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「難病対策見直し」問題
 <最新の状況>
 難病対策の見直しにより懸念されていた特定疾患の入れ替えは無くなった。1月6日に閣議決定された社会保障と税の一体改革案では難病について「長期高額医療の高額療養費の見直しのほか、難病患者の長期かつ重度の精神的・身体的・経済的負担を社会全体で支えるため、医療費助成について、法制化も視野に入れ、助成対象の希少・難治性疾患の範囲の拡大を含め、より公平・安定的な支援の仕組みの構築を目指す。」としている。これは私たちの運動による大きな成果だといえる。
 一方、高額療養費の見直しによる患者負担の軽減は、予算の確保が難しいことから当初の予定から大幅に縮小される見込み。年間での負担上限等を設けることについて、所要の財源を確保した上で、導入することを目指す。その際、年収300 万円以下程度の所得が低い方に特に配慮する、としている。なお、平成24 年4 月からの外来現物給付化される。

 2012年度予算案について、難治性疾患克服研究事業は本体が80億円、健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーション(難病分)20億円で、合わせて研究予算は100億円を確保した。
 特定疾患治療研究事業は350億円(280億円)となり70億円の増額となった。これは過去最高の増額であり、疾患の入れ替えに反対するとともに予算の増額を求めてきた運動の大きな成果。ただし、特定疾患は毎年100億円ずつ自然増しており、70億円の増額でもまだ30億円足らないことになる。
 特定疾患治療研究事業は地方の超過負担が大きな問題になっていたが、12年度は年少扶養控除の廃止等による地方財政の増収分の対応の一部を特定疾患治療研究事業の地方の超過負担の財源として活用される。(平成24年度暫定的対応) 269億円。これで12年度の超過負担は大幅に解消される見込みとなる。ただし難病対策として予算(案)に計上しているものではない。

 12年度の通常国会には障害者自立支援法廃止後の新法が提出される予定になっているが、厚労省は自立支援法の改正法案の提出を検討していることが分かった。これは政府民主党のマニフエスト違反であり、新法を願う障害者、難病者などの期待を大きく裏切るものである。
                                                           2012年1月28日
》》 過去の状況
     
》》 これまでの経過


  ■参考資料
   ・特定疾患治療研究事業について(PDF)
   ・「厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会」
    今後の難病対策の在り方について(中間報告)概要(平成14年8月23日) (厚生労働省へリンク)

   ・特定疾患治療研究事業における軽快者基準について(PDF) (平成17年5月13日)
  
  ◆厚生科学審議会疾病部会難病対策委員会(厚労省のHP)  
回 数 開 催 日 議題等 議事録 資料 開催案内 
第20回 2012年2月 1.今後の難病対策について
2.その他 
   資料  開催案内
第19回 2012年1月17日 1.今後の難病対策について
2.その他 
   資料  開催案内
  2011年12月1日  今後の難病対策の検討に当たって(中間的な整理)  
第18回 2011年12月1日 1.今後の難病対策について
2.その他 
議事録 資料 開催案内
第17回 2011年11月14日 1.今後の難病対策について
2.その他 
議事録 資料 開催案内
第16回 2011年11月10日 1.今後の難病対策について
2.その他
議事録 資料 開催案内
第15回 2011年10月19日 1.今後の難病対策について
2.その他
議事録 資料 開催案内
第14回 2011年9月27日 1.今後の難病対策について
2.その他
議事録 資料  開催案内
第13回 2011年9月13日 1.東日本大震災における難病患者等への対応の報告について
2.新たな難治性疾患対策の在り方検討チーム(第3回)の報告について
3.難治性疾患対策の現状について
4.その他
議事録 資料  開催案内
第12回 2010年8月30日 1 今後の難病対策について
2 その他
議事録 資料  開催案内
第11回 2010年5月10日 1.今後の難病対策について
2.その他
議事録 資料  開催案内
第10回 2010年2月15日 1.今後の難病対策(平成22年度難病対策予算・研究費等)について
2.その他
議事録 資料  開催案内
第9回  2011年7月30日  ― 議事録  資料  開催案内
第8回  2009年2月10日  ― 議事録  資料  開催案内

