光ファイバーで有名になった電子カルテについて

ソフトバンクやら何やらが絡んでいろいろ言われている電子カルテと光ファイバーの話をします。

 電子カルテ 当院でも採用しております。でもブランドものではありません。富士通などのブランドものは何十億とかかってしまうのです。さらに高いくせに使えない、開発中にSEが自殺するなどかなりな騒ぎになることもあります。
まーたさかなでですが、開発中にノイローゼになることなど私らからみれば当然だろうと思います。
なぜか。 電子カルテのことを全部ここにいっぺんには書ききれませんのでまずはオーダリングという検査や処方に関わるシステムだけについて取り上げます。
大学の頃につかってたオーダリングはたしか富士通でしたが、レントゲンと採血オーダーが全く別手順になってました。かなり前のことなので記憶が定かでなく曖昧な書き方になりますが、同じ画面からは出せない。いったん採血オーダーを終了しないとレントゲンが出せない。私らは大概日ごとに検査計画を立てるので何月何日に採血とレントゲンが一緒に入れたいのですが、いちいち終わらなければならない。入れるステップも共通しておらず、ずいぶん迷惑を被りました。このようなものでは間違いが多くなります。でも間違えると場合によっては患者さんが亡くなるのです。ずいぶん以前になりますが、鹿児島の病院で麻酔の配管工事ミスで笑気と酸素をつけ間違えて患者さんが亡くなるということがありました。医療側のミスにされてましたが、どう見ても配管工事屋のミスです。ようするに医療に関わるところに一般の人が関与してしまうとその責任の大きすぎることにつぶされそうになるのだと思います。医療じゃないところで下水と上水の配管工事ミスしたって人死には出ませんし、ファミレスでのオーダーシステムを間違えても同様に文句は出ても人は生きてるのです。
現在うちで採用しているものはマイナーなメーカーのものです。かなりよその仕様が使えることは使えるのですが、たとえば処方がむちゃくちゃ過量になっても一切アラームは鳴りません。
さらに内服薬と外用薬は元々処方の仕方が違う(毎日これだけ飲んでねというのと痛いときに貼ってねでは話が違いますね)にもかかわらず、日数一括変換をすると湿布が200袋以上出るという異常なソフトでした。今は改善されてますが、逆にこのあいだ院内でただ一人在宅IVH(また別の機会に話しますが、点滴を定期的に家でやらないと栄養失調になる患者さんです)をおこなっている患者さんでと日数一括変換をしたにもかかわらず、日数が変更されず、足りませんと連絡がありました。後で処方箋をみたら(PC画面とは違う記載になります。なんでかわからんけど)”外用”となっていました。点滴って湿布と一緒か?
要するに電子カルテのSEはそこに何通りもの異なったシステムが存在することがなかなかわからないのです。こちらもあまり日常的なのでそれを当たり前と考えてますからいちいち情報として入れることができない。
ここからカルテの話を少し。厚労省や関係企業で電子カルテの会社がばらばらでシステムに統一がないので、ある程度統一して光ファイバーにのせれば便利云々と書かれてました。まず電子カルテシステムを統一しようとしたらその苦労と時間は「天下統一の信長」の比ではありません。だいたいほとんど病院の事情でカスタマイズされてます。同じ会社のシステムでもへたをすると互換がないなどということになるでしょう。光ファイバーインフラの整備のために電子カルテを出さないでほしい。コンピューター利用によりみんなに得になること、(セキュリティが厳しくかからないと難しいのですが、是非やっていただきたい)もっと別のことについては次回に。

結論:ニュースのネタがないと医療バッシングをして、さらにそれにより病院がつぶれそうになると就職してこない勤務医が悪いといい、勤務医が少なくなると勤務状況はこんな悲惨だとくるくる変えながらネタを作る(お−長かった)マスコミ同様、医療さえ出せばネタにも錦の御旗にもなると考える通信産業には困ったものです。光ファイバーの接続ミスで電子カルテが閲覧できなくなり患者さんが重症になったら責任が取れるのでしょうか?何にも知らずに銭勘定だけで医療業界に口を出すのはやめてください。なおクライマックスシリーズはがんばってください。金魚君がファンです。