毎年恒例の京都市委託事業医療講演・個別相談会ですが、いつもお世話になっている京都大学医学部付属病院消化器内科の仲瀬裕志医師と井上聡子医師をお招きして、12月10日(日)に行いました。今年は予約の都合で四条烏丸の京都産業会館2階「きらっとプラザ」での開催でした。師走でなんとなくあわただしくなる頃ですが、来場いただいた方は約70名、京都市内・市外それぞれ約半数ずつでした。個別相談者は、潰瘍性大腸炎が7組(市内4組)で、クローン病が4組(市内なし)でした。

井上先生 仲瀬先生 会 場
会長の藤原の挨拶で始まり、医療講演は仲瀬医師による「炎症性腸疾患の治療 〜基本的な治療・薬剤の知識を深めよう〜」というテーマで行われました。今回は時間を延長し1時間20分に及ぶ中で、基本的な薬剤を中心とした炎症性腸疾患の治療等が一通りわかるようにご説明いただきました。ただ、薬剤名が多数出てくるので、参加した方の中からはちょっと難しいかったかな、といった感想も聞かれたようでした。
(そういった場合は、会誌に掲載される講演録で再度確認していただくことで、初めは難しいと思っていた話もだんだんとわかるようになってくると思います。)
個別相談会の間、講演会の行われた会場では、潰瘍性大腸炎とクローン病のグループに分かれて、患者及び家族の交流会を行いました。潰瘍性大腸炎のグループでは、医療費公費助成の見直し問題がピークを迎えていたときでもあり、この問題に関することや、食事や療養についての意見交換がありました。年配のご参加方の方も多かったですが、その中で「発症から30年以上経過し長期に緩解を維持していたが最近、再燃を思わせる下血が始った」と話された方がありました。講演の中で「潰瘍性大腸炎は若年に多いが50〜60代にもう一度ピークがある」と聞いたばかりでしたが、この病気の難治性を知る思いでした。
クローン病のグループの交流は、患者・家族から、クローン病の食事制限はどのくらいすればよいのか、2歳の子がクローン病と診断されたのだがこれからどうしていけばよいのか、高校生の息子はクローン病の疑いが濃く、専門医のいる病院に転院したいのだが、息子は検査がつらいといっているが、今の病院で検査を受けて、結果を紹介状に添えてもらってから転院した方がよいのか、転院先で検査を受けた方がよいのだろうか。というような質問が、病歴の浅い患者・家族から出され、病歴の長い患者・家族がアドバイスするというかたちで進められました。
(広岡)
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