胆石の手術
盲腸のつぎにみなさんおなじみの手術は胆石の手術でしょう。
絵は一応なすを描いたつもりです。(実際はこんななり方はしませんが。)胆石の説明をするとき私はよくこのなすの絵を使います。なすは胆嚢、なすの茎は胆管、なすの根っこは乳頭と呼ばれています。なすの部分に石ができることを胆石症と言います。胆石の発作には(これは右の上腹部やいわゆる胃が痛いという状態です。)いろいろ原因があります。主になすのへたの部分に石がはまったために胆嚢が縮むことができず(食事をするとホルモンが十二指腸からでてこれが胆嚢を縮ませ、たまった胆汁を出させると言われています。)けいれんを起こすため痛みがでると言われています。
このところカメラを入れて手術をすると言う方法がはやりになっています。(腹腔鏡下手術と言います。)これはおなかの中に細いテレビカメラをいれ、これを見ながらほかにあけた小さな穴から数本のマジックハンドみたいな器具(柄の長いはさみとか柄の長いメスなどです。)を入れて手術を行います。実際自分の目で直接臓器を見て手術を行うわけではないし、実際臓器をさわることができないので、ある意味ではバーチャルリアリティ(仮想現実)のため、海外では時にニンテンドーオペレーションと呼ばれています。開腹手術に比べ痛みが少ない、早く退院できるなどいいところいっぱいの手術ですが、それなりの危険が伴います。長さ20cmの望遠鏡を片目で見ながら長さ20cmのはさみで切り紙をしていることを想像してみてください。手元で切り紙をするのに比べ圧倒的に切り損ないが増えるはずです。練習によってある程度技量は上がりますが、この1枚のみで完成させなければならないとき、あなたはどちらを選ぶでしょうか。週刊誌などのマスコミではいいところしか報道されず、余計な臓器損傷を起こす危険が高くなることについては一般には知られていません。
以上胆石についてでした。