

風は南になってきていた。4〜5mオンショアで吹いてきた!すばやく運営船が出発しマーク打ちを始めた。

やっとオープンクラスが出来そうになってきた!

オープンクラスの選手たちが慌しく準備をし始める。今年のイースラ戦、初の海上アップウィンド成立か?期待半分不安半分でいよいよオープンクラスのZ旗があがった。ファンレースかもしれないが、1R行う旨のアナウンスが陸本のアンプから選手たちにアナウンスされた。

待ってました!とばかりに、選手たちは可能な限りの最大セイルをセットして続々出艇。本部船もやる気満々で出艇した。

風は東南東、ブローで6mくらいのオンショア。選手たちはサイドに伸ばして沖を目指して行く。時折のブローでプレーニングしながら野比の浜へグングン伸ばしていく。

上手な先行艇が数艇、本部船のあるスタートライン付近に到着。続々後続艇がそのスタートラインを目指す。

・・・・

が、このときダラダラと風が落ちてきていた。野比の方面へ伸ばして沖を目指していた大半の艇はだんだん走らなくなっていた。。中にはタックを繰り返して野比沖へ上っていた艇もあった。。。がやがてとうとう信じられないことに無風サービスタイムになってしまった!

野比沖に点々と点在するフォーミュラの道具の選手たち。扇いでもたいして進まずな選手、リグを下ろして道具を泳いで押してみる選手、あきらめてリグを下ろしてボードに寝そべる選手・・・スタートラインにいた先行艇たちも動くことができず・・・・やがて本部船が巡回してきて、各選手たちにレース中止を伝えた。

・・・・

結局先行艇以外の選手たち大半は津久井浜に戻れず途中の最寄の浜へ上陸した(筆者もそのひとり!)。かたした道具を陸上経由で津久井浜へ戻すこととなった。会場本部船も沖で身動きとれずに戻れなくなった選手たちを続々曳航・・・大会運営スタッフの皆さん本当にご苦労様でした。

こんな事態はこのゲレンデでは珍しい。さすがにレース終了時の日暮れ時には風は少し戻ってきたが、大会スケジュール進行上ここまで待つことはありえなかった。なので今回のレース中止は極めて適切な判断であったと思う。。。日が暮れてからの未帰着者捜索はあまりにも危険すぎるからだ。

こうして、とうとう最後の頼みの綱であった海のレースの最終防衛線:津久井浜戦もシリーズ戦クラスはノーレースとなった。いやはや、2005年のイースラ戦は風に恵まれなかったです。というより今年は何だか通年的に風に恵まれなかった気がする。

レース終了、会場引き上げ直前の夕暮れ津久井浜の風景


このあと豊漁館にて表彰式とパーティが行われた。例年三浦のマグロの刺身をはじめとする海の幸を存分に味わいながら、景品抽選会も大いに盛り上がる。今年は異例のシリーズ戦クラスがノーレースという事態になりながら、こちらの表彰式とパーティは相変わらずの盛り上がりとなった。

本日はワンジャイブクラスのみのレース成立となり、まずはこのクラスから表彰。続いてシリーズ戦の年間表彰に移った。中でも今年で実連イーストスラローム年間総合優勝を3年連続で獲得したJAL富田選手の、前人未踏の快挙には会場からも大きな拍手が沸いた。以下はその富田選手から頂いたイースラ戦総評です。本日はノーレースだったのでこれまでの実連レースシーンを振り返っての感想を頂きました。


実連イーストスラローム年間総合優勝のJAL富田純選手(1-15)から

実業団創立20周年という節目の年に年間チャンプの称号を頂くことが出来たことを大変うれしく思います。
聞けば3年連続年間ランキング1位は初めてということで、ウインドの技術に関してはまだまだ未熟者ですが、フルタイムで仕事を抱えながらこの3年間大きな怪我や病気もなく全試合に出続けることが出来たことは、家内に感謝すると共に自分自身少しだけ誇りを持っていいのかな、と思っております。

