| 太棹の義太夫のような三味線を使って琵琶でも弾くような巧みな手法で魅了する、時としてブルンブルンと聞こえる糸の音にすっかりのめりこんでしまい自らの手でその感激に浸りたいと 女流津軽三味線名人 家元工藤菊江の門を叩いた。
一般的な民謡を弾くのではなく、雪と 風と 長い冬の津軽、北の果ての津軽三味線を弾きたかったのです。
底抜けの明るさと、哀愁をも感じさせる旋律。津軽のごぜがお鳥目を投げられるまで弾き語るという津軽の三味線には、悲しく厳しい暮らしがあったのです。
あるときは強く、あるときは悲しく、聞く人の心情を揺さぶるような3本の糸。
私の津軽三味線はこうして始まりました。
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