 
  ◆特定疾患対策懇談会関係(厚労省のHP)
   ・平成21年度第1回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成21年度第1回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成20年度第1回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成20年度第2回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成20年度第1回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成18年度第4回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成18年度第4回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成18年度第3回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成18年度第3回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成18年度第2回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成18年度第2回特定疾患対策懇談会 議事次第
   ・平成18年度第1回特定疾患対策懇談会 議事録
   ・平成18年度第1回特定疾患対策懇談会 議事次第

  ■ 国会請願の取り組み(IBDネットワーク)
   ・第1回目(実施日:2006年11月13日)
   ・第2回目(実施日:2007年2月15日)


  》》「今後の難病対策」勉強会



  過去の特定疾患医療費公費補助対象者絞込みに関する動きと患者会の対応
  ・2006年  ・2007年  ・2008年  ・2009年  ・2010年  ・2011年

2012年1月~
                  難病対策に関する動きと患者団体の活動(2012年)
 5月29日 第2回難病在宅看護・介護等ワーキンググループの開催
議題等
1.難病相談・支援センターの在り方
2.施設・在宅医療の連携の在り方
3.難病手帳(仮称)の在り方
4.福祉サービスの在り方
5.就労支援の在り方

 5月28日 2012JPA国会請願


 5月27日 第2回一般社団法人日本難病・疾病団体協議会総会

 5月18日 第2回難病研究・医療ワーキンググループの開催
議題等
1.難病の定義、範囲の在り方について
2.医療費の助成の在り方について
3.医療体制の在り方について
4.研究の在り方について
資料(厚労省のHP)
 4月27日 第17回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催 
主要議題
•ハラスメント、欠格事由等の障害者差別禁止に関わる課題について
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 4月9日 厚生労働省交渉
日本難病・疾病団体協議会は、厚生労働省1階共用会議室で要望ごとに各担当課と話し合いを行った。
JPAから約40名が出席。
要望書(PDF)(JPAのHP)
 4月8日 日本難病・疾病団体協議会法人第2回(通算第13回)幹事会で難病対策について討議
厚生労働省健康局疾病対策課の山本課長が出席して難病対策についての説明と質疑応答を行った。その後、JPAと参加者での討議を行った。
 3月21日 日本難病・疾病団体協議会が「障害者総合支援法」閣議決定にあたって代表理事談話を発表
代表理事談話(PDF)
 3月16日 第16回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催 
主要議題
•中間の論点整理について(その2)
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi 
 3月13日 自立支援法改正を閣議決定 名称は障害者総合支援法に
