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(Storage/Media編)

2006/01/24 DVD-RAMドライブ交換と書き込み型ドライブ整理
2005/07/18 いまさらのフロッピーディスクドライブ購入
2005/07/03 SCSIカードのBIOSアップデートの怪!
2005/01/04 SATA RAIDはSCSIにどこまで迫るのか?
2005/01/03 ハードディスク引越し大作戦
2005/01/02 「ICH5R」によるSATA RAID 0の構築(実践編)
2005/01/01 「ICH5R」によるSATA RAID 0の構築(準備編)
2004/12/31 「ICH5R」によるSATA RAID 0の解説と意義
2004/12/29 Serial ATA最安のHDS722580VLSA80を2本ゲット
2003/10/18 DVR-ABH4(GSA-4040B)ファームウェアA109
2003/08/31 PCカードリーダ(CDOCK-IN/SCを新調)
2003/08/24 新型DVD-RAMドライブの最新事情
2003/08/18 DVD全部ドライブの意義!
2003/08/13 DVR-ABH4(GSA-4040B)のベンチマーク
2003/08/11 DVR-ABH4(GSA-4040B)のセットアップ
2003/08/08 DVD全部ドライブのDVR-ABH4をゲット!
2003/03/02 CFカードが化けた格安ハードディスクカード
2002/08/24 サブマシンにIBM Deskstar 120GXPを増設
2002/08/18 天から授かったDVD-RAM LF-D321JD相当品
2002/01/06 CRW2100SXを開けましておめでとう
2001/10/08 速く安くなったコンパクトフラッシュカード
2001/01/08 太陽誘電のマジックカートン(5mmPケース)
2000/10/07 ST39204LWが2本のストライプセット
2000/06/30 SCSI最速の15000rpmのCheetah
2000/05/09 Cheetah ST39204LWのWriteの怪
2000/05/08 安くなったコンパクトフラッシュカード
2000/05/01 16倍速書き込み対応の格安CD-R
2000/04/01 Cheetah ST39204LWのベンチマーク
2000/03/31 Seagate Cheetah 18XL ST39204LW
2000/01/19 PLEXTORのファームウェア・アップグレード
2000/01/11 日本橋最安値\320のCD-RWメディア
1999/12/30 一挙にCD-R/RWとDVD-ROM購入(^^)v

 

DVD-RAMドライブ交換と書き込み型ドライブ整理

 ひょんなことで約3年半前に入手し、メインマシンに搭載しているDVD-RAMドライブのPanasonic LF-D321JD相当品は、書き込み型ドライブの世界ではすでに一昔前の性能になり、DVD-Rメディアへの書き込みが余りにも遅い(1倍速)のに業を煮やして、最新モデルへの交換を行った。

 交換候補に選んだのは、先頃の奥様用マシンの製作でも採用した、最新の性能とローコストを兼ね備えたLG電子 GSA-4167Bバルク版に決定し、こちらではPCケース色にマッチするブラックベゼル(KK)を購入した。

 このGSA-4167Bについては、こちらで詳しく紹介したので省略するが、生産地はこのシールに記載されているとおり、LG電子の恵州工場(LG Electronics (Huizhou) Inc.)である。

 最新モデルであるにかかわらず、最近はこのモデルが急激に安くなってきている。奥様用マシンのホワイトベゼル(BK)を購入した昨年12月中旬時点では\5,080だったが、今回のブラックベゼル(KK)を購入した1月8日時点では\4,999、そして、この記事を書いている時点では、送料無料の\4,557で即納の通販ショップも現れている

 これほどに安くなった理由は、DVD-RAMメディアへの書き込みが12倍速(GSA-4167Bは5倍速)のモデルが、2月中旬に販売されるとアナウンスされていることが背景にある。したがって、この12倍速に魅力を感じるのなら、いましばし待つのが賢明だ。
 しかし、もともとDVD-RAMメディア派であるものの、最近のDVD-Rメディアの低廉化にともない、動画ファイルはさることながら、バックアップファイルについても、DVD-Rメディアに保存するケースが増えてきているので、DVD-RAMの高速化はあまり興味がない。(DVD-Rメディアは、書き換えが出来ないのが最大の欠点だが、逆に間違っても消せないのが最大の長所でもある)
 
 ドライブと共に購入してきたDVD-Rメディアは、SMARTBUYブランドの16倍速に対応するDR47-16X10PW(10枚入スピンドルケース)で、価格は\698で1枚あたり約70円になる。

 CD-Rメディアと比較すると容量が約7倍あるので、DVD-RメディアはCD-Rメディアの7枚に相当することを考えると、コスト的にはDVD-Rメディアが圧倒する。
 また、保管スペースが1/7で済むことやファイル容量が大きい動画ファイルでも分割が不要、その上、書き込み速度も圧倒的に速いので、CD-RメディアでもってCDコピーに使われる用途を除いて、DVD-Rの時代になったといえよう。


 DVD-Rの16倍速書き込み可能なドライブのGSA-4167Bとメディアが揃ったので、書き込みソフトのB's Recorder GOLD8 Version 8.24を使用して、書き込みテストを行ってみた。なお、比較には4倍速書き込みのDVR-ABH4(GSA-4040B)使用した。
 また、書き込みテストに使用したファイルは、テレビ録画した約3.44GBの動画ファイルだ。したがって、書き込みに要する時間は、1倍速で約88分(3.44GB÷4.7GB×120分)になるので、原理的には4倍速で約22分、8倍速で約11分、16倍速では5分30秒となる。
 下記のグラフは、上記の条件で実施したテスト結果を示す。

 GSA-4040Bについては、ドライブ性能どおりに、約4倍速の書き込み速度を検証できた。
 ところが、GSA-4167Bについては、ドライブ性能が16倍速であるのにもかかわらず、実際には約8倍速でしか書き込まれてないようだ。速度がドライブ性能どおり出ない理由は、おそらく、メディア側にあるように思われ、ドライブが16倍速メディアと認識してないようだ。
 本来のドライブ性能が発揮されてないものの、メディア1枚の書き込み時間が約10分も短縮できるのは大きく、約5千円の投資効果は十分あったと満足している。また、8倍速メディアであれば、1枚あたり40円以下で出回っているので、これを使用するのが得策かもしれない。

 かくして、LG電子 GSA-4167B バルク版については、十分すぎるほどのコスト・パフォーマンスには十分に満足している。

 最後に新しいドライブ構成について整理する。
 まず、DVD-RAMドライブをPanasonic LF-D321J相当品をLG電子 GSA-4167Bに交換したのは、これまでに説明したとおりである。次いで、約6年前に購入したPLEXTOR CD/RW PX-W124TSiは、最近はSCSIドライブが少なくなってきたこともあって大事にしてきたが、最近はほとんど使わなくなったので、取り外した。

 ホワイト(アイボリー)ベゼルとブラックベゼルが入り混じったメインマシンも、少しはかっこよくなったかな。

(2006/01/24)

 

 

 

 

いまさらのフロッピーディスクドライブ購入

 記事になりそうもない、何の変哲があるわけでもない、いまさらのフロッピーディスクドライブであるが、メインマシンの中では約10年間使用した最古参のパーツになるので、長い間お世話になったTEAC FD-235HGに、哀愁と郷愁を込めて交換記を記すことにする。

 フロッピーディスクドライブは、すでに滅多に使うものでなくなったが、まだまだこれがないと、どうにもならないケースもあるので、決して馬鹿にすることはできない。
 事の起こりは、SCSIカードBIOSのアップデートに発するが、ADAPTECのSCSIカードBIOSのアップデートには、伝統的に、DOS起動フロッピーディスクを作成し、そこにBIOSアップデート用ファイルをコピーした、BIOSアップデート用フロッピーディスクから行う仕様になっている。

 SCSIカードBIOSのアップデートは無事に完了したが、滅多に使わないので気付かなかったが、BIOSアップデート用フロッピーディスクを作成する作業の際に、まれに書き込みエラーが発生することに気付いた。そのようなことで、転ばぬ先の何とやらで、新しいものと交換することとなった。

 日頃からあまり注目していないデバイスなので、特にメーカーや型番の指名などもなく、わざわざ日本橋まで出向いたり通販で探すほどのものでもないので、近所で比較的パソコンパーツの品揃えが豊富なテックランド京都八幡店で購入してきた。
 パーツ棚には5モデルほどあったが、その中で最も重く感じた(^o^)、玄人志向が販売するFDD-YEを購入してきた。中身は国産第1号FDD装置(8インチ)を発売したY-E DATAYD-702Dが入っている一応箱入りで\1,480だった。

 おそらく、あと10年も使わないデバイスで、年に数回使う程度であろうが、安心料と考えれば、安いものだ。ほんとに安くなりましたね。

(2005/07/18)

 

SCSIカードのBIOSアップデートの怪!

1.ことのはじまり

 メインマシンの中でも比較的古い部類になるパーツに、2000年3月に購入した、システム領域のドライブ用に使っている、SCSIカードのADAPTEC ASC-29160がある。

 このSCSIカードの特徴の一つは、ドライバのアップデートが非常に少ないことで、つい先日までは、2002年11月に公開されたUltra 160 SP4 Drivers for Windows 2000 and XPのWindows XP用のバージョンは6.2.0.0が最新だった。ところが、約2年半ぶりになる2005年6月23日、Ultra160 Family Manager Set 4.0 SP5 S4 for Windowsが公開され、Windows XP用のバージョンは6.4.630.100にアップデートされた。

 ところで、ドライバも古いがBIOS(ファームウェア)はもっと古く、購入したそのままで、バージョンは2.57となっている。2.57は2000年2月に公開されたバージョンで、その後の2000年11月に1.57.2が公開され、そして2001年5月に3.10.0が公開され、現在に至っている。
 ところがアップデートをしないで現在まで至ったのは、下記のようなパーツを壊す怖さやアップデート作業の面倒さなどがある反面、取り立ててトラブルもなかったのが理由だ。
  1. 一部の限られたリビジョンではBIOSアップデートに失敗する(伝聞のみで根拠無し)。
  2. アップデートする際は、他のSCSIカードを外して行わなければならない。
  3. アップデートする際は、DOSの起動フロッピーディスクから行わなければならない。

 このようなわけで、BIOSは非常に古いバージョンになっているが、この機会に鬼門でもあるBIOSのアップデートに挑戦した後、最新のドライバに更新することにした。


2.
BIOSのアップデートフラッシュ

  1. DOSの起動フロッピーディスクの作成
     Windows XPの場合には、フロッピーディスクをフロッピードライブに挿入し、エクスプローラーのドライブアイコン(通常はA:\)を右クリックし、メニューから[フォーマット]を選択するとフォーマットダイアログが現れるので、[MS-DOSの起動ディスクを作成する]を選択して、[開始]のボタンをクリックすると、起動フロッピーディスクが作成される。
     
