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  2007年度の活動
   
2007年度京都市委託潰瘍性大腸炎・クローン病
医療講演・個別相談および交流会 報告

日時:2007年12月9日(日)13:30〜16:30
場所:ラボール京都(京都労働者総合会館)
講師:京都大学医学部附属病院消化器内科 仲瀬裕志先生、三上栄先生
参加:約60名
                                            報告 植木 明
 12月9日(日)に西院にあるラボール京都にて毎年恒例の医療講演会が開催されました。まずは京都大学消化器内科の仲瀬先生の講演が行われ、その後個別相談会と患者、家族の交流会が開かれました。


 仲瀬先生の講演は「炎症性腸疾患と環境因子」という演題で始まりました。これまでの医療講演や患者会の企画であったような、「IBDの治療法」「食事療法」とは少々異なる雰囲気の演目で、始まる前から興味を抱きました。内容としては、IBDの発症や再燃に関わる環境的要因について、その具体例が紹介されました。喫煙と病気の関わり、虫垂切除との関連、幼少期の公衆衛生状態が及ぼす影響等に触れていました。皆さんも既に知っている事例もあるかもしれませんが、今回の講演では大規模臨床データの提示がなされていて、非常に説得力のある内容でした。IBDというと内科的治療、外科的治療、食事療法ばかりに意識がとらわれがちですが、この講演をヒントにこれまでとは違った視点で病気をとらえることができ、今後の療養に活かせるのでは?と思いました。ちなみに私自身が最も印象に残ったのは「腸を鍛える」という先生の言葉でした。以前は「IBD=厳しい食事療法」というイメージが強かったですが、今回の話によると、薬物療法等でしっかりと治療をした上で、ある程度食事を普通にとることが腸のためには良いとの見解でした。詳しい内容は講演録にあると思いますが、会場に集まった患者や家族には嬉しい言葉だったかもしれません。


 講演の後、クローン病と潰瘍性大腸炎の2つのグループに分かれて交流会を行いました。潰瘍性大腸炎のグループではベテラン患者や家族に混じって、最近になって病気を発症した3組の親子が参加していました。若い患者さんが多いだけに、仕事や就職の話で盛り上がりました。若い患者さんから、「病気を周囲の人に言うべきか?」「正社員として働けるのか?」「トイレに関してはどう理解を得ているのか?」といった質問が出され、先輩患者さん達がアドバイスを送っていました。クローン病のグループでも同じような話題があったようで、病気になったばかりの患者さんや家族にとってはやはり同じ病気の経験者の存在が大きいなあと、実感した出来事でした。
 毎年行われる医療講演会ですが、少しずつ治療の進歩が垣間見えたり、食事療法の必要性が変化したりする部分もあり、こういった機会を利用して患者自身が常に新しい情報を得ていかなくてはならないと感じました。また、患者数が徐々に増えていることを肌で感じ、患者会として発症間もない患者さんをどう支援していくべきか、考えさせられる一日でした。


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