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カラーコーディネーター検定試験
アシスタント・カラーコーディネーターへの道
1.はじめに
「日本人は素描をするのが速い、非常に速い、まるで稲妻のようだ。
それは、神経がこまかく、感覚が素直なためだ」 (ゴッホ名言集より)
あなたの才能は埋もれていませんか? 今はまったく興味がなかっても、子供の頃は絵が大好きだったとか、なにげなくふと眺めた光景に感動できるなら、芸術を十分に理解する素養があるのかも知れ
ません。
それらの能力を再開発し、現代社会での活用方法としてうってつけなのが、色彩関連を扱うカラーコーディネーターへの道に踏み込むことです。
トリノオリンピックでは、各国選手のカラフルなユニフォームが競技を盛り立てていますが、民族や国家のカントリー・カラーやその成り立ちを理解していれば、さらに楽しめることでしょう。これら理解のための基礎知識も、色彩関連を学ぶことで身に付くでしょう。
これらのように色彩の知識は、関連の業を職とする人たちだけに必要なものではなく、もっと身近なものととらまえて興味を持つことで、きっと更に豊かな人生が送れることと
想います。
2.色彩関連の資格
せっかく能力開発をするなら、成果の確認のために資格に挑んでみましょう。
現在日本においては、色彩関連の資格を得るための大きな検定試験としては、「カラーコーディネーター検定試験」(以降、CC検定と略す)と「ファッションコーディネート 色彩能力検定」(以降、色彩検定と略す)の二つが存在
します。
詳細について、右のテーブルにまとめてみました(合格率は志願者数に対する合格者数の比率)。
また、合格者数と不合格者数について、右のグラフまとめました。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- 歴史は「色彩検定」が古く、初回実施に5年の差があります。
- 検定の年間実施回数はどちらも同じで、ほぼ同じ時期に実施されています。
- 受験者数は「色彩検定」が多く、「CC検定」の約3倍です。
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特に3級の「CC検定」の合格率は、2004年度は低かったのですが、2005年度の夏期は56.4%、冬期は55.2%と、最近はあまり変わらなくなってきました。
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正式名称 |
カラーコーディネーター
検定試験 |
ファッションコーディネート
色彩能力検定 |
| 略称 |
CC検定 |
色彩検定 |
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主催団体 |
東京商工会議所 |
全国服飾教育者連合会 |
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初回実施 |
1995年 |
1990年 |
年間実施回数
(受験料) |
1級 |
1回/年(9,180円) |
1回/年(15,000円) |
| 2級 |
2回/年(7,140円) |
2回/年(1,0000円) |
| 3級 |
2回/年(5,100円) |
2回/年(7,000円) |
志願者数/合格率
(2004年度) |
1級 |
2,216人/23.7% |
8,723人/31.7% |
| 2級 |
12,524人/52.5% |
38,848人/51.8% |
| 3級 |
23,166人/46.0% |
60317人/66.3% |
| 傾向 |
理論的=アカデミック |
実践的=感覚的 |

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どちらを選択するか悩むところですが、「傾向」にもあるように、「CC検定」が理論的に対して、「色彩検定」は実践的なように思います。
なお、「色彩検定」の主催団体は、文部省の所轄公益法人の「全国服飾教育者連合会」なので、既製服やファッション衣料を扱う業界のにおいて、学んだ知識
や資格を即戦力に活かしたいと思うなら、「色彩検定」が好ましいかも知れません。また、得た知識を応用して、Webページ制作や趣味などに活かすのなら、
どちらでも良いと思いますが、「CC検定」が向いているかも知れません。
どうしても悩んだら、どちらも受験することをおすすめします。ただし、出題内容は大きく違うので、それぞれの対策が必要になります。出題範囲は、「色彩検定」はこちら、「CC検定」はこちら、を参照してください。
3.アシスタント・カラーコーディネーターへの道
- 苦渋の選択
受験者の立場としては、どちらも色彩を扱う資格なので、本来ならば統合して欲しいものとも思いますが、反面、それぞれの特徴に対して、自分に適した方を選べるというメリットもあります。