政府は障害者自立支援法の改正案を閣議決定した。法律の名称は「障害者総合支援法」とし、施行日は一部を除き2013年4月1日。
改正案をめぐっては、自立支援法の違憲訴訟の元原告らが「国は訴訟の和解時に、自立支援法を廃止して新法をつくると約束したはずだ」と反発している。一方、小宮山洋子厚生労働相は閣議後の会見で「名前も変え、基本理念もつくり直した」と述べ、改正案は事実上の自立支援法廃止に当たるとの姿勢を示した。
 3月9日 第15回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催 
•医療の分野における差別禁止について
•中間の論点整理について
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 3月1日 第1回難病研究・医療ワーキンググループの開催
議題等
1.難病の定義、範囲
2.難病医療の現状/課題
3.難病研究の成果/課題
資料(厚労省のHP)
議事録(厚労省のHP)
 2月29日 現行の障害者自立支援法の名称を「障害者総合支援法」に
民主党厚生労働部門会議は、現行の障害者自立支援法の名称を「障害者総合支援法」に改め、難病患者も障害福祉サービスを受けられるようにする新制度案を了承した。現行の障害程度区分について、「法施行後5年をめどに見直し」としていた当初案を「3年」に短縮したほか、障害区分程度に応じて市町村がサービス内容を画一的に決めている現状も見直すとした。政府は今国会に法案を提出し、来年4月からの施行を目指す。
法案は「共生社会の実現」に向け、可能な限り障害者の社会参加の機会を確保することを基本理念に盛り込んだ。障害者手帳を持たない難病患者もサービス給付対象とし、重度訪問介護サービスの対象には重度の知的・精神障害者も含める。
 2月26日 山本尚子健康局疾病対策課長を囲んでの懇談会
日本難病・疾病団体協議会は、理事及び加盟団体に呼びかけ、都内で今後の難病対策について、山本尚子疾病対策課長と懇談会を開きました。
 2月24日 第14回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催 
主要議題
•日常生活(商品、役務、不動産)における差別禁止について
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 2月24日 第1回難病在宅看護・介護等ワーキンググループの開催
議題等
1.難病在宅看護・介護の現状/課題
2.難病相談・支援等の現状/課題
資料(厚労省のHP)
 2月10日 第13回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催 
主要議題
•情報の分野における差別禁止について(その2)
•教育の分野における差別禁止について
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 2月9日 障害者自立支援法の廃止、訴訟原告団が申し入れ
障害者自立支援法の改正案が厚生労働省から示されたことを受け、同法の違憲訴訟原告・弁護団は同省を訪れ、2010年に国と原告団が結んだ基本合意通り同法の廃止を実現するよう申し入れた。
全国弁護団の藤岡毅弁護士は記者会見で「国が結んだ約束をないがしろにするのは許せない。経過期間を設けるなどして廃止の条項を盛り込むべきだ」と話した。
 2月9日 第20回難病対策委員会の開催
議題等
1.今後の難病対策について
2.その他
議 事
(1)障害福祉施策のこれまでの検討状況について
(2)ワーキンググループ(WG)の設置について
(3)その他
障害者自立支援法に代わる新たな障害福祉制度で、難病患者を対象に加えるとする厚生労働省案をめぐり意見交換した。
この中で委員からは、厚労省の予算事業で福祉サービスを利用している人が、新制度でサービスを受けられなくなることがないよう、配慮を求める声が上がった。
資料によると、厚生労働省案では障害の範囲について「制度の谷間」を埋めるべく、障害者基本法の改正を踏まえ、法の対象となる障害者の範囲に治療方法が未確立な疾病その他の特殊な疾病(難病など)であって政令で定めるものによる一定の障害がある者を加える。(児童福祉法においても同様の改正を行う。)」となっている。

