チリ滞在記 |
チリにインターンをしに行ったときのことを。今日(7月19日)SMAP SMAPに山口智子さんがでていて、彼女がチリに行ったときのエッセイ本が去年でた話をしていてました。ちょうどいいので、チリの良さ、広めてみたい。
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| 1999年9月から半年間チリはサンチャゴに行ってきました。 |
国連のインターンで、いっちょまえに論文を書いていました。はははは。 家の一室をレントする形でチリ人宅に住みました。父、母、息子4人の家庭。上二人は出てしまったのですが、下二人がまだ家にいて一緒に暮らすことに。3男は優秀で、そつなくなんでもこなし、面倒見がとてもよかった。その反面4男は、末っ子根性丸出しの、わがまま、気分屋!毎日私はけんかをしていました。でも、一番遊んでくれたのは年も近いということもあり4男だったかな。私は周りの人から「いわゆるホームステイとは」ということを聞かされていて、お手伝いをしないといけないとか、人間関係大変とか言われていたので、花嫁修業も兼ねて頑張るか!と覚悟していました。ですが、大違い。メイドさんが身の回りのこと全てやってくれたのです。部屋の掃除もしなかった・・。Tシャツもアイロンかかってかえってくるし・・。料理はおいしいし!!もういうことない。これでレント代、週US100ドルですよ。他のインターンの子と比べたら同じ条件でも高いと言われたけど、いやはや、月にしてUS400ドル・・・。 チリというと危険というイメージがあるようです。みなさんそういう印象もたれます?日本人の職員にも、ジプシーに気をつけなさいとか、すりに気をつけなさいとか、水道水は駄目、氷はだめ、夜出歩かないなど、散々注意されたのですが、あまり危険に感じることはなかった。要は緊張感をもって行動すれば、深夜一人で歩いても平気なんです。水道水も、アンデスの雪解け水なので、硬くておいしかった。日本人は心配性だ!でも、大統領選挙があったときは、外出禁止令とかでて、危険は感じましたが・・。 大統領選挙といえば、右派、左派ひとりずつ出馬して決戦投票をしたのですが、チリだと直に国民の生活に影響されるんですね。だからみんな必死に自分の候補者を応援するんです。私は中立な立場で一体キャンペーンってどんなんだろうと思い、左派の集会に行ってきました。5キロくらい道をふさいで何万人という人が集まったのですが、私はちゃっかり、国連のIDを使って、ほんとはいけないんだけど、「Naciones Unidas」(United Nations)と言って一番前に入らせてもらった・・。警察手帳みたいな効力をもっているんです。集会はシュッピレッヒコールの嵐で、アメリカの大統領選挙のような盛り上がり。人のエネルギーをもろに感じました。帰宅して、集会に行って来たって言ったら、家族に総スカンくらわれましたが!みんな右派支持なんです。投票日が近くなると、装甲車が走り、ちょっとした暴動があると、催涙ガスをばらまいていきます。さすがにこれを見たときはびっくり・・。開票時は外出禁止令がでて、みなおとなしく家にいましたね。そして、右派が負けたことが知らされました。その日の夕食の質素だったこと・・・。味気ない・・・。 写真上 2000年の幕開け。ちょうど年が明け,打ち上げ花火をみていました。左二人が私が部屋を借りていたファミリーのお父さんとお母さん。横の家族はそのお友達。 写真下 3男のDiego(右)と4男のRodrigo(左) |
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| なんでもチリ |