  2. ADAPTECサイトから最新BIOSの"29160_bios_3100.exe"を入手
     
  3. BIOSアップデート用フロッピーディスクの作成
     (2.)で入手したBIOSファイルを解凍すると下記のファイルが作成されるので、そのすべてを(1)で作成した起動フロッピーディスクにコピーする。

     29160_bios_3100.exe
     ├ 29163100.BIN
     ├ DOS4GW.EXE
     ├ FLASH5.DOC
     ├
    FLASH5.EXE
     ├ INSTALL.BAT
     ├ README.TXT
     ├ RESTORE.BAT
     └ UPDATE.BAT
     
  4. 他のSCSIカードを外す
     メインマシンのSCSIカードは、アップデートを行うADAPTEC ASC-29160以外に、ADAPTEC AHA-2940UWを使用してるので、AHA-2940UWをメインマシンから物理的に外す。
     
  5. BIOSのアップデートフラッシュ
     BIOSアップデート用フロッピーディスクでマシンを起動し、コマンドラインに" update "と入力して"UPDATE.BAT"を起動すると、 アップデート前のBIOSイメージを"BACKUP.BIN"のファイル名で保存した後、新しいBIOSイメージの"29163100.BIN"にフラッシュされる。
     なお、おすすめはしないが、バックファイルを作らずに、直接BIOSをフラッシュしたい場合は、コマンドラインに" flash5.exe <BIOSイメージファイル名> "を入力すれば可能だ。
     

3.予期せぬトラブルが!

 マシンを再起動すると、ASC-29160のSCSIカードのBIOSを読み込み、BIOSバージョンも3.10.0と表示されてSCSIユーティリティも起動する。「しめしめ、BIOSのアップデートフラッシュは成功!」と喜んだのも束の間、SCSIデバイスの認識のところで、「ブートデバイスを指定せよ!」との冷たいメッセージが現れ、Windows XPシステムが起動しない。
 メインマシンのハードディスクドライブは、マザーボードBIOS上においては、[29160 :00 SEAGA]と[Intel RAID_Volu]になっていて、前者の[29160 :00 SEAGA]にWindows XPシステムが格納されているが、このデバイスが認識されてない様子だ。

 BIOSのアップデートが失敗したのかと一瞬慌てたが、「これだから面白いジャン!この際、トラブルを存分に楽しもう!」と自分に言い聞かせ、まずはBIOSフラッシュ時のバックアップイメージ(アップデートする前のBIOSイメージ)に戻したが同じ状況。
 その後、Webサイトで類似のトラブルを検索したが、ヒントになるような記事はなし。そろそろ、打つ手もなしとなり、いまさらながらであるが、日本橋にASC-29160のSCSIカードを買いに走ることも考えた。


4.窮すれば通ず!

 ところでよくよく考えれば、Windowsの起動前のPOST間で、SCSIカードのBIOSが表示され、SCSIユーティリティも起動するということは、SCSIカードのBIOSは正常で、その他に問題がある可能性が高いことを感じた。
 マザーボードBIOS (ASUS P4C800 BIOS 1019.003)の「Boot」セクションの「Boot Device Priority」を開いて唖然とする。もともとは、「3rd Boot Device」には、Windows XPシステムが格納された[29160 :00 SEAGA]が設定されてたのが、アプリケーションやデータが格納された[Intel RAID_Volu]に変わっている。

BIOS SETUP UTILITY
 

Boot   

 
 Boot Device Priority    
 1st Boot Device   [1st FLOPPY DRIV]
 2nd Boot Device   [PM-HL-DT-ST DVD]
 3rd Boot Device   [Intel RAID_Volu]

 また、「Hard Disk Drives」も下記のように、「1st Drive」と「2nd Drive」が入れ替わっている。

BIOS SETUP UTILITY
 

Boot   

 
 Hard Disk Drives    
 1st Drive   [Intel RAID_Volu]
 2nd Drive   [29160 :00 SEAGA]

 そこで、もと通りに、「Hard Disk Drives」の「1st Drive」を[29160 :00 SEAGA]、「2nd Drive」を[Intel RAID_Volu]に設定し、「Boot Device Priority」の「3rd Boot Device」に[29160 :00 SEAGA]に設定して起動すると、めでたくWindows XPを起動することができた。


5.ドライバのアップデート

  1. 最新のドライバを入手する。

  2. 任意のフォルダーに入手したドライバを解凍する。

  3. [マイコンピュータ]−[管理]−[デバイスマネージャ]を辿り、アップデートするデバイスを選択し、[ドライバの更新]から入手したドライバを解凍したフォルダーを指定してアップデートを行う。


6.教訓とまとめ

  1.  「Hard Disk Drives」をつかさどるインターフェイス(たとえば、SCSIカード)のBIOSを変更すると、マザーボードBIOSは今までのインターフェースが削除されて、新しいインターフェイスが追加されたと認識し、プライオリティ(優先度)の再編成を自動で行うことがある。
     

  2.  マザーボードBIOSがプライオリティの再編成を自動で行う時は、SCSIボリュームよりSATAの方がプライオリティが高い。
     

  3.  今まで問題なくシステムが起動していたボリュームが、突如として起動しなくなった時は、マザーボードBIOSの「Boot Device Priority」を確認する。

(2005/07/03)

 

SATA RAIDはSCSIにどこまで迫るのか?

 お待ちかねのSATA RAID 0のベンチマークだが、ポピュラーなHDBENCH (Ver. 3.3)で計測したところ、転送速度のReadが約116MB/sec, Writeが約107MB/sec, FileCopyが約27MB/secには驚いた。(ReadおよびWriteは100MB容量の読み出しおよび書き込み、FileCopyは64KBのファイルを連続コピーしたときの転送速度)
 残念ながら単体でのベンチマークは取ってないが、スペックシートによるとHITACHI Deskstar 7K250 HDS722580VLSA80の最大データ転送速度は61.4MB/secなので、RAID 0では2倍になる理想の122.8MBに限りなく近づいたといえる。


HDBENCH (Ver.3.3)で計測したHITACHI Deskstar 7K250 HDS722580VLSA80の2本で構築した
SATA RAID 0のベンチマーク、DISK Read/116894 Write/107336 FileCopy/26620 (KB/sec)

 約3年前になるが、27.6GBに約10万円をかけたSeagate ST39204LWが3本のストライプボリュームのベンチマークはこちらだが、転送速度でそれにも勝るRAIDボリュームが、1万2100円をかければ160GBが手に入る良い時代になったものだ。(GB単価では約3500円と約76円で50分の1)

 ただし、ハードディスクは転送速度だけではない。大容量のデジタルメディアなどの転送などでは転送速度だけで語れるが、例えばプログラムファイルなどを順に読み込む時には、いかに効率よく読むかが問題になってくる。HDBENCHの開発中の3.40bata6では、Random ReadとRandom Writeが追加されたので、計測したのが以下であるが、Randomになると著しく結果が悪くなる。


上と同条件でRandom ReadとRandom Writeが追加されたHDBENCH (Ver.3.40 beta6)で計測した結果
DISK Read/119069 Write/102297 Random Read/25203 Random Write/38095 (KB/sec)

 実際にハードディスクが変わった当初は、問題になるほどのものではないが(もう慣れたが)、アプリケーションプログラムの起動に一呼吸があるような感じがした。おそらく、この現象はいかに効率よくデータを読むかの差で、SCSI Command Queuing(以降、SCSI NCQと略す)によるものと思われる。

 SATA RAIDの解説にて、「ICH6R」で機能拡張されたマトリックス・ストレージ・テクノロジでは、ネイティブ・コマンド・キューイング(以降、SATA NCQと略す)が実装されていると述べたが、これこそがSATAがSCSIに迫るためのキーとなるCommand Queuingという機能なので解説をしておこう。

 右の図は、Command Queuingを説明するための概念図で、ディスクは円周上に4分割されて、C→B→D→Aの順に記録され、読み出し用のヘッドは、最初のCの位置にあるとする。
 少し意地悪なケースだが、ここで、A→B→C→Dの順に読めという命令があった場合、通常(Normal)はA, B, C, Dを順に待って読むので、読み終わるのにディスクの2回転半を要する。
 ところがCommand Queuingでは、命令に対して、最も効率的になる読み方を計算し、「C→B→D→Aと読んで、A→B→C→Dの順に転送する」というトリッキーな処理が行えるので、ディスクの1回転で読み終わることができる。このように、最も効率的になる読み方を計算し、格納するところをキュー(待ち行列)と呼ぶ。

 概念の説明なので単純にしたが、実際のディスクでA〜Dはハードディスクに記録されるセクタに相当する。よって、モデルやディスクの円心上の位置によっても異なるが、最近のディスクでは数十程度にもなるので、CQに対応するか否かで、パフォーマンスに影響する度合いが大きい。

 このようなCommand Queuingは、SCSIではすでに対応されているので、転送速度が小さい割には速いという所以にもなっている。そのCommand Queuingが「ICH6R」のSATA RAIDに実装されたのが、SATA NCQだ。

  SATA NCQ SCSI NCQ
キューの深さ 32個 255個
キューの個数 1個 3個
ターゲットデータの位置情報 LBA LBA / RPS

 右の表に、SATA NCQとSCSI NCQの主な仕様をまとめてみたが、詳細は別としても、SATA NCQはSCSI NCQの軽量版という位置付けであり、SCSI NCQの方が性能面ではずっと優れていることが理解できるだろう。更に詳しいことは、PC Watchの「伊藤雅英のIT見聞録 SCSIユーザも注目!?のシリアルATA Command Queuing」という記事があるので、こちらを参照願いたい。

 さて、タイトルの「SATA RAIDはどこまでSCSIに迫るのか?」であるが、シーケンシャルな転送速度においては、ここ数年来のディスクの高密度化も手伝って、同一回転数においては、すでにSCSIを追い抜いた。また、SCSIのような高価なインターフェースカードを用いないで、マザーボードのおまけ機能で手軽にRAIDを構築できることが、何よりも優れている。なお、価格についても、SATAはUltraATAとほとんど同じなので、コストパフォーマンスは非常に高い。
  では、すべての点でSATAはSCSIを抜き去ったかというと、ランダムなファイルの読み込みについては、やはりSCSIに一日の長を感じる。その意味でもSATA NCQに期待しているが、残念なことにWebサイトで決定的な事象を見つけることができなかった。おそらく、現時点ではまだ過渡期で、年月とともにこなれてくると予想している。
  おそらく、今回入手したSATAハードディスクを交換するのは、2年後あたりと思われるが、その時には第7世代サウスブリッジの「ICH7R」のSATA NCQで、RAID構築をしたいと考えている。

