戦争博物館  栃木/那須

凄まじく看板だらけの那須街道を上っていくと、やおら現れてくる博物館。
千葉市で解体されたこじまの一部もここに来ていた。

軍装品や戦争グッズの小物たち(弾薬箱、ラッパ、砲弾、手りゅう弾、軍刀、通信筒、軍旗、兵器の部品、などなど本当にたくさん)その数一万点にも及ぶらしい。平家建ての大日本帝国陸海軍館と士農工商館(本来の展示の目的を越境して戦争グッズで占められている)にギッシリ詰め込まれている。流れる軍歌とともに、手書きの説明板が気分を盛り上げる。

それにしても、蒐集にかけるパワーはすごいものがある。
しかも、ここのお宝はどんどん増え続ける気配である。この前、千葉市で解体された「こじま」(志賀)の艦首が鎮座していた。
たまげたことに、なんと海防艦に菊の御紋章が貼り付けられていた。

本物に混じって、うさん臭いお宝も数多く並べられていて、それはそれで楽しい。細かいことは気にしてない大胆な展示が売りである。(多分)
別冊宝島で「ケンペーくん」の作者、ならやたかし(睦月影郎)氏の訪問記事が載っているのがある。

入場料は1000円だったが、出てきたら隣の食堂で100円引きの割り引き券を発見、くやしかった。

この飛行機は「95式陸軍戦闘機」と書かれているが、割引券に載っている写真には「98式陸軍練習機」とあり、もう一枚上に翼が残っている。(つまり複葉機、本体は同一)修繕の跡が著しいことと背景が違うことから察するに、いじっているうちに気持ちの中で戦闘機になってしまったのだろうか。
で、この飛行機、もともと何だったんだろうか。
ちなみに国立科学博物館に九五戦のエンジンがある。

H10年4月18日、九段会館、「旧陸海軍軍楽隊大演奏会」(第十回)というのに行ってきた。主催は戦争博物館。しかし、この館長は何というパワーの持ち主なんだろう。
会場は99%戦闘体験者、立ち見までいる盛況ぶり。開会の挨拶をした人は、元関東軍、御年95歳。この軍楽隊のメンバーは、上が88歳、最年少が73歳。軍歌の演奏は正規の楽譜による正調軍歌。おみやげに竹炭を配っていた。

H10.4.24

上の「95式戦闘機」に関してメールをいただいた。

Kazuo Takeiさんから

貴ページに掲載されている写真から見る限り、この飛行機はボーイング・ステアマンに酷似しています。
大戦当時のアメリカの初等練習機で、もちろん複葉機です。アメリカではごろごろ飛んでいるので希少性はあまりありませんし、このような扱いでは資料価値もほとんど無いですね(^^;
脚の形状、風防の形状、カウリングの形状、僅かに見える垂直安定版の形状等が一致します。

作成された「お宝」の類ですね(^^;

H.11.12.13

同じく、清水さんからも

昭和51年12月5日発行の『丸・臨時増刊、複葉機の魅了のすべて』のカラー・グラビアにこの飛行機が出ております。キャプションは、「ボーイング・ステアマンA75/450
このステアマンはもと米陸軍の練習機だったものを、ピロビタンという会社が CMに使うために数年前買ったもの。その後A75は故障してしばらく消息を断っていたが、「雲のじゅうたん」でふたたび日の目をみた。」とあります。この機体に間違いなしと思われます。 
ちなみにこの機体の尾翼に描かれているマークは、一応陸軍熊谷飛行学校のものなので、最初は練習機として真面目に(?)展示をしていたのでせう。それが、上翼が破損したので単葉になり、「単葉なら戦闘機じゃ」といふことになったのではないか、まあそんな具合に考えます。

この機会に追加。

左が割引券にあった写真。別の場所で野ざらしだったようだ。
下が平成10年2月頃。ブリキで補修してあった。次に見る時はどうなっているだろう。

下の日付現在、NHK.BSで「雲のじゅうたん」が再放送されている。

H.11.12.15

 

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