チリの日常 朝は8時半くらいから仕事が始まり、お昼は1時間半から2時間かけて食事します。そのあと5時には仕事を終わらせ、帰宅。みんなそろったらオンセが始まります。ティータイムですね。紅茶とビスケットを食べ夕べを過ごします。そして8時頃から夕食が始まります。飲みに行くときもだいたい、友達と8時ごろ待ち合わせしていました。それより前だとあいてないところが多い!仕事にあまり重きをおかない国民性で、働き過ぎをよく思いません。だからみな撤収がはやい!! 買い物 最高です。巨大モールが何箇所かあり、楽しい楽しい!シネコンもあるので、全てがモールで済みます。品揃えもよく、きれい。今までみたことのないほどの充実度。チリの印象がくつがえされるかも。 交通 ミクロ(路線バス) くまなく首都のサンチャゴは路線バスが走っています。110ペソ、当時のレートで30円払えばどこまででも。数字で行き先がわかるので、バスの頭にある数字を見て手を伸ばし、人指し指をあげとめます。乗ったらお金を払い、引換券をもらいます。この引換券がバスによってさまざまでコレクションにしたらおもしろそう。下りるときは、そのへんにぶら下がっているワイヤをひっぱれば運転手さんに届きとめてくれます。故障していることも結構あるのでそのときは、「止まって〜」と大声で叫びます。このバス達ですが、交通規則を完全に無視した運転をします。まず、スピード強が多い。割り込み日常茶飯事。カーブでスピードをゆるめない。ほかのバスと接触してもお構いなし・・・。毎日バスに乗っていましたが、運転手をしめたろうかと思ったこと数知れず。毎日が戦いでした。でも、便利だからやめられなかった。朝の4時くらいまで運行しています。 メトロ(地下鉄) 地下鉄はレールではなく空気タイヤを使っています。フランスの地下鉄をそのまま採用。なので、静か、そしてとてもきれいで清潔。乗り心地もいい。あまり使わなかったのですが、NYよりもきれい、日本よりも明るい、そういう印象でした。音楽も流れていたりして。 タクシー タクシーは日本に比べて断然安かった。そこら中にいるんでつかまります。でもインターンな身分節約のためそんなに使いませんでした。 人種 チリは大きくわけてふたつの人種に分かれます。ヨーロッパ系とインディオ。このヨーロッパとインディオの貧富の差をこれでもかというくらいみせつけられました。ヨーロッパ系はヨーロピアンスタイルの家や最新のマンションに住み、メイドさんもいます。でもインディオは掘っ立て小屋みたいな家に住み、貧しい生活をしています。後進国というのは貧富の差がまだまだ埋まらないんです。ビルとかも林立しだし、街も活気付くけどその恩恵を受けているのは少数のヨーロッパ系。この差を当たり前と思っているチリ人、外からきた私にとってはどうしようもないけど痛い現実でした。 イバン・サモラノ チリの国民的英雄、知っています?サッカー選手でセリアAでも活躍したイバン・サモラノ。次期大統領なんて言われるくらい、カリスママ的な存在。なぜサモラノの話かというと、そんな国民的であるということもしらなかった私は、ある朝4男に叩き起こされました。とりあえずカメラ持って外に来いと。なんのこっちゃわかんない、朝からうるさいなと思うも言われるがまま外に出て、そこにいる人と写真を撮りなと・・・。その強面の男の人、車でどこかに行こうとしていました。とりあえず写真を撮りそのあと聞かされたのが、国民的英雄のサモラノであったということ。あれま、そんな人とは露しらず。4男に感謝!!サモラノの実家が、私が住んでいたおうちの隣のマンションだったんです。クリスマスに実家に戻ってきていたみたいですね。それからのチリ滞在中、この写真は私の話のネタにずっとなっていた。サモラノは去年引退をし、今はユニセフの親善大使をやっています。 ワイン チリといえばワインですよね。ワイン飲めない私にとってはどうでもいいことでしたけど、お土産にワインを買って帰ったら結構喜ばれました。サンチャゴに日本人が経営している旅行代理店があってそこでワインを日本に空輸してくれます。リーズナブルなお値段で送ってくれるので何度かその後も送ってもらいました。何がおいしんだかわからないのですが、ワイナリーとかもあって、ちょうど日本のワインブームと重なり、活気づいていましたね。 芸術 日本でみる、バレエやクラシックコンサートってとっても高いですよね。チリの場合どんなに有名な交響楽団がこようともチケット代って安いんです。日本ではバレエもクラシックも見ないのにチリにいる間は結構みました。映画も安かったので、毎週見に行っていました。チリは映画の事前の宣伝はしないので、アメリカとほぼ同時公開。