研修医のいろはのい

最近やっと研修医がいっぱいの病院にたどり着いて最初の一言。わしらの時と何もかわっとらん。研修医たちが何をしているか、まず今回はそこから始めます。

私たちが研修医の頃、最初にやるのは採血、次に点滴の確保といったところでした。なんせ国家試験には実技はありません。また医学部学生という身分では患者さんに何か処置ができる権限は全くありませんのでここからスタートになります。(現在では多少学生でも処置をやってくるためある程度慣れているようです。法律的にはどうなんでしょうか。)採血は血管が出やすい患者さんで始めますが、そのうち全く血管が出ない患者さんや時に小さなお子さんの採血も任されます。1回2回と刺し直す度に患者さんまたはお子さんの親御さんの視線がきつくなり、挙げ句の果て「こんな若いちんぴらみたいな医者に採血させるな!」という怒声が飛び交うようになります。コンビニの新米の店員の慣れない手つきのレジ打ちには我慢する方もいざ刺されるとなるとみなさん目の色が変わります。「玄関のところに研修病院と書いてあるんだから多少我慢してくれよな。」などとは口が裂けてもいえず、ひたすら恐縮するだけの毎日となります。次に持続点滴の確保という仕事があります。これはプラスチック製の点滴針を血管に刺し、数日間は刺し直さなくてもここから持続的に点滴できるという画期的な手技です。しかし刺さりません。本当は1年目の研修医は2ヶ月くらいあとには一人で救急外来を切り回さねばならず、持続点滴が入らないというのは致命的なことなのです。そこで私ども1年生が何をやるかというと、自分たちに与えられた研修医室へ持続点滴用の針と局所麻酔薬を持って集まります。でお互いの血管にぶすぶす刺して練習するというわけです。床が血だらけになりあとで掃除のおばさんにしっかりお目玉を食らったのは言うまでもありません。
そこで新研修医君たちに一言