私が実業団に加盟したのはウインドを始めたばかりの1991年、当時勤務していた「住友商事」でのエントリ-でした。
その後、所属企業も「日本エアシステム」そして「日本航空」と変わっていきましたが、自分自身が仕事を通じ変化して行く中で実業団の変遷もつぶさに眺めてきました。

立ち上げ当初、日本各地にあった「フリート」。この時流に乗り、また折からのウインドブームも手伝い各企業が部員を集め実業団に加盟することについて、高い障害はなかったように思います。
しかしブームが去り競技人口・レジャー人口とも頭打ちとなり、またウインドのコミュニティの中心も「フリート」から「ショップ」単位にシフトしていく中で、加盟人数の減少に歯止めが利かなかった時期もあったと聞いております。また年々著しくレベルアップしハードコア化していくこの競技そのものに「ついて行けなくなった」と背を向けた人も、自分の周りもそうでしたが沢山いました。

しかし最近レース参加者の増加(微増ではありますが)に見られるよう、少しずつ明るい兆しが見えてきました。
実連主催のイベント数(競技大会及び初心者スクールなどの啓蒙活動)、及びイベントの参加のべ人数をカウントしますと、国内の他団体と比べ突出している実績を残しています。
「全員がボランティア参加」のスタイルで長年運営を続けてきた実連として、このことはまさに誇るべき
事実であると考えます。

私自身としても微力ではありますが、今後とも様々な面からこのスポーツに、そして連盟に
貢献していきたいと考えています。

前人未踏の実連イーストスラローム年間総合優勝V3達成コメント中の 1-15 富田さん(JAL)

 

 

その他各表彰が行われ、景品抽選会も大いに盛り上がった。なお、EAST SLALOM 第5戦(10/22) -EAST SLALOM最終戦-ワンジャイブクラスレース結果はここにあります。また、EAST SLALOM 2005 シリーズ年間ランキングはここにあります。

写真提供:267 毛利さん(M.R.C/JOHNS−SURF)

 

 

 

 

 

 

 

ここで2005年、及び昨年までのイーストスラロームシリーズ戦を振り返ってみよう。
過去3年分のレースコンディションデータを一覧表にしてみた。各年の傾向が判って頂けると思う。

(手前ミソですが・・このシリーズ戦だけでも事前準備含めて相当数の実連スタッフ及び関係者のみなさんがボランティアで動いています。各レース幹事、サポートスタッフの皆様、本年も本当にお疲れ様でした。)



第1戦
津久井浜
第2戦
本栖湖
第3戦
富津
特別戦
検見川浜
第4戦
猪苗代湖
第5戦
津久井浜
2005年 天候 中止 晴〜曇 曇〜雨 曇〜晴 雨〜晴 晴〜曇
風向 中止 北北西(異例) 南西 北北西(異例) 北東〜南西(異例)
平均風力(m) 中止 3〜12 0〜7(異例) 0〜7(異例) 3〜12 0〜7(異例)
海面 中止 フラット〜チョッピー チョッピー〜うねり チョッピー〜うねり フラット〜チョッピー チョッピー
気温(℃) 中止 10〜16 15〜30 20〜30 18〜25 15〜20
参加者数(人) 中止 52 76 61 62 81
競技形式 RACING RACING UPWIND UPWIND

&NOVICE

LONG DISTANCE RACING

&ONEJIBE

シリーズカウントレース(未成立はファンレース実施) 中止 3R成立 未成立 未成立 成立 未成立
幹事団体 N N,K,NK,O, O,N, NK,O,(JBSA) J,S,K,O,SG,

TS,NK,OR,

FZ

N,K,O,NK
2004年 天候 晴〜雨 晴〜雨 晴〜雨 晴〜雨 晴〜曇
風向 南西 南東〜南西 南南東 北東
平均風力(m) 3〜10 3〜12 4〜13 5〜13 3〜10 5〜13
海面 チョッピー フラット〜チョッピー チョッピー〜うねり チョッピー〜うねり フラット〜チョッピー チョッピー
気温(℃) 8〜14 10〜16 15〜30 18〜32 18〜25 15〜20
参加者数(人) 60 49 65 - 53 83
競技形式 RACING RACING UPWIND - LONG DISTANCE RACING

