| 1月1日 |
あけましておめでとうございます
さて正月と言えばひしはなびらもち(菱芭餅)らしいです。本によると、裏千家の初釜に使われる主菓子とか? 初めて食べたときは中身は白餡だとばかり思っていて「和菓子なのに何故味噌とゴボウ?」と混乱した覚えがあります。これはどうやらお雑煮の代わりらしいですが、濃茶に合うのかどうかは未経験の私には首をひねるところです(笑)。
いつものように自動販売機で買ってきたミルクティを開けて食べたりしますが……うーむエキセントリック……。和菓子コーナーで売っているから甘味かなと思って買うと外します。不味くはないですが、年中欲しようとは思いません。まぁおせち料理などと同じく正月のお約束ごとと言うことで。
このはなびらもち、どの店舗も一斉に売っているデパートは京都にしか見かけません。池袋のデパート地下街などを物色してみてもほとんど無かったりします。これは6月の水無月と似たようなものでしょうか。やはり茶道の伝統にだけある菓子(?)のようです。
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| 1月6日 |
百貨店万歳その1
「どこで和菓子を買うか」 これは大問題です(そうか?)。老舗の名店に予約の電話を入れて「一見さんは……」などと断られるのが怖くてオドオドしているトーシローの私としては、やはり百貨店やデパートの地下コーナーをひいきにしています。
さてそれでは日本一和菓子コーナーが充実しているのは?となればあそこしかありません。
『高島屋京都四条店』
近くに大丸、京都駅に行けば伊勢丹があり、どれも地下食品コーナーは充実していますが、高島屋のは特別です。
他にも大阪・神戸・静岡・池袋・銀座・新宿の大型小売店舗は軒並み徘徊しましたが、敷地が広い場所はあっても充実度が全く違います。
何がってまずは上生菓子。出店先で生菓子を販売している例自体少ない(鶴家吉信さんとか八幡さんはよく出していますけど)のに、ここは目移りするほど沢山展示即売されています。特に注目なのは、高島屋四条店限定オリジナル生菓子でしょう。年頭のお題だけではなく、年間の祭事に かこつけて……いや便乗して……じゃなくて 連動して“楽しみ”を演出しています。雛祭りや七夕などはもとより、バレンタインデーやクリスマス和菓子もやってしまう古都らしからぬ豪快さ。それに協賛して作る各名店の悪乗りも豪気です。記憶は曖昧ですが、亀屋良永さん・長久堂さん・本家玉壽軒さん・総本家駿河屋さん他数店がレギュラー参加していました。ちなみに展示だけではなくその場で購入も出来ます。
しかし男性が「鶴家吉信のバレンタイン和菓子○○をください」とか行動するのは非常に胆力を消費します。別の意味でここも敷居が高いでしょう。肝心の味の方は……うーん、やはりお遊びと割り切っているところが多いようです。
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| 1月13日 |
百貨店万歳その2
というか高島屋四条店万歳なんですけど(笑)。
さて日本一生菓子が充実しているここは、他では……というか飛び込み一見さんでは買えそうもない商品も並んでいたりします。ガイドブックなどに“要予約”と明記されている川端道喜さんのちまきとかも定期的に入荷されているようです。ちなみに私は去年の正月、実家に持っていく土産に生風庵さんの雪餅×4個をその場で買いました。
とにかくここは、和菓子好きなら絶対飽きません。前記の通り祭事ごとに生菓子が変わるし、交通の便が悪い場所にある店舗も出店しているので便利です。例えば中村軒さんの麦代餅。徒歩で行くと阪急桂駅で降りて離宮の前まで行かなければならないところを、四条駅で降りて1分で買えます。生菓子を注文したい場合も、この売り場内に生菓子を出しているお店なら可能のようでした。
あ、堅苦しいのは嫌いとおっしゃる方も大丈夫。仙太郎さんを筆頭に餅屋系さんも沢山あります。品目傾向別に分布されているので、団子やどらやきばかりずらっと並んでいる姿は壮観でもあります(笑)。
書き忘れていましたが、同じ店でも品目により場所が分かれている場合があります。例えば亀屋良永さんは御池煎餅と生菓子の売り場が違っています。出店単位で区切っている他の大型小売店との違いはここでもあるようです。
ふと気付いたことなのですけど、東京のデパート地下食品街に出店している和菓子名店の半分くらいは京都なのですよね。逆に京都のデパートで近畿以外の和菓子店の看板は見かけません。『日本第一番本饅頭所』の看板すら、です。業界のことはよく知らないのですが、これってやっぱり排他的な仕来りが影響しているのでしょうか。それとも京都内だけで飽和状態だから?