(2005/01/04)

 

ハードディスク引越し大作戦

 ここまでで、「ICH5R」によるSATA RAID 0 ボリュームが作成できたので、SCSIストライプボリュームからのハードディスク引越し大作戦に移る。少し複雑になる作戦の手順をチャートにまとめたので、各手順の説明とあわせて参照してほしい。

  1. ディスクの初期化と変換

     ここまででは、RAIDボリュームが作成されただけで、まだ使える状態ではないので、手続きを経て使用可能な状態にする。
     [マイコンピュータ]のアイコンを右クリックして[管理]を開き、[ディスクの管理」を選択すると、「ディスクの管理と変換ウィザード」が起動するので、ウィザードにしたがって、論理ディスクマネージャがアクセスできるように初期化すると共に、ダイナミックディスクに変換する。(詳細省略)


     

  2. 新しいボリュームの作成

     初期化とダイナミックディスクに変換されたディスクを[ディスクの管理]で見ると、右のように「未割り当て」になっているはずだ。
     「未割り当て」を右クリックして[新しいボリューム]を選択すると、「新しいボリューム ウィザード」が起動するので、ボリュームサイズとドライブレターやボリューム仕様などを設定し、フォーマットを実行すると、ダイナミックディスクにボリュームが作成できる。(詳細省略)



     L〜Nの3つのボリューム(ドライブ)作成なので、都合3回の作業を必要とするが、作成後のボリューム(ドライブ)を「ディスクの管理」で見ると右のように表示される。ここまでで、作戦の手順(1)まで進んだことになる。
     なお、(1)ではDVD-RAMのI/Jが消えてなくなっているが、3本のSATAハードディスクの電源ケーブルの余裕が無いので拝借しただけで、引越し作業の本質に関連 はない。
     

  3. ファイルのコピー

     引越し先のドライブができたので、SCSIストライブボリュームのファイルをコピーを行う(E→L, F→M, G→N)。データのバックアップの項で述べたが、エラーになるので、くれぐれも"System Volume Information"のフォルダをコピー対象にしないこと。
     

  4. 既存のSCSIストライプボリュームのドライブレター変更

     「ディスクの管理」を開き、変更したいボリュームを右クリックし、[ドライブ文字とパスの変更]を選択すると、ドライブレターを変更できる。
     作戦の手順(2)の状態にしたいので、順にE→O, F→P, G→Qと変更すればよいが、F→Pに変更しようとした時、下記のようなメッセージが出た。
     つまり、Fストライプボリュームは現在使用中なので、現時点はドライブレターの変更はできないが、コンピュータを再起動した時に指定したドライブに変更されるということだ。



     よくよく考えれば、それもそのはずで、Fストライプボリュームには、ほとんどのアプリケーションソフトが収納されているので、デスクトップのショートカットアイコンをはじめ、スタートアップで常駐するアプリケーションなどが起動している。仕方なく、Fは置いといて、E→OとG→Qだけを変更した。
     したがって、当初の作戦の手順(2)ではなく、右の(2)-1の状態で、再起動するとF→Pに変更されるように予約されている。
     

  5. 新しいSATA RAIDボリュームのドライブレター変更

     同じようにして、SATA RAIDボリュームのドライブレターを変更するが、Fが空いてないためにM→Fはできないので、L→EとN→Gだけを変更した。
     再起動すると、当初の作戦の手順(3)ではなく、右の(3)-1になるはずだ。
     

  6. 再起動後のドライブレターの調整

     再起動すると、通常はあるはずのFが空なので、デスクトップのショートカットアイコンやスタートアップで常駐するアプリケーションはエラーとなるが、OSは無事に起動する。予定通りになった(3)-1の空いたFにMをマウントし、作戦の手順(3)の状態になった。
     

  7. SCSIストライプボリュームの削除

     引越しが完了すると、立鳥は跡を濁さず。OSに登録情報が残っていて、後々思わぬトラブルを引き起こさないよう、ハードディスクを取り外す前に、不要なSCSIストライプボリュームの削除を行う。
     ボリュームの削除は、「ディスクの管理」を開き、削除したいボリュームを選択し、右クリックで[ボリュームの削除]から行う。
     

  8. デバイスマネージャからSCSIハードディスクの削除

     「デバイスマネージャ」を開き、不要になったSCSIハードディスクを選択し、右クリックの[削除]より登録の削除を行う。(間違って他のハードディスクを削除しないこと(笑)。なお、ディスクドライブの先頭にある"Raid 0 Volume"は、今回作成したSATA RAIDボリュームだ。このように、BIOSレベルで作成されたボリュームは、OSからハードディスクのプロパティを読むことができない。プロパティを読むには、IAARを起動しなければならない。)



     

  9. ディスクの管理からSCSIハードディスクの削除

     再度、「ディスクの管理」を開き、SCSIハードディスクの削除を行う。この7〜9の作業をもって、不要になったSCSIハードディスクのOSへの登録情報はすべて削除されたので、シャットダウンした後、物理的に取り外ことが可能になった。
     

  10. 最終の物理的セッティング

     以上をもって、ハードディスク内のファイルの引越しと、不要になったハードディスクの取り外し前の論理的な手続きが完了したので、マシンをシャットダウンしてセッティングを行う。

     不要になった3本のSCSIハードディスクを取り外し、新しい2本のSATAハードディスクを取り付け、借用していた電源ケーブルを元のCD-RAMドライブに取り付けて起動すると、めでたく作戦の手順の引越し後になった。

     左は最終のセッティング後の画像で、一番下のハードディスクがシステム領域を収納するST336607LW(SCSI 10,000rpm)、上の2本がSATA RAID 0を構築したSATAハードディスク。中央の2本の赤いケーブルが、SATA電源用ケーブルだ。
     なお、以下の画像は引越し後のディスクの状態を表示するために、参考として「デバイスマネージャ」と「ディスクの管理」を掲載した。


引越し後の「デバイスマネージャ」の表示


引越し後の「ディスクの管理」の表示

さて、次は終章の お約束のベンチマークとインプレッション へとつづく

(2005/01/03)

 

「ICH5R」によるSATA RAID 0の構築(実践編)

 それでは、SATA RAID 0の構築の実践編に入る。
 準備編で説明したマザーボードBIOSを適切に設定 し、SATAハードディスクを接続して起動すると、サウスブリッジに「ICH5R」が使用されている場合、BIOSのPOST間に下記の画面が一瞬現れるようになる。これは、「ICH5R」のブートROMが呼び出されているもので、このタイミングでキーボードから<Ctrl+I>を入力すると、設定ユーティリティに入 ることができる。(以降、ブートROM方式と呼ぶ)


POST間に呼び出される「ICH5R」のブートROM (Pauseキーで停止させて撮影)

 RAIDボリュームにシステム(OS)を収納する場合 は、ブートROM方式で設定するしかないが、データ領域を追加する場合なら、Windows上で設定が可能なIAAR (Intel Application Accelerator RAID)というアプリケーションソフトがIntelより 提供されている(以降、ソフト方式と呼ぶ)。
 ソフト方式には、下記のようにブートROM方式より優れる点も多いので、RAIDボリュームにシステム(OS)を収納してブートドライブにする以外は、ソフト方式を推奨する。

  1. Multi language版が提供されているので、HELPも含め日本語表示が可能
     
  2. 常に提供されている最新バージョンが使用可能
    ブートROM方式では「ICH5R」の製造時点のバージョンにとなるが、ソフト方式ではその時に提供されている最新のバージョンが使える。現時点でMulti language版のIAARのバージョンは、「ICH5R」のみに対応する3.5.3(3.5.2.2847)と、「ICH5R」と「ICH6R」の両方に対応する4.5.0(4.5.0.6515)が、Intelから提供されている。
    ブートROM方式でセッティングした場合でも、後でソフト方式をインストールすると、構築したRAIDボリュームはそのままで、RAID Controllerのドライバはインストールしたバージョンに書き換え ることができる。(筆者は3.5.3でRAIDボリュームを構築し、構築したボリュームはそのままにして3.5.3をアンインストールし、4.5.0のインストールを行ったところ、Intel 82801ER SATA RAID Controllerのドライバは4.5.0.6515にアップバージョンされた。)
     
  3. Windows上のGUI環境で使用可能
    作業効率が良いのはもとより、画面キャプチャもできるので、手順を以下のような記事や資料として残す場合には都合だ。

 では、IAAR  3.53を使用したSATA RAID 0ボリュームを構築する作業手順を解説しよう。

  1. IAAR (Intel Application Accelerator RAID)のインストール
     上のリンクより、IAAR 3.5.3もしくはIAAR 4.5.0をIntelサイトより入手して、インストールを行う。(以下の解説はIAAR 3.5.3にもとづく)
     
  2. IAAR 3.5.3を起動し、[RAID ボリューム]を選択した後、マウスを右クリックすると現れるメニューから[手動で作成]をクリックする。


     
  3. RAIDボリュームの設定画面になるが、デフォルトで特に問題ないので、[次へ]をクリックする。


     
  4. RAIDボリュームを作成するため、既存のデータが削除されるとの警告メッセージが現れるが、続行してよいので[はい(Y)]をクリックする。


     
  5. 再度、警告メッセージが現れるが、続行してよいので[はい(Y)]をクリックする。


     
  6. 作成されるRAIDボリュームの情報が表示されるので、確認して[作成]をクリックする。


     
  7. RAIDボリュームが正常に作成された旨のメッセージが現れるので、[OK]をクリックする。


     

 お疲れ様! これで無事にRAIDボリュームの作成が完了したが、実際に使うには、初期化とフォーマットが必要になる。

つづく

(2005/01/02)

 

「ICH5R」によるSATA RAID 0の構築(準備編)

 薀蓄はこの程度にして、引越しの具体作業に移ろう。SATA RAID 0の構築については、準備編と実践編に分けて報告するが、まずは準備編からスタートする。なお、作業内容に関連するので、マザーボードやハードディスクなどの型式を下記に確認しておく。

  マザーボード : ASUS P4C800 (Intel 875P + ICH5R)
  ハードディスク : HITACHI Deskstar 7K250 HDS722580VLSA80 (SATA 80GB 7200rpm)
  システム(OS) : Microsoft Windows XP Professional SP2