&NOVICE

シリーズカウントレース(未成立はファンレース実施) 成立 成立 成立 未実施 成立 成立
幹事団体 N N,K,NK,O, O,N, NK,O,(JBSA) J,S,K,O,SG,

TS,NK,OR,

FZ

N,K,O,NK
2003年 天候 晴〜雨 晴〜雨 晴〜雨 - 晴〜雨 晴〜曇
風向 北東 南(〜北) - 南(〜北) 北東〜南西(南東)
平均風力(m) 8〜15 3〜12 4〜13 - 3〜5 5〜10
海面 チョッピー フラット〜チョッピー チョッピー〜うねり - フラット〜チョッピー チョッピー
気温(℃) 7〜12 10〜16 15〜30 - 18〜25 15〜20
参加者数(人) 約60 約60 80 - 65 約90
競技形式 RACING RACING UPWIND - LONG DISTANCE RACING

&NOVICE

シリーズカウントレース(未成立はファンレース実施) 中止 成立 成立? 未実施 未成立 成立
幹事団体 N N,K,NK,O, O,N, NK,O,(JBSA) J,S,K,O,SG,

TS,NK,OR,

FZ

N,K,O,NK

※幹事団体略号一覧:J:JAL、S:セゾン、K:コニカミノルタ、O:沖電気、SG:セガ、TS:東芝、NK:ニコン、OR:オリックス、FZ:藤崎

 

最後に、本年も実連イーストスラロームシリーズ戦に快く協賛ご支持頂きました各社、ショップ、ゲレンデローカル関係者に深く感謝いたします。

今年のレースは風があまり吹かない年で、参加者のレース満足度は100%とは全くいかなかったと思いますが、協賛の皆様のおかげにより、充実した参加賞抽選会を各レースにて実施でき、レースとは別のもうひとつの楽しみをレース参加者の皆さんに提供でき、陸上でも各大会を大いに盛り上げることが出来ました。また各レースにおいては海上運営を中心に、各ゲレンデローカル関係者の皆様の不可欠な御協力を頂きました。これら全てウィンドレース運営上とても大切な要素です。例年のことではありますが、本年2005年も協賛各社、ショップ、ゲレンデローカル関係者の皆様に深く感謝いたします。

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協賛各社(敬称略):

シュリロトレーディング株式会社

株式会社マニューバライン

千葉ウインドサーフィンスクール Stiff

ショアライン

RISE

ノア

TEARS

シャロウリーフ

日本製麻

ゆらり

いずみの湯

成田オオナミパーキング

 

共同開催(敬称略):

JBSA 秋葉清美

JBSA 瀧村義彦

 

協力(敬称略):

脇元プロ

香村プロ

鈴木コングプロ

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また本年は実連創立20周年ということで本シリーズ戦に特別戦を設け、千葉市検見川浜での実連初のレースを行いました。行政手続き上千葉港の一部である検見川浜での実連ウィンドレースの実施は計画当初大変困難を極めましたが、検見川浜ローカルで、稲毛ヨットハーバー、ヨット県連に精通されたJBSA秋葉様、瀧村様の絶大なるご支持ご尽力を頂き、どうにか20周年にあわせて無事、実施をすることが出来ました。ここに深く感謝いたします。また検見川浜カップは来年から実連イーストスラロームシリーズ戦のレギュラー戦としてカウントされる見通しが濃厚です。来年こそは、夏の華やかな検見川浜ビーチでの白熱したレースが実現することを期待したいと思います。

 

来年も実連イーストスラロームシリーズ戦は、良いレースと楽しい表彰式が提供できるよう、各幹事、実連スタッフとも鋭意頑張っていきます。ご期待ください!

 

また来年も実連イーストスラロームシリーズ戦を宜しくお願い致します!

(実連スタッフ一同 代筆 JCBA_PRESS レース記事担当 桑野(ニコン))



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