EW&F

i未だに2009年の今でもエアロビでかかってしまうEW&Fというグループのさわりをここで語ります。
コンピューターの普及によりDTMは急速に音楽の主流となってきました。たとえば小室系など。打ち込みで曲を作る、それでメジャーに乗れる、それはかまいません。だけど聴いている方はいったい何を求めているのでしょうか。
コンピューターやシークエンサさらに音源ボードの発展により、機材さえあればすぐにミュージシャンという事態も出てきました。特にカラオケ業界では伴奏は殆どDTMです。
私にとっては手っ取り早く言うとこれは直ぐ飽きてしまうのです。なぜか?
ギターのソロはとてもギターのソロには聞こえません。あくまでキーボード入力した音が鳴っています。ボーカルも自分の歌と思っていません。DTMの一パートぐらいの扱いです。
結局どうなったか。
時代はアコースティックというか生音に戻りつつあります。
そこでEW&Fです。ユーロビートなど完成度の高さにおいて足元にも及びません。
このグループの曲はどの曲も仕掛けが大変多く、4拍子でとっているとどこかでずれてしまったり、イントロ自体が裏から入ったりとえらくこっているのです。以前コピーをしようとしましたが、あまりの仕掛けの多さに楽譜がくちゃくちゃになってしまいました。
メンバーを思いつく限り並べると、まず左利きのギタリスト、アルマッケイ。この人はいわゆるバッキングに関してはそのアイディアとのりが大変優れていました。ソロを滅多にとらないので地味な存在ですが、そのテクニックはすごい。ボーカルはご存じモーリスホワイトとフィリップベイリー。特にフィリップのファルセットはゾクゾクしてきます。私の友人はこれは絶対女性だといって譲らなかったのですが、コンサートで本物を見てようやく納得していました。モーリスホワイトはその後I
need youなどのヒットが出ていますが、このアルバムはEW&Fの最初の頃のノリを残しており、お勧めです。ベースはバーダインホワイト。モーリスの弟だったと思います。この人もプレイ自体は地味ですが、確実にこのバンドのグルーブを支えていました。キーボードは何とかダン(名前の方は自信がありません)この人もバックを勤めるミュージシャンとしてはなかなかのプレーヤーでした。実はこのバンドがもっとも他のバンドに影響を与えたのは、ホーンセクションでした。このバンド以来日本のバンドでもホーンセクションを取り入れるところが見られるようになりました。
コンサートは一度だけ名古屋の金城埠頭に出かけました。(20年前)だいたいドーム状になっており音響に関しては音が山彦状態でいい感じではなかったのですが、その表現力とノリに全く引きずられ、気がついたら深夜までやっている喫茶店でなんだかんだとコンサートの印象を上気した顔で話していたことを思い出します。このコンサートではホーンセクションの楽器くるくる回し、(このバンド以前にはホーンはそんなパフォーマンスはしませんでした。)ついでにベースの宙づりくるくる回し、(逆立ちのまま弾いているんです。)ピラミッドでの人間消滅などいろんなマジック的な要素を取り入れていましたが、私の関心があったのはひたすらバンドとしての完成度の高さでした。しかしこのバンドはその後アフリカ的な雰囲気がルカサーの加入によってずいぶん方向性の見えないものになっていきました。