病院を斬る

病院ていったいどんなとこなんでしょうか。今回は米山公啓氏の大学病院勝手に訪問を参考にし、本来あるべき姿の患者さんが使いやすい病院の姿を探ってみます。
まず外来です。現在大半の病院で予約のシステムをとっています。外来での一日を紹介しその問題点を探ろうと思います。
- 看護婦の数が異様に少ない。;外来患者数から割り出して看護婦の人数を決めるそうですが、3つも診察室があるのに2人とかびっくりするほど看護婦の人数が少ないのです。またFIX(外科外来のみ)という看護婦はたった一人であとは病棟から借り出しています。外来での業務は病棟の業務とは大幅に異なり、一番機転の効く人が配置されるべきだと思うのですが。入院してしまえばこちらのペースでもう患者になってしまった人を対象としていますので、指導、説明すべてこちらのものです。しかし外来は違います。すべてお客さんになるとは限りません。また相手の仕事の都合とかで手術日や紹介先をころころ変える必要が出てきたりします。お願いですから外来の看護婦さんはもっとも気配りのできる人を配置して欲しいのです。
- ついでにオンラインシステム(オーダリングシステム)についても一言。このような人手不足の外来では当然器械の助けがいるわけです。いわゆるパソコンによるオーダリングシステムです。もちろんこれで単純に人手が減らせるとは思っていません。サーバーの管理などで結局他の部署で人がいります。それでも愛想のない全く人の都合を考えないような一部の外来看護婦よりは遙かにましです。今後はパソコンによるオーダーはどんどん増えていくと思います。問題点としてはシステムがハングアップしたときどうするか、人力である程度復活できるようにしておくかです。オーダリングをくむ側は医者がパソコンなんかで検査の指示はだせんとか怒り出すのではと危惧していますが、なんのことはありません、今や学会の抄録も電子メールです。是非とも早くに導入して欲しいシステムです。なんせ県庁の下部機関のせいか入院など頼もうものならおびただしい書類が出現し、さらにわたしごときは入院するときの食事のお好みまで(ただし減塩食とかの程度です。)聞き出すため1回の外来では入院が決定できません。さらにさらに手術をするしないは基本的に本人に決めてもらっていますので、外来で長考してしまう方も珍しくありません。とにかく入院を決めたらなるべく早く手続きが終わる方がよいと思います。
- あとは(コレガ一番大事ですが)患者さんのプライバシーが守れるかどうかです。あっぱっぱにあけてある外来の診療室では告知などまる聞こえです。本人が気にしなければいいのでしょうが、本来病気はパーソナルなもので他の人に聞かれないようにするのが常識だと思っています。(でもわたしの患者で抗ガン剤をそのまま抗ガン剤と説明して渡したところ本人が病棟中でこれが抗ガン剤と触れ回り、告知していない人の対応に追われました。)確かにプライバシーをそれと思っていない人もいますが、それでもやはり病気は個人のものだと思います。そういう意味でカーテン一つで仕切られただけの外来のつくりはそもそも間違っていると思います。あれではまるきこえです。自分の病気は自分だけのものであるということをよく理解していただき、病院の無神経な部分にどんどんご意見をください。
医療業界は一応サービス業の範疇に入っています。しかしまたのお越しをとか毎度有り難うございますと言えない部分をもっています。さらに情報公開しても全部がユーザーに理解してもらえるとは限らないいわゆる職人芸的なところもあります。さらにさらにいわゆる呪術師とか占い師のような宗教的な一面を未だに要求する人が絶えない(まるで医学教という宗教の幹部扱いになってしまいます。)こともあります。マスコミはこの業界にはある意味ではこの呪術師の役目を押しつけます。それも100%間違いのない絶対者として。名医紹介などある意味では典型的なものです。でもこの業界はユーザーとのつながり方によって名医にも藪にもなるのです。きわめてパーソナルなものなんです。ハンバーガー一つとっても個人に好みがあるようにこの世界でもユーザーの好みが名医かどうかを決定することになります。
呪術師を求めそれが正しいことならばあしたから何とか教の教祖でも拝んでください。あれもユーザー(信徒)の好みでおきていることですから。
大事なことはある程度のユーザーの自覚だとわたしは思っています。こういう病気でこういう治療を受けたということを本人がある程度まで理解していることがこの業界での情報公開だと思います。このことが理解できないようならHIV問題でしらを切り通す厚生省の一部のインチキ官僚を批判する資格はないでしょう。