また、難病対策に係る治療研究等のワーキンググループ開催要綱(案)が示され、中間的な整理を踏まえ、難病対策に係る医療費助成、治療研究の推進、医療体制の整備、在宅生活支援等の総合的・包括的な施策の実施や支援の仕組みの検討を進めるにあたり、効果的な検討資料の作成等をするため、厚生労働省健康局長の主催によりワーキンググループ(以下「WG」という。)を設置する。了承された。
設置するWG
(1)難病研究・医療WG
   希少・難治性疾患の定義、難病治療研究の推進、医療体制の整備
(2)難病在宅看護・介護等WG
   難病患者の在宅生活支援等の総合的な施策の実施や支援体制の構築
患者団体の構成員に伊藤たておJPA代表が選出された。
資料(厚労省のHP)
 2月8日 第19回障がい者制度改革推進会議総合福祉部会の開催 
主要議題
・障害者総合福祉法案(仮称)について
厚生労働省が、廃止予定の障害者自立支援法に代わり、今国会に提出を予定する新法案の概要を示した。
佐藤部会長は「厚労省案は『骨格提言』の尊重というよりは自立支援法の手直しという印象だ」と指摘。参加者からは「私たちは実態に即した議論をしてきた。それを真摯(しんし)に受け止めるべきだ」「基本合意にのっとった内容となっていない」など批判。
厚労省案は自立支援法の名称変更こそ明記しているものの、内容は現行法の一部見直しにとどまり、実態は「自立支援法改正案」と言えることから、多くの委員からも「看板の掛け替えにすぎない」などの反発が相次いだ。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sougoufukusi/index.html
 2月7日 障害者自立支援法改正案の概要が民主党厚労部門会議の作業チームに示される 難病もサービスの対象に 
厚生労働省は、障害者自立支援法改正案の概要を民主党厚労部門会議の作業チームに示した。
■改正案のポイント(朝日新聞2/8)
・「可能な限り身近な場所で支援を受けられるようにする」との理念を規定
・法律の名称は変更
・障害者福祉サービスの給付対象に難病を追加
・支給決定は今のやり方を続けるが、5年をめどに再検討
・重症者向けのケアホームを軽度者向けのグループホームに一元化
・施行は2013年4月1日
難病患者がサービスの給付対象に加わることは大きな前進である。難病の対象範囲は、難治性疾患克服研究事業に130疾患と関節リウマチ(朝日新聞2/8)。
一方、民主党政権が掲げた「自立支援法の廃止」は見送る形となり、新たな福祉法も作らず現行法の改正で対応することが明らかになった。これは2009年の衆議院選挙で民主党が掲げた公約違反であり、2010年1月に障害者自立支援法違憲訴訟原告・弁護団と交わした、自立支援法を廃止し障害者が基本的人権を行使できる新法を制定することを明記した基本合意を反故にするものである。
 1月27日 第12回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会の開催
主要議題
•省庁ヒアリング(合理的配慮について)
 厚生労動省
 文部科学省
•情報の分野における差別禁止について
•その他
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 1月24日 第3回障害者雇用促進制度における障害者の範囲等の在り方に関する研究会で伊藤JPA代表理事が難病者の就労問題について意見表明
関係者からのヒアリングが行われ、JPAから伊藤たてお代表理事が難病者の就労問題について意見を述べた。
議題
1.関係者からのヒアリング
資料(厚労省のHP)
 1月23日 第37回障がい者制度改革推進会議の開催
主要議題
•災害と障害者について
•その他
障害者自立支援法廃止後の新法についても議論になった。委員から、自立支援法を廃止せず一部改正で済ます動きについて、「それが事実なら会議として働きかけが必要だ」「自立支援法を引き継ぐ『改正』は納得できない」といった批判の声が上がった。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
 1月17日 第19回難病対策委員会の開催
健康局長から、難病対策の見直しについては法制化を視野にさらに掘り下げて検討するための作業部会として、健康局長の下にワーキンググループ(WG)を設置したいという意向が述べられた。
具体的には、メンバーは委員会委員の方+別途選任。人数は10人以内。5~8人程度で。金澤委員長の意見も聞いて人選を行いたい。できるだけ早く立ち上げて月数回開き、春先までに難病対策委員会に報告できるようにと考えているといった説明があった。
議題等
1.今後の難病対策について
2.その他
資料(厚労省のHP)
 1月6日 政府・与党が「社会保障と税の一体改革」の素案を決定
政府・与党は、「社会保障改革本部」を開き、社会保障と税の一体改革の素案を決定した。消費税率の引き上げについては「2014年4月に8%、2015年10月に10%」とすることを明記。景気情勢によって消費税引き上げの執行を停止する条項として「種々の経済指標を確認し、経済状況などを総合的に勘案する」との文言を盛り込んだ。
詳細はこちら(内閣官房のHP)
素案には難病について下記のように記されている。
長期高額医療の高額療養費の見直しのほか、難病患者の長期かつ重度の精神的・身体的・経済的負担を社会全体で支えるため、医療費助成について、法制化も視野に入れ、助成対象の希少・難治性疾患の範囲の拡大を含め、より公平・安定的な支援の仕組みの構築を目指す。
また、治療研究、医療体制、福祉サービス、就労支援等の総合的な施策の実施や支援の仕組みの構築を目指す。
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