| クローン病とは |
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クローン病は,やはり,原因不明の炎症性疾患です。 年齢は,10代後半から,20代で,高齢者には非常にまれです。 男女比は,2:1で,男性に多いです。 炎症は,口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位におこりえますが,大多数は,小腸や大腸,またはその両方に病変があります。また,消化管以外の皮膚などに転移がおこることもあります。 炎症のおこる部位は,腸管の全層で,他の部位の腸や,皮膚,膀胱などに瘻孔(ろうこう・お互い通じあうトンネル)ができたりすることもあります。 症状は、腹痛、下痢、体重減少、発熱、肛門病変です。ときには、虫垂炎のような症状や,腸閉塞,大出血,腸穿孔が初発症状で,緊急手術になることもあります。ときには,腹部症状がなく,発熱や肛門病変(痔など)で始まることもあります。 診断は,X線検査(大腸・小腸),内視鏡検査(大腸・胃)と生検をします。 治療は,栄養療法が主となります。
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| 内科的治療: |
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| 初診・診断時および急性増悪期の治療 |
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1)
経腸栄養法 成分栄養剤(エレンタール)をもちいて,鼻腔チューブにて,1日2000kcal以上を投与します。 2)
完全静脈栄養療法 病勢が重篤な場合,絶食として,中心静脈より高エネルギー輸液1日2000kcal以上をおこないます。
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| 緩解維持療法及び術後再燃防止・再発予防 |
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1)
在宅経腸栄養法 日中は低脂肪・低残渣食を摂取します。(必要エネルギーの約半分) 夜間は,自己挿入した鼻腔チューブより成分栄養剤を1200kcal前後注入します。 在宅経腸栄養法でも栄養管理が困難な場合は,在宅中心静脈栄養法を施行します。 2)
ペンタサあるいは,サラゾピリン 経口摂取を開始したら,ペンタサあるいはサラゾピリンを開始します。
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| 再燃・再発に対する治療 |
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1) 在宅経腸栄養法 2) 薬物療法 a)
ペンタサあるいは,サラゾピリンを増量します。 最大投与量でも改善しないときは, 以下の治療法か,入院して,栄養療法を施行します。 b)
ステロイドホルモン c) 免疫抑制剤 イムランあるいは,6MPを併用する。 保険適応はありません。 d)
フラジール
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| 抗TNFα抗体(レミケイド): |
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従来の治療法が無効な重症の患者さん,および腸管皮膚瘻がある患者さんに適応があります。静脈内投与。日本では2002年に承認され,保健適応となりました。 ブデソニド:抗炎症作用はプレドニゾロンの50倍で,副作用(副腎機能低下)が少ないといわれています。 注腸および,経口剤が開発されています。日本では,臨床使用はまだです。
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| 外科治療 |
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クローン病の手術適応:
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1) 絶対的適応 穿孔・大量出血・腸閉塞・中毒性巨大結腸・癌 2)
相対的適応 肛門周囲膿瘍 排膿の多い有痛性痔瘻 腸管外合併症:壊疽性膿皮症
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| クローン病の術式: |
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1) 小腸病変 小範囲切除 狭窄形成術 2)
大腸病変 小範囲切除 大腸亜全摘 人工肛門造設:直腸病変が高度な場合 3)
肛門部病変 肛門周囲膿瘍:ドレナージ 痔瘻:開放術式・くりぬき法・シートン法
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| 協力:淀川キリスト教病院内科 瀧野敏子先生 |