 また、今回のシステムは、システム領域(OS)をSCSIハードディスクに収納し、データ領域にSATA RAID 0を構築する方法について述べる。(システム領域をSATA RAID 0に収納してブートする場合には、他のサイトの解説を探して参照して欲しい。)
  1. チップセットの確認
     IntelのSATA RAIDボリュームを構築するためには、サウスブリッジ(I/O Controller)に「ICH5R」が使用されているマザーボードであることが必須となる。
     ただし、自分のマザーボードが対応しているか否かを調査するのは大変難しい。なぜならば、「ICH5R」はSATAデバイスが実装されて、はじめて自分が「ICH5R」であることを宣言するからだ。たとえばIntelから提供され ているチップセットを識別するChipset ID Utilityがあるが、SATAデバイスが未接続の場合には、I/O Controller(サウスブリッジ)の欄はunknownと表示される。そして、SATAデバイスを接続して、はじめて下記のように82801ER(ICH5R)と識別される(おそらく、「ICH5」の場合には正しく識別されると思われるので、そうでない場合は「ICH5R」と考えることもできるが、危険な判断 だ)。
     また、SATAデバイスが接続されていないと、SATA RAIDを構築するための、ブートROMやユティリティプログラムなども一切起動しない。


       SATAデバイス接続の後、Intel Chipset ID Utility(ver.2.9)で正しく識別されたICH5R

     したがって、SATAデバイス接続前の自分のマザーボードが「ICH5R」であるか否かを判断するには、マザーボードベンダーのマニュアルやサイトで掲載されてる仕様を信用するか、最も確実な のは自分でチップセットのマーキングを読み取る方法だ。(縦長のマザーボードでCPUソケットを上にして見た場合、上方がノース(北)、下方が サウス(南)なので、CPUソケットの下のがノースブリッジ、その下のPCIソケット群の右のがサウスブリッジだ。
     通常、ノースブリッジはヒートシンクが実装されているのでチップは見えないが、サウスブリッジは裸なのでマーキングを読み取ることができる。82801EBならば「ICH5」、82801ERならめでたく「ICH5R」だ。
     
  2. ケーブルの準備
     前にも詳しく述べたがSATAハードディスクを接続するには、従来のコネクタ仕様が異なるので、SATAモデルの電源用ケーブルと信号用ケーブルを必要とする。SATA対応のマザーボードなら、通常は添付されている信号用ケ−ブルが使えるが、電源用ケーブは添付されていることが少ないので、電源が対応している場合を除き、自前で4pin→15pinの変換ケーブルか変換コネクタを準備する必要がある。
     ただし、HITACHI Deskstar 7K250シリーズのSATAハードディスクでは、ATA 4pin電源用コネクタが追加され、SATA 15pin電源用コネクタと排他利用できるので、別途用意する必要はない。
     
  3. データのバックアップ
     何が起こるか分からないので、再インストールすれば復元できるプログラムファイルを除き、復元不可能なファイルは必ずバックアップしておきたい。
     筆者の場合、せっかくのDVD-RAMドライブもあるので、保険と思って約6.2GBで約4万7千ファイルを選択してバックアップを行った。DVD-RAMの4.7GBメディア にして約1.5枚分に相当するが、ランダムファイルの塊ということもあって、バックアップに約4時間を要とした。
     バックアップ時の注意事項としては、"System Volume Information"のフォルダを選択しないことで、このフォルダを選択していると、コピーがこのフォルダに到達した時点で、エラーとなってコピーが中断して終了 してしまう。

     
  4. マザーボードBIOSの設定
     SATA RAIDを有効にするには、マザーボードBIOSの設定が必要になる。
     ASUS P4C800のAMI BIOSでは、メインメニューからIDE Configurationを開き、Onboard IDE Operate Mode が [Enhanced Mode]になっていることを確認し、
     Enhanced Mode Support On  [S-ATA]
      Configure S-ATA as RAID   [Yes]
       Serial-ATA BOOTROM   [Enabled]
     に設定する。
     
  5. 作業場の整備
     いよいよ待ちかねたSATA RAID構築の準備も最終段に入ったが、急がば回れ、効率よく作業できるように、作業場の整備をしておこう。
     特に筆者の場合は、コピー後に取り外して交換するとはいえ、マシンにすでに4本のSCSIハードディスクが実装されているので、SATAハードディスクの2本を取り付ける場所もない。
     まさか宙吊りにするわけにもいかないので(笑)、タワーケースの横に本を平積みにして、SATAハードディスクの置き場所を設置した。(ケースに取り付けてないハードディスクの平置きは 、放熱ができないこともあって、気温の低い時期の短期稼動を除き、あまり推奨できることではない。)

つづく

(2005/01/01)

 

「ICH5R」によるSATA RAID 0の解説と意義

 以降、購入した2本のSerial ATAハードディスクを使い、Intel 8XXシリーズチップセットのサウスブリッジの「ICH5R」に内蔵されたSATA RAID機能でもってRAID 0を構築する方法と、新しく構築されたRAID 0ボリュームに3本のSCSIハードディスクで構築されたストライプボリュームのデータを引越す作業について述べるが、その前にIntelのサウスブリッジのSATA RAID機能について 、少しおさらいをしておこう。

 まず、RAIDであるが、Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略であり、複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理する技術で、データを分散して記録することによって、高速化や安全性の向上を図ることを目的とする機能だ。実現する方法としては、専用のハードウェアを使う方法とソフトウェアによる方法があり、高速性や安全性のレベルによりRAID 0〜5の6つのレベルが存在する。一般的によく使われるのは、ストライピングと呼ばれる高速化のためのRAID 0と、ミラーリングと呼ばれる安全性向上のためのRAID 1である。
 通常、RAIDの構築には同容量で複数のハードディスクが使われるが、RAID 0は複数のハードディスクにデータを単に分散して記録することから、作成されたRAIDボリュームの容量は、複数のハードディスク容量の総和となる。一方、RAID 1では複数のハードディスクに同じデータをして記録することから、作成されたRAIDボリュームの容量は1本のハードディスクの容量となる。 

 なお、ハードウェアとソフトウェアによるRAIDの大きな違いは、前者がBIOSレベルであるのに対し、後者はOSが起動した後に アプリケーションレベルでボリュームが構築される点にある。したがって、ハードウェアRAIDで構築されたボリュームにはOSをインストールすることができるが、ソフトウェアRAIDではOSをインストールすることはできない点 がある。
 また最近は、安価なPCI接続型のATA RAIDカードやSATA RAIDカードが販売されているが、悲しいかなPCIバスを経由しているため、理論的な最大転送速度が133MB/secの制限があり、高速なハードディスクの内部転送速度が100MB/secに迫るなか、2本のハードディスクで構築されたRAID 0のボリュームでは、インターフェイスカードの転送速度を超える課題も出てきつつある。

 Intelは2003年4月15日、CPUとメモリだけが高速化し、ボトルネックとなったハードディスクの高速化を図るため、サウスブリッジにSATA RAID機能を内蔵したIntel 875Pチップセットを発表した。 具体的には、Intel 8XXシリーズチップセットのサウスブリッジに「ICH5」と「ICH5R」の2つを用意し、SATAをサポートするとともに、「ICH5R」 にはSATA RAID機能を内蔵して、マザーボードレベルでのハードウェアRAIDのRAID 0とRAID 1を実現する。(Intel 875P/865PEチップセット搭載マザーボードリストのRAID-SATAの列が「○」 のモデルは、SATA RAID構築が可能なはずだ。)
 また、「ICH5R」のRAIDが優れるのは、PCIバスを経由せずにチップセットレベルで実現している点で、サウスブリッジと接続されている2つ のSATAチャンネルがそれぞれ150MB/secであるため、理論的な最大転送速度は300MB/secとなる。ただし、Intel 8XXシリーズチップセットでは、サウスブリッジとノースブリッジ間が266MB/secのHubLinkで接続されているので、この最大転送速度の266MB/secを超えることはできない。

 その後のIntel 9XXシリーズチップセットでは、サウスブリッジが「ICH6」「ICH6R」に代わったが、やはり末尾に「R」が付く「ICH6R」では、機能拡張されたマトリックス・ストレージ・テクノロジによるRAID構築が可能 だ。
 マトリックス・ストレージ・テクノロジでは、SATAチャンネルが2から4に増え、いずれかで2つの独立したRAIDアレイを作成し、単独のアレイ内で2つの独立したRAIDボリュームを作成できるようになった。 したがって、「ICH6R」では2本から最大4本までのハードディスクでRAID 0とRAID 1を構築し、高速を必要するゲームやデジタルメディアの作業領域などはRAID 0、大事なパーソナルデータなどはRAID 1というような、使い分けができるようになった。 また、マトリックス・ストレージ・テクノロジでは、SATAのAHCI (Advanced Host Controller Interface)≒SATA IIをサポートしており、ネイティブ・コマンド・キューイング(NCQ)、ホット・プラグ、パワー・マネージメントなどの高度な機能を実現している。(と聞いている)

 ここでは、最新機材の準備ができないので(笑)、2本のSATAハードディスクを使い、高速化を目的とする「ICH5R」によるSATA RAID 0の構築を行う。

つづく

(2004/12/31)

 

Serial ATA最安のHDS722580VLSA80を2本ゲット!

