深町純

最近堀井憲一郎の「落語論」を読んでフュージョンって落語に似てるかもなどとくだらない感想を得たので最近買った深町のアルバムの紹介と共に適当に書き散らします。まずはお経を上げます。シンセはムーグオルガンはハモンドとレスリースピーカーエレピはローズそして生ピはスタンウェイ。

 えと落語との共通点でしたかね。誰も言ってませんか。すいません。まずは共通点その一。
 何でも引き受ける。ブルースだろうがジャズだろうがラテンだろうが何だってあり。こんなのフュージョンじゃないとは誰も言いません。とにかくみんなに受けりゃいいい。みんなが気持ちよくなればいいというのがフュージョンの特徴でしょうか。分かる人には分かるなどとしちめんどくさいことは言いません。
 その二。敷居が低い。ま確かに多少落語は高いかもしれませんが。フュージョンも確かにマニアックのように見えます。しかしあなたの周囲は古典的なフュージョンの名曲で囲まれています。CMは言わずもがなニュースのオープニングなどにもしばしば使われています。格調高い本家のジャズより多分採用頻度は遙かに高いと思います。私が学生の頃は(フュージョンの走りの頃です)ナベサダのモーニングアイランドの曲などはしばしばCMに使われていました。某放送局のスポーツニュースのオープニングはスパイロジャイラでした。地元の家具屋がCMに使ったのが”スタッフ”の”Want Some of This"でその後コピーに励みましたが、体重も追いつかずスタンウェイも買えず、テクニックも追いつかず、今頃練習しております。(手がつるという感覚はこの曲で初めて知りました。)人気のニュース番組のオープニングは”ラリーカールトン”のKid Gloves"でした。コードが難解でいまだに練習すらしてません。楽譜はあります。またもうちょっと前私が中学生ですか?覚えてませんが、東芝の提供する番組のオープニングに”大村憲司”の”レフトハンディドウーマン”が確かかかったような気がするのです。めちゃめちゃカッコイイ曲で「いやあ外人さんはえらい曲を作られるもんだ。」などと鳥肌を立ててました。さらに地元FM局は夜の番組のオープニングにこの深町純をかけてました。それが”Seahoarse”です。オルガン仲間がたまたま持ってきた”Evening Star"と同じアルバムに入っていたのでした。うなるピアノはリチャードティー、こぶしをきかせるギターはエリックゲイルです。まんまスタッフですが。最近になるとCMや番組のオープニングのほとんどが往年のロックかフュージョンで、ジャズやクラシックなどほとんどトリックスター的な扱いです。ただ”CCR”の”雨を見たかい”を安易にCMに流さないで欲しかった。歌詞の意味がわかってたらクライアントから文句でまくりだから。
 深町のアルバムで忘れちゃいけないのが、”Its You"。これはBaked Potatoの伝説のバンドジェントルソウツのファーストアルバムにもmeisoという名前で入ってます。ちなみに"Baked Potato"はHpもありいまだに健在です。こないだ検索したらエイブラハムラボリエルシニアってのがクレジットされてました。ジェントルソウツのベースです。
 またフュージョンに話を戻します。こういういわゆるおいしいところのある分野には小銭稼ぎのミュージシャンがたかることがよくあります。ま才能がなくて誰かのコード進行まんまコピーなどしてますので(いやあ故人の悪口を言うつもりはないんですがあまりに安易)。手を抜く人と手を抜かない人ははっきり分かれてますので、いろんな資料からまあ鉄板と思えるアルバムを聴いてみてください。ちなみにこのリチャードティーとエリックゲイルの入ったアルバムはどれであっても買いです。絶対損はさせません。ついでにNHKラジオの”ラジオ朝一番”という番組侮れません。いきなり何の脈絡もなくフュージョンのご機嫌な曲が流れます。松居慶子、J&B、クリヤマコトなどは私はこの番組で知りました。またNHKテレビの日曜日の鉄板番組ダーウィンが来たではUSAフュージョン売り上げナンバーワンアーティスト、ケニーGの演奏が聴けます。
 かつてうちのバンドのメンツがラーセンフェイトンのアルバムをもってきた時「ぼけっと気持ちよく聞ける」と紹介しましたが、フュージョンの特徴はぼけっと聞いてもいいし真剣にソロを追っても面白いというまさに何でもありのコンセプトが特徴なのでしょう。
 最近ノードクラヴィアというシンセを使っているコンサートをテレビで聴きにました。近所の楽器屋にデモ器があったので弾いてみましたが、本家ローズには全く遠い音でした。ただ今後PCWebSite経由で新しい音源のダウンロードを可能にしていくとのことなので、もし良い音なら禁煙のご褒美に自分に買おうかななどと考えてます。

PS;堀井憲一郎の1人ボケツッコミの芸が見たい方、是非「馬鹿が止まらない。」を見かけたら買ってください。(絶版)私も実はその芸を昔からやってますが、到底足元に及びません。あとがきがホイチョイの馬場さんですが、ここでも2度目に笑えるとてもお得な一冊。誰が北極熊やねん。

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