ライブハウスって何?

ライブハウスとか生演奏とかちょっとした飲み屋では良くこの枕詞を入れたりします。でもコンサートの方がいいんじゃないのとかチケットも安いしとか言われる方もあると思います。でも演奏する方にとっては(確かに私自身でかい会場でやったことはないですけど)ライブハウスほどお客さんとの距離が無く直接反応が見られる所はありません。このギャップについて今回は説明します。

まずアメリカの話です。よせばいいのに私と嫁は新婚旅行にわざわざ以前お世話になったステイファミリーの所に転がり込みました。11月のミネアポリスです。夜になると歯があわなくなるくらい冷え込み、とても出かける気にはなれないところです。しかしハイになった私たちは無謀にもステイファミリーにライブハウスに行きたいと言ったらしいのです。(20年前なので詳細不明です。)ちょっと困ったカオをしながらステイファミリーは使い込んだムスタングに我々二人を放り込み、夜のミネアポリスへと案内しました。9時ぐらいだったでしょうか、寒さが身にしみる状態で、町中には人っ子一人通っていません。ごちゃごちゃ曲がってある店の前に車を止め、ここだと案内されました。驚きました。満員なのです。その日のライブは地元のラジオ放送局で演奏をしている地方のオルガン奏者でした。歌って弾いてでどんどん盛り上がり、気がついたら閉店の12時過ぎになっていました。もちろんおしゃべりの英語など分かりません。でも次から次へとでてくる曲はとてもよく知られた曲のようでみんながあわせて歌います。またその年齢層もまちまちで若いのも老いたのもごちゃごちゃでした。テクニックもすばらしく、日本だったら直ぐ全国展開なのにこの技術で地方でしかやれないということにアメリカの音楽業界のすそ野の広さを感じさせられました。
次にアメリカで出かけたライブハウスは以前のページでも紹介したベークドポテトで、確かに日本人観光客を当てにしていることはありました。トレーナーだのジャンパーだのしっかり売りつけています。私も買いました。でもライブハウスとしての基本ははずしていません。でているミュージシャンはここしかないという感じで張り切って演奏しています。(私は英語疲れで不覚にも寝てしまいました。予定通りカールトンだったら多分聞けなかった怒りのあまり日本に帰らなかったんじゃないかと思っています。)
ライブハウスでの小さなコンサートがなぜ凄いんでしょうか?まず大きな箱でやるときは各演奏がしっかり聞こえるようにミキサーという音を混ぜる係りが存在します。この出来不出来はコンサートの成功不成功にとても大きく関わっています。日本のミキサーは一般に歌の伴奏となると歌のパートを最大限に上げます。するとベースやドラムなどそれを基本的に支える楽器の演奏はほとんど聞こえなくなります。歌が聞こえりゃいいじゃんというあなたは失格です。ベースドラムのリズムの部分が聞こえないととてもその曲は薄っぺらく感じられるのです。
ライブハウスはこれに比べると収容人数も少なく、ミキサーも入りません。その場勝負です。ベースドラムの調子が悪ければあっという間に最低のライブになりますし、ベードラがノリノリでも歌がついてこなければなんにもなりません。緊張もありますが、実力勝負です。
次にでかいホールでやると演奏には自然にエコーがかかります。これは本来コンサートホールというのはクラシックを対象として作ってあり、生の音がなるべく広がるように設計されています。ですから電気楽器を使うポピュラーやフュージョンの場合音が広がりすぎてやかましくなり、またエコーともとの音が重なり干渉してしまい聞きづらくなると言う不利があります。
野外で行うものはそれなりに音が散っていくので何とかなりますが、ライブハウス並の迫力にしようとするとかなりのパワーのアンプやミキサーが必要になります。
野球場などのコンサートは論外です。音響最悪です。客がいっぺんにたくさん入れられるからくらいの考えでやってます。お客も聞きに来ると言うよりプレイヤーを見に来ると言う感じです。
長くなってしまいました。ライブハウスの抱える問題、名古屋のライブハウスの寂しい状況について次回書きます。

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