 年末のお買い物の第二弾は、やや古くなり手狭になってきたこともあって、メインマシンのハードディスクを交換することにした。

 詳細に入る前に、まず現在のハードディスク構成を説明しておこう。システム領域が収納されるST336607LWは、昨年購入したばかりで、用途上も十分な容量があるが、ストライプボリュームを構成する3本のST39204Wは、すでに4年以上を経過し、時として不良セクタが現れることもある。そこで、容量も手狭になってきたこともあって、転ばぬ先の何とやらで、3本のST39204LWを交換することにした。(SCSIハードディスクは、もともとつくりが良いので まだまだ使えそうだが、不良セクタも現れてきたので、更に使い続けようとすると、不良セクタに代替セクタを割り当てる物理フォーマットを行う 必要があるが面倒だ。)
 
メーカー モデル名 回転数 容量 購入日 購入価格

用途

Seagate ST336607LW 10000rpm 36.7GB 2003/12/26 \17,745 C:(システム)とD:(アプリII)に分割
Seagate SR39204LW 10000rpm 27.6GB
(9.2GB×3)
2000/03/24 \41,790 3本でストライプを組んで、E:(データ)、
F:(アプリI)、G:(Work)に分割
Seagate ST39204LW 10000rpm 2000/09/29 \27,900
Seagate ST39204LW 10000rpm 2000/09/29 \27,900

 そこで、交換用のモデル選びであるが、まずインターフェイスは、最近急激に普及し性能もSCSIに迫りつつあるSerial ATAとした。(拡張規格のSerial ATA II モデルも出始めたが、 性能を最大限に引き出すためのインターフェイスも準備しなければならないので、今回は見送ることにした。)

 いろいろと検討した結果、Serial ATAの中で最も安価なモデルとなるHITACHI Deskstar 7K250 HDS722580VLSA80(80GB 7200rpm)を2本購入した(\6,050/1本)。HITACHIのハードディスクを知らない方も多いと思われるので解説を付け加えるが、正式な社名を日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)といい、IBMと日立製作所がハードディスク事業部門を提携統合し、2003年1月に設立された会社だ。したがって、商品名にもIBMの流れを汲むDeskstarなど の名称が使われており、現在はSeagateと両雄を競うハードディスクメーカーである。

購入したHDS722580VLSA80のフェース面
(MADE IN CHINAと記されている)
購入したHDS722580VLSA80のバック面

 なお、HITACHI製を選択したのは、単に安かっただけでなく、電源用コネクタ仕様に もある。
 Serial ATAモデルの電源用コネクタと信号用コネクタは、従来のATAモデルに比してコンパクトになり、同時にケーブルもスマートになって、ケーブルの取り回しやケース内の冷却促進に も優れるが、アップグレードを行う場合には、接続ケーブルの互換性が課題になる。Serial ATA対応のマザーボードには、普通、信号用ケーブルが添付されているので問題にならないが、電源供給については、最新の電源以外では変換ケーブルもしくは変換コネクタ(4pin→15pin)を準備しなければならないのが厄介だ。
 ところがHITACHI製は、Serial ATA電源用コネクタ(15pin)に加えて、ノーマル電源用コネクタ(4pin)が装備されているので、余計な出費を必要としないのはもとより、変換部材を使用しないシンプルな組み込みができる。下の画像は、HDS722580VLSA80のサイド面だが、左にSerial ATA電源用コネクタ(SATA power connector)、右にノーマル電源用コネクタ(Legacy power connector)が配置されていて、排他利用ができるようになっている。
 貼られたシールには、2つの電源用コネクタの排他利用ができること書かれている。

Warning : It is recommended to use either the SATA power connector or the Legacy power connector.
Using both the SATA power connector and Legacy power connector may cause unpredictable results.
(警告:SATA電源コネクターまたはレガシー電源コネクターのどちらかを使うことを推奨します。
SATA電源コネクターとレガシー電源コネクターの両方を使うと、トラブルを引き起こすかも知れません。)

 (※ 注意事項)
 
最近のモデルは仕様変更が行われ(型番は同じ)、ノーマル電源用コネクタ(4pin)はカバーで塞がっているとの情報があり。新旧モデルの見極めは、フェース面レッテルの「CAPACITY」表示が「82.3GB」が旧モデル、「80.0GB」が新モデルになるようだ。(2005/04/02加筆)

つづく

(2004/12/29)

 

DVR-ABH4(GSA-4040B)ファームウェアA109

 IO DATAのDVDマルチプラスドライブ DVR-ABH4の最新ファームウェアが、10月15日、IO DATAサイトのサポートライブラリに掲載された。

 本論に入る前に若干解説しておくが、DVR-ABH4のドライブは、日立LGデータストレージのGSA-4040Bが搭載されているのは公知の事実だ。そして、その日立LGデータストレージにおいてファームウェアが提供されていて、現時点ではA300と最新のA301の2つが掲載されている。(LG Electronics Japanのトップページから、Device Driverをクリックし、CD-RWへと辿る。)

 厳密な話は別として、ドライブメーカーが提供しているファームウェアなので、著作権的に問題ないとの判断から、筆者はA300にアップデートして使っていた。ただ問題は、IO DATAのサポート外になることと、インストール用のドキュメント類が全て英文で不安なことから、お勧めはしない。

 そのようなことで、IO DATAからの最新ファームウェアの提供が待たれていた。今回提供されたファームウェアバージョンはA109で(IO DATAでのファイルバージョンは1.00)、変更履歴は下記のようになっている。(※ライトストラテジー:レーザーパワーの制御法)
  1. 三菱化学メディア製 700MB Ultra Speed CD-RWを含むCD-RWメディアのライトストラテジー※を追加。
  2. 4倍速記録対応DVD±Rメディア、2.4倍速記録対応DVD+RWメディアのライトストラテジー※を追加。
  3. 一部ライティングソフトを使用してDVD-Rに記録した際に、エラー終了する場合がある問題について修正、対策。

 ファームウェアのアップデート手順。

  1. 最新ファームウェアのdvrh4_f100.exeをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、任意のフォルダーに解凍する。
  3. フォルダーに解凍されたGSA4040A109.exeをダブルクリックで実行する。
  4. 画像上のダイアログが開くので、更新されるドライブ名と更新後のバージョンに間違いないことを確認し、更新ボタンをクリックする。
  5. 更新が終了すると、画像下のダイアログに変わるので、再起動のボタンをクリックして、PCの再起動を行う。
  6. 再起動後、OSが新しいデバイスの認識に入るので、メッセージに従いセットアップする。

 筆者は変更履歴に該当するトラブルは経験して無いので、アップデートの効果のほどを確認できてないが、kakaku.comのDVR-ABH4掲示板では「A105/A300/A301では不安定だった安物DVD-RW(SuperX 1枚198円)への書き込みが問題なく出来るようになった」との発言もあり、アップデートによる書き込み精度の向上に期待が出来そうだ。

 なお、BHAが提供するDVD-RAMドライバーも、BHA_VER.16からBHA_VER.16_UPDへとアップデートされていて、重要な内容もあるのでアップデートの必要があると思われる。

(2003/10/18)

 

PCカードリーダライタ(CDOCK-IN/SC)を新調

 左の画像は、今回購入した3.5"/5"ベイ内蔵型 SCSI対応PCカードリーダライタと呼ばれるもので、アイ・オー・データ機器から発売されているCDOCK-IN/SCだ。

 メモリ・ストレージ系ATAカードのデータを読み書きするもので、PCカードのTypeIIまたはTypeIIIに対応するスロットが用意されている。したがって、各種のPCカードアダプタを使用すれば、ほとんどのメモリ・ストレージカードの読み書きができる。

 この製品がユニークなのは、接続インターフェースがSCSI-2に対応していることで、大容量のスピード転送やIRQなどの貴重なリソースを消費しない点だ。しかけは、IDE-SCSI変換チップを内蔵したもので、メモリ・ストレージ系ATAカードをPCカードリーダライタでいったんIDE接続として認識し、最終的にSCSIインターフェイスでデータ転送させることで実現している。
 このような製品に非常に興味を持って、購入したのはすでに約5年前になる1998年11月だった。こんな便利なものがバルクで出回っているとの情報に、出張のついでに秋葉原に立ち寄 って探し回り、やっとPS/PLAZA Wakamatsuで見つけたのを感慨深く思い出す。その時に購入したのはCardDock/SCという型番で(\9,800)、今回紹介するCDOCK-IN/SCの前(CardDock-IN/SC)の前の 二世代前の製品になる。
 当時はホットプラグをサポートしないWindowsNT 4.0を使っていたが、OSからメモリ・ストレージ系ATAカードをSCSI接続のリムーバブルメディアとして認識するため、随時抜き差しして読み書きができてしまうのに感動したものだ。 その後、Windows2000にしてからも、コンパクトフラッシュカードのリーダライタとして使い続け、今年の2月からハードディスクPCカードも加わって、一時も手放すことのできない重要 なデバイスの一つになっている。

 ところが最近不調で、PCカードリーダライタをSCSIアダプタが認識しないことが あり、いろいろ調べたところ、どうやらPCカードリーダライタが怪しいとの結論に至った。メインマシンはPCカードスロットを持つノートマシンとLANで繋がっているので、PCカードリーダライタが急に壊れても凌 げるが、十分に元が取れるほどに使い切ったこともあって、今回の新調に踏み切った次第だ。
 内蔵型のPCカードリーダライタは、接続方式でSCSI/USB/PCIの3種類が存在する。比較的新しい製品でユーザも多いUSB/PCI接続方式には、PCカードアダプター無しで各種メディアに対応し、異なるメディア間のデータコピーも可能にする、多くのスロットを持った製品もあるが、SCSI野郎としてはやはりSCSI接続方式を選択した。
 SCSI接続方式の製品には、アイ・オー・データ機器のCDOCK-IN/SCとメルコのMCR-SFB2が あるが、価格検索サイトのBestGate調べたところ、CDOCK-IN/SCが\6,900に対しMCR-SFB2が\11,480と\4,580の差があったので、 価格重視でCDOCK-IN/SCを選んだ。(MCR-SFB2はPCカードTypeII用とコンパクトフラッシュカード用の2つのスロットを持つ分だけ高い)

 おそらくこの手の製品は探し甲斐があり、最悪の場合には無駄足になる可能性もあると考えて通販を利用した。木曜夜にインターネット通販サイトに発注し、金曜昼に納期確認のメールがあったので、すぐさま会社のパソコンを借りてインターネットバンキングで振込入金したところ、土曜夜に宅急便にて到着した。買いに出る交通費より送料が安いので、忙しい時はこれが一番!
 さて、早速に新しいPCカードリーダライタのCDOCK-IN/SCをセッティングしたところ、SCSIアダプタは難なくPCカードリーダライタを認識したので、やはり古いPCカードリーダライタに不具合があったことになる。

 ところが、OS起動時に挿入していたコンパクトフラッシュカードを抜いて、ハードディスクPCカードに入れ替えたところ、エクスプローラでドライブの中を表示させようとすると、「ディスクを挿入してください。」とのメッセージが出る。要するにハードディスクPCカードを認識していない状況だ。また、他のコンパクトフラッシュカードに入れ替えてもやはり認識しない。OS起動時にPCカードリーダライタに挿入していたカードしか認識されない状況だ。(PCカードリーダライタの世代が変わったことによるOSとの認識ロジックの差か?)
 もともと、この手のPCカードリーダライタをNT系Windowsで使うには少し工夫が必要で、OS起動時に何らかのメモリ・ストレージ系ATAカードを挿入してない場合は、OS起動後に挿入しても認識されない癖がある。したがって、OS起動時に必ずダミーのコンパクトフラッシュカードを挿入していたが、メディアを交換するごとにOS再起動が求められるリムーバブルディスクでは、あまりにも使い勝手が悪い。