結果的に、上生菓子を含む和菓子全般を堪能するなら高島屋四条店が最上です。世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィィィーッ!でしょう。
でも他地方の品は薄荷なので、その点だけは東京に軍配が上がるようです。さて、書いていたらあんこが食べたくなったので新宿高島屋地下全国名店コーナーに加賀の和菓子を物色に行くとしますかね。
あ、それと高島屋四条店さん、接客は良いのですけど業者への態度が悪いって噂になってますよー。特に玩具コーナーは。
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| 1月17日 |
“さくら”餡なのに、何故いちょう?
池袋の地下で売っていた『さくらあん』のどらやきです。(季節的に)早すぎって気はしましたが買ってきてしまいました。さくらは去年から保存してあったのだから、今出しても不思議ではないのですが。
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| 1月20日 |
栗ですよやっぱり
つぶあん派の私でも信念を曲げざるを得ない菓子はあります。栗、そう和菓子の永遠の友・栗です。これを使用した菓子が全て粒あんに合うかと問い詰め られれば返答に窮します。その先鋒が俵屋吉富さんの『龍翔』でしょう。おそらくもう品切れだし時季外れでしょうが、私にとって晩秋から初冬にかけての代表的菓子です。2本まとめて買ってきて、その日に半棹、一週間内には2本とも平らげてしまいます。
一棹ずつ買えば?と思われるかも知れませんが、この龍翔、今出川烏丸にある本店の他には一部の高島屋でしか扱っていないのです。関東地方では横浜高島屋でしか販売していないとか。仕方ないので取り寄せさせていただいているのですが、何回にも分けると送料がかさむのでいっぺんに買い入れているのです。
さて俵屋吉富さんで思い出されるのがギルドハウスの京菓子資料館でしょう。最後に訪れたのはもう2年も前のことになりますが、個人で行くとものすごく入りにくいです(笑)。店の奥、暖簾で仕切られてる所って通常立ち入り禁止じゃないですか。しかも店内に順路表示とかされていないので、初めて来ると店を間違えたのかと不安になります。
で、恐れず奥に進んで三階まで上がると左側に展示室があります。私は平日午前中に行ったので閲覧者は私一人でした。丁度団体さんの到着寸前だったらしくガイドさんがスタンバイしていたので渡りに船とばかりに解説してもらいました。
工芸菓子はすごいですよねぇ。花や葉が砂糖だってのは常識として分かりましたが、岩や苔までそうだとは気付きませんでした。
さて三階と一階には茶室があります。見るのに疲れたので一服……しようとしたのですが、そこは基本的に団体さん向きで要予約だそうです。一階で生菓子まで売っているのに殺生な、と感じましたがそれはお店の都合もありますから仕方ありません。でもきんとんをテイクアウトすると自宅に辿り着くまでに潰れてしまっているのですよね。
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| 1月27日 |
もなか1
とりあえず知らない日本人は存在しないと堅く信じていますが、もなかとは餡を皮で挟んだものです。基本的につぶあんなのですが、一部にこしあんやしろこしあんがあります。私はつぶあん以外のもなかは無視なので虎屋さんでもなかを買うことはほとんどありません(笑)。
さて京都でもなかといえば仙太郎さんでしょう。東京にも工場があるようなので“京都の”というのはいささか私が遅れているのかも知れません。そういえば静岡県相良町付近でふと寄った和菓子屋さんの店内に『東京の仙太郎で修行』と店主のプロフィールが貼ってありました。
さて肝心の和菓子の話です。仙太郎さんのもなかには大小二つありまして、大きい方が有名な『ご存じ最中』です。小食の女性だとそれだけで一食分になるかもしれないほどのボリュームです。でも私は相変わらずこれを甘いミルクティーと一緒に食べきります。明日は一食抜かなければなりませんね。カロリー調整で。
で、もなかは単純に餡の美味しさを堪能できるのでつぶあん派の私の主食でもあります。始めて訪れた店では、店員さんの親切な看板商品紹介など失礼ながら横に流し「つぶあんの菓子はどれですか?」とストレートに切り込みます。一度橘屋さんとか嘯月さんとか川端道喜さんとか松屋常磐さんとかの“要予約”で敷居の高そうなお店にアポ無しで行って「もなかください。ダメならどらやき」とやってみたくはありますが、私も常識ある一般人として生活していますので寸前で留めています。話は逸れましたが、和菓子屋さんのほとんどは定番としてもなかかどらやきを常備しています。無いところでも羊羹はまず有るでしょう。『餅は餅屋』の諺にあるように上生菓子屋−餅屋−駄菓子屋と厳しくランク分けされている京都の老舗でも、やはり基本である餡の出来不出来がはっきり分かるもなかは、プライドの意味もあって出しているようですね。 |
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