乳腺腫瘍(乳房のしこり):

乳房のしこりの原因は次のような病気があります。
- 腫瘍ーいわゆるできもので良性のものとしては繊維腺腫、悪性のものとしては乳癌があります。
- 炎症ー乳腺にばい菌が入って化膿する病気です。主に授乳期に起きます。
- 年齢による変化−乳腺は女性ホルモンの変化により形が変わります。生理前になると乳腺が張ってしこった感じになるのもこのホルモンの変化が原因です。女性ホルモンは生理の周期ばかりではなく年齢とともに変化していきます。特に30−40代にかけて乳腺がでこぼこした感じになることが多くこれを乳腺症といいます。できものではありません。
このような病気を区別するために次のような検査を行います。
- 触診:触って診断すること。
- 超音波検査:5mmくらいのものもみえる。これで腫瘍が確かにあるかどうかを診断する。
乳癌の場合

乳腺症の場合

以上で腫瘍が確かにある場合、良性悪性の最終的な診断をつけるために細胞を取って顕微鏡でみる必要があります。さわっただけや超音波でみるだけでは悪性ではないという完全な保証はできません。細胞の取り方は次のようなものがあります
- 穿刺細胞診、穿刺組織診:細い針をさして細胞を取って検査する。30分くらい。すぐ帰れる。消毒に通う必要がない。(さした日だけは入浴を避ける。)ただししこりは消えません。
- 小手術:腫瘍そのものをとる。手術室で行う。局所麻酔をかけ30分から1時間くらい。手術の後は抗生物質(化膿止め)と痛み止めを数日のむ。1週間は傷を濡らさないようにする。1週間は通院必要。(入院も可能)
顕微鏡の結果は細胞を取ってから約2週間ででます。
選択は自由ですが、あなたの場合 がお勧めです。次回は ヶ月後に受診ください。
私は上のような説明をして選んでもらってます。
大事なことは、放っておかない。恥ずかしがらない。自分でもさわってみる。ことです。男性、若い女性は特に恥ずかしがって受診したがりませんが、良性であっても放っておくととんでもない大きさになっていることがあります。見つけたときが受診するときです。勇気を持って病院に来てください。(外科です。)