 対応策としては、認識させたいメモリ・ストレージ系ATAカードを挿入し、[コンピュータの管理]の[ディスクの管理]を開くだけで、認識させることができる。
 いろいろ調査したが仕様のようなので、作業を簡単にできるように、デスクトップに右の[コンピュータの管理]アイコンを登録した(※)。これなら、認識させたいメモリ・ストレージ系ATAカードを挿入した後に、このアイコンをダブルクリックし、ツリーの[ディスクの管理]を開き表示後すぐに閉じれば、数秒で認識させることができる。

(※)[コンピュータの管理]アイコンをデスクトップに登録する方法
 1)[コントロールパネル]を開いて、[管理ツール]をダブルクリック
 2)[コンピュータの管理]アイコンを右クリックで選択しながらデスクトップの任意の位置に移動
 3)メニューから[ショートカットをここに作成]をクリック

(2003/08/31)

 

新型DVD-RAMドライブの最新事情

 記録型DVDドライブの今後のシェアを決めるかのような新型の登場は、当初は6月下旬〜7月上旬と予測されていたが、今年の季節のように少し遅れでやっと熱い夏が来たようだ。

 第1グループで先頭を走るのは、DVD-RAMの3倍速とDVD-Rの4倍速に対応し、カートリッジメディアに非対応なものの、全てのコンシューマー向け記録型DVDに対応する 、日立LGデータストレージのGSA-4040Bを搭載するマルチプラスドライブ群だ。
 一番乗りは、8月2日に登場したアイ・オー・データブランドのDVR-ABH4(最新価格)でATAPI内蔵型だ。8月14日には、メルコブランドのDVSM-34242FB(最新価格)の発売と、ロジテックブランドのLDR-H443U2(最新価格)の発売があった。前者 はATAPI内蔵型、後者はUSB2.0接続外付型になっている。 おそらく、このグループは、GSA-4040Bの増産によって、他ブランドや他接続タイプのものが追加され、最大のグループになる予定だ。

 第2グループになるのは、正式発売日の8月23日に先んじて、21日から一部のショップでいわゆるフライング販売された、本家を名乗る松下電器製ドライブを搭載する、パナソニックブランドのLF-M621JD最新価格)で、ATAPI内蔵型だ。
 やはりDVD-RAMの3倍速とDVD-Rの4倍速に対応するとともに、カートリッジメディアにも対応している。ただし、DVD+R/RWには対応していないので、従来のマルチドライブの高速改良版の位置付けになる。おそらく、他ブランドでの発売もあろうが、すでにOEMブランドメーカーは売りやすいGSA-4040Bを搭載するマルチプラスドライブで商売を行っているので、大きなグループになりにくいと思われる。
 このように書くと、ドライブ生産量が少ないと思われかも知れないが、松下電器は家電製品のDVDレコーダー(DIGA)が好調なこともあって、むしろOEMブランドメーカーに供給するドライブの余裕が無い状況かもしれない。

 第3グループは少しややこしいが、松下グループにあたる松下寿製のSW-9572を搭載するドライブ群になる。DVD-RAMの3倍速とDVD-Rの4倍速に対応するとともに、カートリッジメディアにも対応しているのは、第2グループの松下電器製LF-M621JDと同じだが、加えてDVD+R/RWの再生に対応してる点だ。(DVD+R/RWの記録は非対応)
 すでにメルコは採用を発表しており、9月上旬にATAPI内蔵型のDVRMR-341FB(最新価格)とIEEE1394&USB2.0接続外付型のDVR-341IU2最新価格)が発売される予定だ。
 価格的にもこのドライブは安く抑えられそうで、松下電器からOEMブランドメーカーに供給するドライブは、これに統一されそうだ。

 まだまだ、第4/第5グループなどもありそうだが、とりあえず現時点の3つのグループの特長を整理すると、次のような表になる。
 

新型DVD-RAMドライブの特長比較

グループ 第1グループ 第2グループ 第3グループ
ドライブメーカー 日立LGデータストレージ 松下電器 松下寿
ドライブ名 GSA-4040B LF-M621JD SW-9572
ブランド名と機種
(など)
アイ・オー DVR-ABH4
メルコ DVSM-34242FB
ロジテック LDR-H443U2
パナソニック LF-M621JD メルコ DVR-341FB
メルコ DVR-341IU2
DVD+R/RW記録 × ×
DVD+R/RW再生 ×
カートリッジメディア ×

 したがって、機種の選択をする場合には、まずDVD+R/RWの記録/再生とカートリッジメディアの対応必要度からグループ選択を行い、次に接続タイプで機種を選択し、最後にバンドルソフトや価格、好みから決定するのが良いと思う。
 カートリッジメディアについて、すでに多くのメディアを持っていれば、対応度の可否は大きな要素になるが、最近の取り出し型であれば、取り出して使えば何ら問題がない。むしろ、カートリッジメディア対応のトレイは構造的に生のメディアが載せにくいことや、カートリッジメディアは生のメディアより高価などのデメリットもあるので、この際にカートリッジメディアを切り捨てるのも一考だ。

 ZDNNのニュース速報によると、家電大手9社(日立、日立LGデータストレージ、日立マクセル、LG電子、松下電器、サムソン電子、ティアック、東芝、ビクター)は8月21日、DVD-RAMの認知と普及率向上を目指す団体の「RAM Promotion Group」を設立したらしい。
 パソコンデータの記録用にDVD-RAM、家電製品と連携する映像記録用にDVD-R/RW(対抗するDVD+R/RW)としてきたが、ここにきてDVD-RAMをフォーカスする動きが出てきたようだ。

(2003/08/24)

 

DVD全部ドライブの意義!

 これまで3回にわたり、DVR-ABH4を購入するに至った経緯、セットアップ、ベンチマークをレポートしてきたが、あえてDVDのメディアやフォーマットについての解説を省略してきた。何故ならば、それらを意識する必要がまったくない、全てのメディアに対応する ドライブであるからだ。

 しかし、よくよく考えてみると、複雑なメディアやフォーマットがあるからこそ、DVR-ABH4の評価にもつながるという観点のもと、できるだけ詳しく解説を しようと思い立った。
 これから非常に複雑怪奇な解説を始めるが、 勘違いしないように、まず念頭において欲しいのは、メディアとフォーマットはまったく異なる次元であるとの認識を持つことだ。

 メディアとは、DVD-RAM、DVD-R/-RW、DVD+R/+RWなどの記録媒体のことで、ハードウェアレベルの話 である。(RとRWは、CDメディアと同じで、前者は1度しか書き込みができないのでライトワンス、後者は書き換え可能なのでリライタブルと呼ばれている。RAMは後者に属する。)
 また、フォーマットとは、簡単にいえば使用目的の違いで、パソコンのデータを記録するDVD-RAM(メディア名称でなくフォーマット名称であるのに注意)、映画などのソフトとして販売されているDVD-Video、リアルタイム録画が可能なDVDビデオレコーディング(DVD-VRと略す)などで、ソフトウェアレベルの話 になる。
 すなわち、メディアとフォーマットの組み合わせがあるので、記録されたDVDを呼ぶ時には、例えば「DVD-VRでフォーマットしたDVD-RAMメディア」や「DVD-VideoでフォーマットしたDVD-Rメディア」などと呼ぶ。(メディアにはライティングソフトによって複数のフォーマットが可能)

 なんともややこしい話で、使用目的でフォーマットが違うのはしょうがないとしても、複数のメディアの種類が累乗的に話を複雑にする。どうしてこのように多種多様のメディアが存在するのかというと、一つには使用目的によるもの、二つには提唱する団体が違うことに起因する。
 DVD-RAMとDVD-R/RWは、ともにDVDフォーラム(2003年3月現在で215社が加盟する団体)で規格化された。データ記録用として用意されているDVD-RAMに対し、映像記録用にフォーカスしたDVD-R/RWが用意されている。
 一方、DVD+R/RWは、Allianceが提唱しソニー、フィリップス、ヒューレットパッカードが策定した規格で、機能的にはDVD-R/RWとほとんど同じものの互換性はまったく無く、DVD-R/RWと覇権争いが続いている。

 このようなメディアの生い立ちから、性能や機能にもそれぞれに特長があって、使用目的がデータ記録用であればDVD-RAM、映像記録用であれば好みによってDVD-R/RWもしくはDVD+R/RWの選択になる。なお、映像記録用の場合は、身近にある家電機器のDVDプレーやDVDレコーダがどのようなメディアに対応しているかも、選択にあたっての大きな要素になる。

 どちらかといえばメディアを中心に述べてきたが、メディア選びこそが対応するドライブ選びになるからだ。筆者もはっきりといって、DVD-R/RWとDVD+R/RWの覇権争いの軍配が、どちらに上がるかの予想もできない状況にある。そして何よりも恐いのは、多種多様なメディアが氾濫することで、ドライブによって は入手したコンテンツが再生できないことが起こることだ。

 そのような危惧を打ち消して、ここでの解説なども不要とする、全てのメディアに対応する全部ドライブに対し、ノーベル平和賞?を贈りたいほどの敬意を表する次第だ。

(2003/08/18)

つづく

 

DVR-ABH4(GSA-4040B)のベンチマーク

 お約束のベンチマークになるが、DVR-ABH4の最大の特長は、主要ドライブの比較に整理したように、DVD-RAMとDVD-R/RWの高速化(高速対応メディアが必要)と、DVD-RAMドライブとして初めてDVD+R/RWに対応したことなので、本来はこれらのメディアを使って行うのが順当だ。
 ところが筆者は、高速(3倍速)記録対応DVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+R/RWメディアは持ってないので、ベンチマークをすることすら不可能だ。DVD-R/RWやDVD+R/RWメディアはまず使うこともないと思うし、高速(3倍速)記録対応DVD-RAMメディアを4.7GBを6枚(合計約28GB)持っている状況からしても十分で、当面は購入する予定も無い。
 というと、筆者にとってDVR-ABH4は『豚に真珠』的な存在であるかもしれないが、Dual DVD-RAM環境を構築するために追加する1台を、いざというときに使える全部ドライブの保険料として、価格差の1万円は安いと感じたのが購入動機だ。

 ということで、ベンチマークとして物足りないところもあろうが容赦願いたい。
  1. DVD-ROMの転送レート
     ベンチマークソフトはcdspeed2000.comが配布するフリーウェアのNero CD-DVD Speed 2.02で、計測メディアに約4.4GBと比較的データ容量が大きい、地図ソフトのプロアトラスW全国DVD版のメインディスクを使用した。
     下記は計測結果のデータであるが、X軸は内周から外周にわたって容量で目盛りが、またY軸の左に倍速値(DVDの1倍速は1385KB/sec)、右にスピンドル回転数(x1000rpm)が刻まれている。緑色の線が倍速値、黄色がスピンドル回転数を、赤色の縦線は計測メディアの容量で、データが無いのでこれ以上の計測不可能を示す目印だ。


