コルグについて

コルグ、KORG、けいおうぎけん、なじみのない楽器メーカーですが、キーボード奏者にとっては一種思い入れのあるメーカーと思います。今日はYAMAHAに吸収されてしまったという噂のコルグについて一席。
私がコルグという名前を聞いたのはあるしょぼいシンセサイザーが始まりでした。当時国産でシンセを出しているメーカーはほとんどなく、YAMAHAはエレクトーンという名前でそれを隠し、ローランドは今に至るも続いている薄い音で私をがっくりさせていました。一方輸入もんではオーバーハイムとかシークエンシャルサーキット(プロフェット5、ほしかったんだよなー。でも150万円)MINIMOOG(かっときゃ良かった今プレミアモン。)などが全盛でした。音が太くて心地よい輸入モンのシンセ、音が細くて場末のゲーセンでもつかわん国産のシンセというのが私の中での印象でした。YAMAHAもこそっとシンセを出していました。SY−1、私買ってしまいました。印象はひ、み、つ。でもコルグのシンセをうちのメンバーが持ってきたときはたまげました。音が何故か太いのです。しかもこれがコルグというオリジナリティのある音を出しています。むむっと思った5年後、コルグはM−1というシンセを出してバカあたりをしました。これも音源を重ねて音を太くするというコルグの伝統を守っていました。さらに前のちんけなシンセの時もそうだったんですが、操作が煩雑ではなく、単純にプリセットの音を出すだけで十分聞くに耐える音色が出るというのも売りでした。私は、その当時東京で狭い生活をしていたため、かさばるM−1は買えず、M3Rという音源を(キーボードがついてません。)買い、YAMAHAの往年の名器DX−7につないで音を出していました。でもこのピアノ系の音がよいこと!それ以来うちのローズはさびるに任せています。アップライトピアノも調律するのみで弾いてません。(でも余談ですがこのアップライトピアノに関する限りYAMAHAさんは凄いです。買って30年以上も経ちますが、まだ現役です。金ができたらスタンウェイ(アムウェイではありません)を買おうと思っていた私をしばしためらわせております。)M3Rは未だ現役です。こないだついに内蔵バッテリーがおシャカになりましたが、入れ替えてさらに使っております。相棒のキーボードもイイものが見つかりました。ローランドの音源なしのキーボードです。軽くて乱暴な扱いにも耐えるライブ向けの仕様です。(ローランドさんはMIDI打ち込み用として発売したようですが)肝腎なコルグさんはというと・・・まずトリニティで読み間違えました。この仕様では打ち込みにはOKですが、操作が複雑でM−1のようなライブ使用にはむきません。そこでN−5なんてのも出たのですが、何故かシークェンサー(シークワサーと違います。)がついており、重くてライブ仕様になりません。結局打ち込みをねらったようなんですが、そのためのパソコンソフトは無いに等しく、(ミュージュックタイムデラックスというソフトがコルグを代理店として扱われていました。でも・・・あとで書きます。)他方ローランドはミュージ君だのミュージ郎だの初心者相手の打ち込みソフトを出しました。また河合楽器はケークウォークという打ち込みソフトを売り込んでいました。この打ち込み全盛の時代に、ソフト無しでどうやって対抗できるんでしょうか、コルグさん。誰もが明日の五十嵐、明日の小室、明日の伊秩になりたがっているのに。
でも私はやはり歌を聴くなら、演奏を聴くならライブハウスが一番だと思っています。大きなドームより、打ち込んだCDより目の前でその日の気分次第で繰り出されるアドリブを聞きに行くのは一番の楽しみだと思っています。コルグはいつもそういうライブを前提とした製品を出してきました。ミュージックタイム・・・というDOS用のソフトもMIDI用と言うより楽譜を書くためのソフトで、もうちょっと早く知っていれば楽譜書きにこんなに苦労しなくても済んだのにという傑作なソフトです。(ただしこれでMIDIファイルを作るのはオススメできません)もし噂通りYAMAHAに吸収されてもライブ用の太い音を作り続けて欲しいと思っています。
追伸;コルグはいまだ倒れるどころかますます隆盛で、YAMAHAとは技術的な提携を一部していますが、吸収されたわけでは無いようです。がせネタでした。なおつい最近出たTRITONというシンセは拡張ボードを使うとかつてのミニコルグの音が出るそうです。そこまでしてこだわるか。