HOME  

いつもこころに(コンフェデ後)

コンフェデレーションズカップ準優勝後の書き込みです。



新しい「サッカーマガジン2002」で、服部が非常に良いことを言っています。コンフェデ杯での結果のことを「少しでも気持ちのどこかで『良かった』なんて思うなら、本当に痛い目にあうだろうね」と。

自分はコンフェデ杯は、最高のものを残していってくれたと思っています。カナダ戦で「攻撃的姿勢」を取り戻させてくれたこと。カメルーン戦で非常に良い攻守のバランスをチームに発現させてくれたこと。ブラジル戦でもう一度「守備のカルチャーのレッスン」を与えてくれたこと。そして…決勝で「完敗」させてくれたこと。

決勝がタイムアップした後の、選手の顔を見て自分は「心配しなくていい」と思いました。準優勝という予想以上の好結果にただ一つ怖いのは、再び「慢心」が顔をのぞかせることでしたが、選手たちの顔を見て「それはないな」と思えたのです。

決勝は完敗でした。サンドニとの差は日本がある程度「守備のカルチャー」を身に付け、敵がリズムに乗っているときは「ムリなアタック」をしないで引いて守る、ということができたと言う点にあります。が、服部がくだんのインタビューで言うように、「あれがサンドニで、土砂降りで、ピッチが悪くて、徹底したアウェーだったら、また0−5でもまったく不思議ではないゲーム」でした。

選手は、本当に悔しいことでしょう。スペイン戦、コンフェデ杯を通じて再構築してきた自分たちのプレーが、やはり全然通じないことを思い知らされたのですから。「こんなんで準優勝なんて、ちゃんちゃらおかしいや」「もっとうまくならなくちゃ、もっと、もっと、もっと!」「そのためには、ゲームが必要だ。レベルの高い、しびれるようなゲームが!」ゲーム終了後の彼らの目は、そう言っていました。飢えていました。渇いていました。

再び服部の発言を(少し長くなりますが)引用します。「残り一年は、修羅場を自分たちの心の中に、それとチームに、小さなワンプレーごとに刻んでいかないとならないんじゃないかな。チームとして。個人として。ここでボールを止めとけばよかった、思い切り体を張っておけば、シュートしておけば。そういう小さな、見ている人にも、もしかすると他の選手にもわかんないことが目前で起きたとき、どれに対しても、やりきらないといけない」

自分はこれを聞いて、今期のジュビロの強さの一端を垣間見た気になりました。まさに今期のジュビロが、Jリーグで実践していたのが、これに近いことだったのではないかと思うのです。彼らは先に控える「世界クラブ選手権」を見据えて戦っていました。リーグ戦の一つ一つのプレーが「これでレアルに通用するのか」というものさしで自問されました。そしてその結果、素晴らしい試合をピッチで見せてくれていました。

「サッカーの強さ」にはいろいろの要素があると思いますが、いくつかのポイントは「気持ち」で実践できるものです。あきらめないフォアチェック。激しいフィジカルコンタクトを含むプレス、それもあきらめずに、また抜かれても周囲の選手が集中を切らさずしっかり反応して二次プレスをかける。DFでも最後の瞬間まであきらめずに体を寄せ、シュートコースを限定する。攻撃でもスペースがあればすかさず走り込みをする。無駄になるかもしれないが、全力でフリーランニングをしていく。攻守の切り替えを早く、集中を保って、マイボールになった瞬間に一息つくのではなく、効果的な攻撃を目指して走り出す。そして、それを繰り返す。

それは、技術的には特別ではないプレーです。しかし、その気になれば明日からでもできるプレーではないでしょうか。しかし、Jリーグでそういうサッカーをしているチームは、ほとんどないのが現状です。

ジュビロは、それをしていました。もちろん彼らが日本でも有数の「技術」を持った選手たちであることも間違いありません。同時に、その「上手い」選手たちがどのチームよりも献身的に、チームプレーに徹したサッカーをするチームでもありました。

そしてそれはいつも「心にレアルマドリー」を持っていたから出来たことに違いありません。

コンフェデでの試合、自分は日本代表にジュビロの姿を見ました。それはサンドニ以前の日本代表には見られなかった姿です。とにかく今自分に出来る最大のことを、最大限の集中力を持って実行する。その姿勢が、日本代表に出てきました。それがうれしい。サンドニも、あの惨劇も無駄ではなかったと今なら言うことができます。

そして、コンフェデ杯決勝。ふたたび完敗。何も変わっていません。あたりまえです。たった一月で何が変わると言うのですか。変わったことはただ一つ、「とにかくできることは全部やる」「決してあきらめない」という姿勢だけです。そしてやはり完敗をしました。それはしかし、とてもよいことのように自分に思えます。選手が飢え、渇くからです。

これからも「心にサンドニを」、服部の言い方を借りれば「心に修羅場を」もって、一つ一つの試合を大事に戦っていって欲しい。Jリーグでも、代表でも。あとの一年、向上するにはそれが一番であり、またそれしかないのだから。

キリンカップ、彼らが心底から「心にサンドニを」もって戦うことを期待します。

超長文になりました。申し訳ない。それではまた。。



サンドニからの旅は
私達をここまで連れてきてくれました。
しかし、これからまだまだ行く先は長い。
と同時に、これまでの道程を忘れてはなりません。
そういう書き込みですね。

BACK