     
     DVR-ABH4の回転制御方式はPCAVなので、外周のある位置まで(容量で約3.5GB)はCAV(回転数一定)で、それ以降はCLV(角速度一定)となる。最内周部を約5.1倍速でスタートし、徐々に転送レートが上がって約11倍速で、以降ほぼ一定速となっている。製品の詳細仕様では最大12倍速となので約1倍速少ないが、LF-D321の最内周部(最も使われる位置)が約2倍速だったのと比較すると、データ読み込みが高速になったのが体感できる。 
     
  2. CD-R書き込み時間の比較
     DVR-ABH4を購入したのと一緒に、切れ掛かっていたCD-Rメディアのバルクケース入り50枚パックを買ってきた。DVDマルチプラスドライブと一緒にCD-Rメディアを買うとは寂しいような気がするが、これが現実だ(^^ゞ。購入したメディアは、太陽誘電の1倍速〜32倍速に対応した650MBデータ用(CDR74TYSBN)で、パックで\1,900なので1枚あたり\38となるが、暫く買っていない間に安くなったものだ。

     中容量(650MB)までのデータの移送は、まだまだCD-Rの時代が続くことを確信した次第だ。そこで、DVR-ABH4とPLEXTOR PX-W124TSiで、CDをコピーするのにどれだけの時間差があるのかを測定してみた。すでにご存知であろうが、24倍速は3,600KB/sec(CDの1倍速は150KB/sec)なので 、約110秒(388MB*1024/3600kB)もあれば書き込めるというように単純でなく、書き込むための準備作業などのロスタイムがあるので、 実際には数倍の時間を必要とする。したがって、書き込み速度が2倍でも、ロスタイムはほとんど変わらないので、CDのコピーに要する時間は、わずかに縮まるだけと予想される。

     書き込みソフトはB's Recorder GOLD 7.02を使用し、Windows2000 Professional Disc1(約388MB)をコピーする要した時間を計測した。 書き込み条件は、送り側ドライブと受け側ドライブを同一にし、ディスクアットワンス、テスト後の書き込み、ベリファイ ならびにコンペアは無し、書き込み速度は可能最大速のDVR-ABH4は24倍速、PX-W124TSiは12倍速とした。
     下のグラフは、上記の条件でCDのコピーに要した時間を、イメージ作成と書き込みに大別して、ストップウォッチで計測した結果だ。(書き込みには、テスト書き込み、書き込み、終了処理などが含まれる。)
     結果は、PX-W124TSiが682秒に対してDVR-ABH4が529秒で、153秒(約22%)の差となった。153秒(約2分半)をどのように評価するか は、使用頻度や考え方の個人差で大きく変わるが、Pentium4-3.2GHzとPemtium4-2.4GHzは、約25%演算能力が違うだけで価格に5万円以上も差がある世界を考えると、十分に評価できるのでなかろうか。
     なお、DVR-ABH4にはバッファアンダーランエラー防止機能が搭載されているので、送り側ドライブをPX-W124TSiにしてオンザフライ書き込みを行った結果、206秒でコピーが終了した。(他の書き込み条件は前と同じ)

 本来のDVDマルチプラスドライブとしてのベンチマークにならなかったが、買い増してDual DVD-RAM環境を目指すならもとより、買い換えるにしても十分に価値のある、従来に稀のない製品だと思っている。そして何よりも凄いのは、フォーマッターの盟主に はできなかった、フォーマット戦争に終止符を打つべく製品を出したことにある。その意味で、ドライブ開発元の日立LGデータストレージに絶賛の拍手を送りたい。
 同じドライブ(GSA-4040B)でメルコから発売されるDVSM-3432FBは入荷が遅れていたが 、本日より発売になったようだ。また、ロジテックからのLDR-H443AKも、今月中には登場する予定なので、9月には後発組も含めたマルチプラス旋風によって、パソコン用DVDドライブのシェアが大きく変わろうとしている。
 また、LG Electronicsサイトに掲載された最新のGSA-4040B用のファームウェアA300が、突如としてサイトより消える事件など、光メディアドライブの話題の中心になるのは間違いなさそうだ。

(2003/08/13)
(追記&訂正:2003/08/14)

つづく

 

DVR-ABH4(GSA-4040B)のセットアップ

 運良くゲットできた最新モデルのDVDマルチプラスドライブ DVR-ABH4だが、一抹の不安が無いわけでもない。それは、すでに設置している松下製 LF-D321JD相当品(以下、単にLF-D321HDと略す)とDVR-ABH4のドライバー との関連だ。

 WindowsXPでは、OS標準の光ディスクドライバーを使うことになるので、異機種のDVDが複数台搭載されていても問題ないはずだ。しかし、当方はWindows2000なので、光ディスク(DVD)を使用するためには、メーカーが提供するドライバーが必要になる。しかるに、Dual DVD-RAM環境では、LF-D321JDとDVR-ABH4の他メーカーのドライバーが共存するはずで、競合してトラブルにならないかとの心配だ。
 この心配は購入時点でもよぎったが、一瞬迷いながらエイヤーと購入した経緯がある(^^ゞ

 これらの心配を抱きながら、恐る恐るセットアップに入った。
 まずは、お約束の裏に貼られた定格シートのデジカメ撮影から始めた。右は撮影した定格シートの一部をトリミングしたものだが、ドライブは公開されている通り、日立LGデータストレージ製のGSA-4040Bが搭載されている。

 では、セットアップの詳細な手順について説明する。(セットアップする環境はWindows2000なので、他のOSではDVR-ABH4の認識について、状況が少し異なると思われる。)

   0.  パソコンの内部を弄るときには、電源を切るのを忘れないように!
  1. ドライブベイの準備
     マルチプラスドライブ(CD-R/RW付)にしたので、少々回転音が煩いCRW2100SX-VKには引退していただき、使い勝手が良いようにドライブの位置を入れ替えて、Dual DVD-RAMドライブ環境となった。ならびに、Dual CD-R/RWドライブ環境は維持している。
    ベイスロット 新構成 旧構成
     1(最上段) SPEAKER (Thor Speaker SP-400)

     2 PCMCIA (I-O DATA CardDock/SC) CD-R/RW (YAMAHA CRW2100SX-VK)
     3 CD-R/RW (PLEXTOR PX-W124TSi)

     4 DVD-RAM (I-O DATA DVR-ABH4) DVD-RAM (MATSHITA LF-D321JD相当品)
     5(最下段) DVD-RAM (MATSHITA LF-D321JD相当品) PCMCIA (I-O DATA CardDock/SC)
  2. DVR-ABH4のスイッチ設定と取り付け
     基本的にはSCSIマシンなので、プライマリIDEチャンネル(IDE0)のマスタにLF-D321JDが接続されているだけだ。当面は他にIDEデバイスを接続することもないと思われるので、DVR-ABH4はセカンダリIDEチャンネル(IDE1)のマスタに接続することにした。
     したがって、DVR-ABH4のジャンパスイッチがマスタに設定されているのを確認し、マザーボードのセカンダリIDEチャンネル(IDE1)ソケットとIDEケーブルで接続する。次に電源ケーブルを接続し、取り付けネジがしっかりと止まっているのを確認する。
     
  3. マザーボードのBIOS設定と確認
     パソコンの電源を入れて起動し、マザーボードのBIOSを呼び出して(通常はBIOSの起動途中に[Delete]キーを押す)設定する。
     まず、「Standard CMOS Setup」で「Secondary Master」のItemを「AUTO」に設定し、セカンダリIDEチャンネル(IDE1)に接続したDVR-ABH4をマザーボードに認識させる。
     次に、「Peripheral Setup」で「OnBoad IDE」のItemを「Both」に設定し、LF-D321JDが接続されるプライマリIDEチャンネル(IDE0)と、DVR-ABH4が接続されるセカンダリIDEチャンネル(IDE1)が使えるように、IRQ14およびIRQ15を設定する。
     
  4. DVR-ABH4のCD-ROMドライブとしての認識
     以上の状態でパソコンを起動すると、BIOS起動時に以下のように表示されていれば、DVR-ABH4はマザーボードに正しく認識されているはずだ。

       Auto-Detecting Sec Master..ATAPI CDROM    
       Sec Master; A105 HL-DT-ST DVDRAM GSA-4040B  (A105はファームウェアバージョン)

     次にOSが起動するとDVR-ABH4を自動認識し、Windowsから促された通りに実行すると、OS標準のドライバをセットアップできる。 デバイスマネージャのDVD/CD-ROMドライブを開くと、HL-DT-ST DVDRAM GSA-4040Bが追加されているはずだ。
     ただし、この段階では、CD-ROMドライブとしてセットアップができただけで、DVD-RAMドライブとして使えない。 おそらく、OS標準で光ディスクドライバーを持つWindowsXPでは、この時点ですでにDVD-RAMドライブとして使えるようになると思われる。
     
  5. DVR-ABH4のDVD-RAMドライブとしての認識
     うまくゆけば、DVR-ABH4(GSA-4040B)は、今までのLF-D321JDのドライバーを使用して、DVD-RAMドライブとして使えるかとも期待していたが、やはり駄目なようだ。
     そこで、DVR-ABH4に添付されていたDVD-RAMドライバーをセットアップすることにした。セットアップしたドライバーバージョンは、VER2K.TXTによると以下のようになっていた。
     

    Windows 2000デバイスドライバーのバージョンについて
                           2003年5月26日
                             BHA_VER.16
    ドライバーソフト
     meiudf.sys                 - Ver 3.0.8.0
     dvdram.sys                 - Ver 3.1.1.0
    フォーマットソフト(DVDForm)        - Ver 4.1.8.0
    ディスクライトプロテクトツール(WPTool) - Ver 1.1.1.0
    DVD-RAMユーティリティ(DVDTool)    - Ver 1.0.8.0

     セットアップの前に「すでにDVD-RAMドライバーがインストールされているが、新しいドライバーを更新するのか?」というような確認のメッセージがあったが、かまわずにセットアップを行った結果、ぶじにDVD-ABH4がDVD-RAMドライブとして使えるようになった。 デバイスマネージャのDVD-RAMデバイスを開くと、HL-DT-ST DVDRAM GSA-4040Bが追加されているはずだ。
     なお、確認したところ、LF-D321JDも従来と同様に使用することが可能で、2台のDVD-RAMドライブ間でコピー&ペーストを行 うことができた。
     

