私は中央線沿線の日野市に住んでいる、そのせいもあってか、旅行というと手じかに電

車に乗ると、そのまま山梨か長野へ行ってしまう。 別に千葉は苦手ではないが、犬吠

へは50年ぶりである。 昔、勤労動員で来ていた、学童の家が外川にあり、戦後の生

活の苦しさに、金を借りに行った。家が網元であった、彼の父が5ガロン缶に踏み込ん

で詰めていた札束から、大枚2千円を貸してくれた。 銚子はイワシの大漁に沸いて

いた頃の話である。。

俳句

凍滝の裏に廻れば明るいこと

獅子舞の村の最後の家に入る

冬ぬくし忘却といふ浮遊物

雪の葬帰命頂礼和讃かな

四句の中で自信があったのは「・・忘却といふ」句で

あった。しかし、この句には一点も入らなかった。

残念  老人のボケの不安を「忘れては、思い出す」

その浮遊する現象にだしたと思っていたのだが。

そして、特選が入ったのは「凍滝」の句であった。

この句は、自信など全くなかかったが。

その男、私の父は、自分の子供たちには

嫌われながら、多くのフアンに取り巻かれていた。とにかく

話が面白いのだ。洒落言葉で会話がつづけらるという

頭の切れところも、驚きのひとつであった。もう50回帰

もすませ、私の命終が来る前に、少しすこし、かれのことを

話していきたい。

.

昔の国会図書館が、今は国際児童
図書館になり、それも取り壊されるこ
とになっていたのが、ここで安藤忠雄
さんの手で、見事に原型をそのままに
蘇った。その内部の一齣である。
上野の芸大の傍にある。

或る男の話