私は色彩を直接扱う業についていませんが、趣味を活かしたより充実した人生を送るために、色彩の基礎知識を学ぶ必要を感じました。たとえば、ホームページの色使いひとつにしても、色が持つ固有の心理的感情を理解できてるかで違いましょうし、建造物や絵画を観るにしても感じ方の間口が広がることと思います。
これらの背景から、学習内容がより理論的な「CC検定」を選択し、3級に合格すると与えられるアシスタント・カラーコーディネーターに挑戦することにしました。また、3級公式テキスト「カラーコーディネーションの基礎」のカラフルで綺麗な書籍に感動したのも、「CC検定」を選択した理由の一つです。
- 検定攻略法
検定試験は、マークシート方式の選択式で、1問が1点ないし2点に配点され、合計点が100点になる計60問(2005年12月実施の第19回実績)について、70点以上をもって合格とされます。
したがって、他の試験にあるような、問題の難易度や受験者のレベルによって、合格基準が変わることが無いので、着実に70点を取れば合格できます。
問題のほとんどは、公式テキストの「カラーコーディネーションの基礎(3級テキスト)」と「カラーコーディネーター検定試験 3級問題集」から出題されるので、この2つを押さえれば十分です。
なお、この問題集はテキストと連動しているので、解答に対する解説はほとんどありません。したがって、テキストを参照すれば、詳しく書かれているので問題ありませんが、問題集だけで学習するのは難しいでしょう。
したがって検定対策は、問題集で演習を行い(716問あり)、正誤を確認し、誤問題についてテキストで理解し、暗記するサイクルを回すことが必勝法となります。
実際に私の場合は、初回の演習での正答率が68%でしたが、マークした誤問題に再挑戦を繰り返したところ、4サイクル目で誤問題がない全問正解を踏破しました。
ただし、これで終わらないこと。中には「まぐれ」で正解になった問題もあるので、再度、終回の全問に対する再演習をおすすめします。実際にやってみたところ、初回よりも格段の進歩でしたが、正答率は85%でした。そして、この誤問題については、試験当日まで徹底的に暗記しました。
要するに、苦手な問題を知ること、そしてそれを地道にフォローすること以外の王道はありません。
右は暗記用に使ったワード・カードです。約40年ぶりにお世話になりました。
ここまでやるための実施工数の目安を紹介しておきます。
対策は2005年3月からスタートし、検定試験の12月までの約9ヶ月間でしたが、ほとんどが毎日の通勤電車内の約30分だったので、約90時間(180日×30分)というところでしょうか。
- 試験当日
検定試験は各地の商工会議所で実施されます。私は、自宅より最も近い大阪府枚方市の北大阪商工会議所枚方本所で、2005年12月4日に実施された第19回検定試験を受験しました。
予想はしていましたが、受験者は若い方、それも女性が多いのが特徴で、圧倒される中、検定員と間違われるひとコマもありましたが、和やかで華やかな中、まずまずの手ごたえをもって終了しました。
制限時間は2時間ですが、約1時間もあれば解答できるので、あわてることはありません。残った時間は、見直しなど、有効に使いましょう。
当日の検定試験でで、息抜きになった傑作でユニークな問題を紹介しましょう。
「漢字圏の”色”という言葉には色情、色事、好色など、性的・情念的な意味合いが含まれるが、”色”を意味する英語、ドイツ語、フランス語にも同様な意味合いが含まれている。」
さて、正しいでしょうか?誤りでしょうか?もちろん私は答えられましたが、正解は誤りです。日本人も”色”に対するワールド・ワイドな正しい認識を持ちたいものです。
- 合格発表
主催者側からの模範解答は、合格発表まで行われません。ただし、問題用紙は持ち帰れますし、通信教育や専門学校などのサイトでは解答速報が掲載されるので、当日でも合格ラインに達したか否かを知ることができます。今年の解答速報が一番早かったのはユーキャンの学びOnlineだったでしょうか。
結果は分かっていても待ち遠しいのは合格発表です。2005年12月4日に実施された第19回検定試験の成績表発送日(3・2級)は2006年1月27日でしたが、27日には到着していました。
下記は成績表の一部です。まぐれですが、対策と試験の内容がうまく合致して、平均が74.8点に対して87点の好成績で合格することができました。また、合格者には右上の合格証が同封されます。
4.おわりに
色彩の意義・重要性、色彩関連の資格、そしてカラーコーディネーター検定試験の対策・攻略法などについて述べました。この記事で興味をもって、一人でも多くの方が検定試験に挑戦し、更に豊かな人生を送ることができれば幸いと存じます。また私は、更なる上級を目指して、研鑽に励むことを決意いたしました。
アシスタント・カラーコーディネーター
木村俊一郎
2006年2月18日記 |