日本より早かったですね。ブロックバスターも家の近くにあったので、よくプリングルス片手にカウチポテトをしていました。 飛行ルート 私はアメリカン航空、ダラス経由でチリに入りました。(13時間+11時間)。このダラスからチリまでのフライトが曲者で、乗客が少なすぎてフライトがキャンセルに。連続のフライトにはならず結果オーライだったのですが、いい加減・・・。 私が是非ともお勧めしたいルートが。ランチリ航空というチリの航空会社がだしている周遊チケット。(南米の中でも割と信頼できるといわれている。ブランドイメージはいいですよ。) サンチャゴ(チリ)→イースター島→タヒチ→オークランド(NZ)→日本 というルートです。航空会社の提携で実現できているこのルート。イースター島は給油の1時間くらいしかいられないのですが、モアイは充分にみられる。タヒチも一泊ステイ。そしてニュージランドでも一泊。なかなか素敵ですよね。時間があったらこういうのもいい!さほど値段も高くなかったと思う。今この周遊プランをやっているかわからないですが、チリに行くときはこのルートで今度は行きたい! 国連 国連に憧れを持ち、国際公務員を目指すんだ!という勢いでインターンに行きましたが、現実をみて憧れ云々だけでは駄目だなということを思い知らされました。まず、組織が官僚的すぎ。それに、頭が切れる人は多かったけど、チームで何かをやるっていう姿勢に乏しく、一人部屋に閉じこもり、日々研究。何かこう、達成感というかそういう大体的に成果となりえるものがなかった。そして、全てがスロー。世の中どんどん進化しているのにそれにあまりついていっていなかったかも。半年間そういう生活をして、駄目だこれと思いました。ちなみに収入も安定はしているし、それなりのステイタスもあるので悪くはありませんが、そこまで国連に固執する魅力というのは感じませんでした。いい経験ではありましたが!! 写真 これがサモラノです。5年前、若い.... |
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| ありえない体験 |
チリにいる間、国内の旅行を何回か楽しみました。ここで面白い体験談を。チリは縦に長い国です。首都のサンチャゴを起点に長距離バスがそれぞれの地へと人を運びます。バスの種類は3つ。冷房なしの普通のバス、冷房ありのリクライニングが150度くらい(エヘクティボ)、一番いいのはリクライニング180度の、席は一個一個離れている(サロンカマ)。深夜にサンチャゴのバスターミナルからエヘクティボに乗り南へ。プコンという町を目指しました。友達のハイキングに行こうよ!湖がきれいだよ!という言葉に乗せられて・・・。ついてみたら、高原のような涼しさで、気持ちがいい。いい週末を過ごせそうな予感。先にプコン入りした友達と合流し、ホテルにチェックイン。何をするかという話になり、ハイドロスピーディングをしよう!と。これは何かと申しますと、ウエットスーツ、フィン、ヘルメット、ライジャケを着用し、ビート板より大きく、ボディーボードより小さい板を使って川を下ります。なんてことはないけど、急流を自分の身ひとつで岩をかわし、傾斜をかわし下っていきます。想像できます?普通はカヤックとか、ボートに乗るところ、自分の身を守るのはウエットスーツ、ヘルメット、板だけ!!ありえな〜い。もちろん、代理店で怪我、死亡した場合の保証はしませんという書類にサインをさせられ、川へ向かいました。丘でレクチャーを受け、早速川の中へ。始めは緩い流れで体をならしました。フィンをうまく使い、方向を変えるときは体の重心を移動。おもしろいかも!と思った矢先に目の前にうずまきを発見、しかも岩がごつごつしている・・・。急流・・・。岩にあたりながら、うずまきに突っ込んでしまい、いわゆる転覆。体が反転してしまい、水の中にぶくぶくと。でも、案外冷静で流れに身をまかせて自然と体制が戻るまで待っていられました。この急な流れで友達はパニックをおこしてしまいました。ギブアップしたいという人続出。少し休み、説得をし、どうにかみんなでまた続行。最初こそ恐怖はあったけど、そのあとはどんな急な流れがこようがそれをかわしていく心地よさを覚え、やみつきになった。最後は緩やかな流れを板に乗っかりながら進んでいったのですが、水面と自分の目線が同じで、そこからみる空とか、両岸とか普段は見ない景色に感動。自分が水の中を進む音も聞こえました。ボートに乗ったときって、水面と同じ目線にならないじゃなですか。そうではない見方もまたおもしろい。そんなわけで、終わった後のみんなの感想は、「もう勘弁」。私は「もう一回やりたい!!」 その次の日。今度はハイキングという名の小旅行へ。また代理店でサインさせられたのです。怪我、死亡の際は保証しませんって・・・。嫌な予感が。そのあとギアのサイズ合わせにつれて行かされた。足のサイズ、ウエアのサイズ・・・・。ハイキングという名のもとの、な・な・な・なんと、活火山登山だった。しかも雪山・・・。ありえない・・・。ビヤリカという、チリでは有名な山らしい。靴はなんだか雪山用のごっついのをはき、ピッケルをもって出陣。登山と聞いただけでやるきが失せた・・・。この雪山、無理と思い、始めの30歩で私はロッヂで待っていると宣言。が、とりあってもらえなかった・・・。やる気なし全開で4時間くらいかけて登った、登った。そしてみんなが胸を膨らませていた頂上の火山口。手を叩いて喜んでいたが、私は絶句・・・。何これ・・・。ところどころで赤い溶岩がみえるだけ・・・。ありえない・・・。この感動の違いって??何なに?私はなんのために4時間かけて登ったのかわからなかった・・。しかも、2リットルの水を背負わされて重い。欧米人って水飲むんですよね。私500mlでも多いくらいなのに必要だから持っていけと言われ・・。まあそんなこんなで感動のうすいまま下山へ。ここからがびっくり!頂上から下まで、雪で作った滑り台が。ひとつひとつが500メートルくらい。ピッケルをブレーキ代わりに使い、スピードを調整しながらお尻ですべっていきます。体感速度60キロとかありそうなくらい!これが楽しくて楽しくて。もうひとりではしゃいでしまった!!友達はこれは駄目みたいで、滑っていけば早いのに、歩いて下山。スピードが耐えられないようです。おかげさまで私は30分で下山できてしまいました!お尻はすごく痛かったけど、のぼりの苦が嘘のように楽しみました。帰りはるんるん。 ハイドロスピーディング、日本でもやってほしい!!でもこれって安全面から日本ではできないだろうな。全身痣らだけになるけど、自然と一体なれるというか、それでいて自然の恐ろしさ、偉大さも一緒に感じられるいい遊びだと思いました。 写真上 富士山のような雪山、これが悪名高きビヤリカ。これを頂上まで登山したのです。とほほほ。 写真下 ビヤリカの頂上からみた噴火口。しょぼい・・。 |
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| 休日滞在先の親戚とランチを |
左側二人が滞在先のお父さん、お母さん。私の帰国した3ヶ月後にお父さんは事故死しました。林業のコンサルタントをやっていたのですが、現場での事故だったそうです。あれから5年も経ってしまいました。 |
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| チリっぽいサボテンを |
チリ、思ったよりは良いところです。足を運ぶには遠すぎるかもしれませんが、とかく南米の国々の神秘的さとか、後進国であるがゆえの人々のエネルギーに触れると、日本という国を再確認させられた。良きにも悪しきにも。 そして今、一番訪れたい国はペルーだ!!マチュピチュにいきたい!!あまり知られていないようですが、マチュピチュの中に滞在できるホテルがあり、そこに行った人が興奮気味に、“You gotta try it. This place when at night, it's middle of no where.' 究極の闇と、究極の静けさを体験できるようです。自分の存在自体もどうでもよくなるような空間だそうです。行ってみた〜い。 ★おしまい★ |
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