  6. IDEチャンネルの転送モードの設定と確認
     ドライブの認識が終わったら、DVR-ABH4の転送モードがUltra DMAモードになっていることを確認する。
     確認方法は、デバイスマネージャのIDE ATA/ATAPIコントローラを開いて、今回の場合はセカンダリIDEチャンネル(IDE1)のプロパティの詳細設定タブで、デバイス0がUltra DMAモードになっているのを確認する。もしPIOモードになっていれば、デバイスの種類を自動検出、転送モードをDMA(利用可能な場合)に設定して再起動すれば、Ultra DMAモードになるはずだ。(PIOモードUltra DMAに比して、CPU負荷率が高いことや転送レートが低いので、パフォーマンスが落ちる。)
     
  7. DVD-RAMドライバーの謎
     はたして、DVR-ABH4(GSA-4040B)のドライバーは、LF-D312JDのドライバーと共存して動いているのであろうか?はたまた、DVR-ABH4はLF-D321JDと同一のドライバー を共有して動いているであろうか?
     この疑問を解決するために、デバイスマネージャのプロパティ を調査してみたが、驚いたことに、どちらもプロパイダがPanasonicでバージョンが3.1.0.0の、同じドライバーで動いていることが分かった。



     LF-D312JDのドライバーのバージョンは、DVD-ABH4のドライバーをセットアップする前には3.0.8.0であった ので、DVD-ABH4のドライバーのセットアップによって、LF-D312JDのドライバーは、DVD-ABH4と同じ3.1.0.0にアップバージョンされたことになる。

     すなわち、 複数台のDVD-RAMドライブを搭載したシステムでは、一つのDVD-RAMドライバーを複数台のDVD-RAMドライブが共有して使う仕様になっているようだ。
     また、DVR-ABH4に添付されているDVD-RAMドライバーは、バージョンがBHA_VER16とあるようにBHAが提供するものだが、もともとの開発元はPanasonic(松下)のようだ。

(2003/08/11)
(追記:2003/08/13)

つづく

 

DVD全部ドライブのDVR-ABH4をゲット!

 光学ドライブ製品では久々のヒット商品になりそうな、全てのコンシューマー向け記録型DVDに対応するDVDマルチプラスドライブ(全部ドライブ)として初登場となる、アイ・オー・データ機器(I-O DATA)から発売された内蔵ATAPIタイプのDVR-ABH4をゲットした。

 ひょんなことで入手したDVD-RAMドライブのお陰で、バックアップメディアをCD-RWからDVD-RAMに替えて約1年経つ が、CD-RWの約7倍(片面)の容量を持つDVD-RAMでは、複数枚に分散していたCD-RWのメディアを1枚にまとめるなど、大容量の堪えられない快適さに満足している。

 ただ心配ごとと不満は、ドライブが故障した時にバックアップデータを戻せなくなること と、2枚のDVD-RAMメディアでダイレクトにコピー&ペーストなどができない点だ。もっとも数少ないものの、例えばI-O DATA DVD-ABH16のように、DVD-RAMメディアが読めるDVD-ROMドライブが存在するのも事実だが、 それだけのために大枚1万円の投資をする気もない。それに何よりも、ドライブベイを1つ占有されるのがもったいない。
 そこで、情報交換広場にも書いたが、マルチドライブが2万円を切ったら、もう1本のDVD-RAMを追加して、Dual DVD-RAMドライブ環境にすることをかねてより検討していた。

 そのようなことで、新型DVD-RAMドライブが発売されることもあって、旧型が値下がりし始めたので(I-O DATAメルコロジテックの価格改定)、夏期休暇 の前日にあたる8月6日夕方、久しぶりの大阪・日本橋へ手頃なマルチDVD-RAMドライブを探しに出掛けた。

 記録型DVDフォーマットについて少し触れておくが、現時点ではユーザとして真に残念なことだが、DVDフォーラム(松下が中心)が規格化したDVD-RAMやDVD-R/RWと、ソニーが中心になって規格化しているDVD+R/RWが存在し、両規格の対立はすでに死語に なりつつあるVTRフォーマット覇者争いの「ベータとVHS」を思い出させる。
 筆者は特定メーカのファンでないが、主用途がパソコンデータのバックアップであることから、パソコンとの親和性が良い(と信じている)、DVD-RAMを使っゆくつもりだ。

 下記の表は、現在流通する、もしくは今暫くで流通予定のATAPI内蔵型の主要DVD-RAM対応ドライブについて、対応するメディアと主な特徴をまとめた比較表だ。
 DVDフォーラムを率いる松下は、CD-R/RWの記録とDVD-RWの記録/再生に対応したマルチドライブのLF-D521JDを2002年12月上旬に発売し、来る8月23日にはDVD-RAMとDVD-Rの高速化に対応した(高速対応メディアが必要)LF-M621JDを発売する予定。新型についても、従来の特徴の一つのカートリッジ付き(殻付き)メディアにも継続して対応する。
 ところでIO-DATAは、フォーマット戦争に終止符を打つべく、従来のマルチドライブに加えてDVD+R/RWの記録/再生に対応した、日立LGデータストレージ製のGSA-4040Bを搭載したマルチプラスドライブ(全部ドライブ)のDVR-ABH4を8月2日より発売した。また、このGSA-4040Bを搭載したモデルは各社より登場する予定で。現時点明らかなのは、メルコのDVSM-32242FBが8月9日、ロジテックのLDR-H443Kは8月下旬に発売される予定だ。
 

DVD-RAM対応 主要ドライブの比較 (2003/8/7現在)

タイプ マルチプラス マルチ ノーマル
型番 DVR-ABH4 LF-M621JD LF-D521JD LF-D321JD
発売元 I-O DATA 松下
流通実勢価格 \29,000 (\27,000) \23,000 \19,000
記録 DVD-RAM ○(3) ○(3) ○(2) ○(2)
DVD-R ○(4) ○(4) ○(2) ○(1)
DVD-RW ○(2) ○(1) ○(1)
DVD+R ○(4)
DVD+RW ○(2.4)
CD-R ○(24) ○(12) ○(12)
CD-RW ○(16) ○(8) ○(8)
再生 DVD-RAM ○(3) ○(3) ○(2) ○(2)
DVD-R ○(8) ○(6) ○(6) ○(6)
DVD-RW ○(8) ○(6) ○(6)
DVD+R ○(8)
DVD+RW ○(8)
DVD-ROM ○(12) ○(12) ○(12) ○(6)
CD-R ○(32) ○(32) ○(32) ○(24)
CD-RW ○(24) ○(24) ○(24) ○(24)
CD-ROM ○(32) ○(32) ○(32) ○(24)
カートリッジ付き
メディアの使用
×

※1 (  )内の数字は最大速度を示す、※2 LF-M621JDは8/23発売予定

 このようなDVD-RAM対応ドライブの状況の中で、8月6日の日本橋でのお目当は、バルク品のSW-9571-CYYというモデル探すのが当初の目的だった。SW-9571-CYYは、LF-D521JDのバルクあたるモデルで、ドライブはまったく同一、添付ソフトソフトはドライバーだけという簡素なものになっている。オーサリングソフトや書き込みソフトが不要なユーザならお得なモデルだが、バルク品なので保証はショップ店になり、通常は初期不良のみ(約1ヶ月)に一抹の不安がある。
 通販で探せば意外と簡単だが、当日見つけたのはTWOTOP・大阪店の1店舗だけで、価格は\18,000だった。

 本来なら、目出度く2万円以下のマルチドライブをお買い上げとなるとこだが、気が変わったのは、どうせ売り切れと思って購入検討にも入ってなかった、マルチプラスドライブのDVR-ABH4を見かけたことだ。どことも在庫は少なそうだったが、ソフマップ・ザウルス2フェイス日本橋本店ギガパレス本店パソコン工房本店PCワンズで、\28,480〜\29,970で販売していた。

 それで・・・、最安値のPCワンズでIO-DATA DVR-ABH4をゲットした次第だ(^^ゞ
 おそらく、DVD+R/RWメディアを使うこともないと思われるが、使えないので使わないのと、使えるけど使わないのは大きな違いで、いざというときには使える保険料と、果敢にも全部ドライブを実現したことに敬意を表し、約1万円の予算オーバーを計上した。

(2003/08/08)

つづく

 

CFカードが化けた格安ハードディスクカード

 2月28日、寒さも緩み暖かい陽気に誘われるように、久々の大阪日本橋に足を向けた。
 今回の目的は、大容量のコンパクトフラッシュカード(以下CFカードと略す)と会社用の打ちやすいキーボードを探すことだった。

 CFカードの用途は、自宅と会社の両方で使えれば便利なデーターファイルを、バックアップを兼ねて同期させるための移送用として使っている。現在は、2001年10月に購入した128MBのCFカードを使っているが、対象となる総ファイル容量が約500MBもあるので、その中から更に厳選し、使用頻度の高いファイルが格納されているディレクトリを対象にしている。
 そこで、対象ファイルが格納されているドライブレターが丸ごと格納できる、512MBのCFカードが狙いだ。

 現在の512MBのCFカードの価格相場は、秋葉原地区で1.5万円(バルク版)で手に入るらしい。ところが、大阪日本橋ではいくら探しても2万円強で、そんな安いものは見つけられなかった。急を要するわけでもないので、次の東京出張の折に秋葉原で探すつもりで諦めていたところ、巡回最後 に寄ったソフマップ5号店の ワゴンセールで、2GB容量のハードディスクカードが\9,999円(1%ポイント還元)で売っているのを見つけた。
 パッケージに書かれたスペックを見たところ、PC CARD TypeII/STANDARD ATA規格準拠となっていて、CFカードを入れるPCカードアダプターと同じ 標準厚(5mm厚)で、PCカードスロットが使える現在の環境であれば、何の問題もないはずと考えて即刻購入してきた。

 購入してきたのは、アイ・オー・データ機器のPCHDT-2Gtで、上の写真の ようなHDD専用ケースが付いていた。HDD専用ケースは、主素材はプラスチックながら、HDD本体を保持する部分と外形の四角にはゴムが貼られていて、衝撃を吸収する仕組みになっている。 衝撃に弱いHDDであるが、質量が小さいこともあって(本体質量:55g)、非動作時の対衝撃値は1000G確保されているので、専用ケースに入れた状態なら、鞄などに放り込んで手荒に持ち歩いても、何ら問題ないと思われる。

 この2GB容量のPCHDT-2Gtは、2000年11月に\59,800でリリースされており、2002年10月に\24,800に価格改定されている 。また、シリーズ後継機にあたる5GB容量のPCHDT-5Gtは、2001年9月に2Gtと同価格の\59,800でリリースされており、2002年7月に\44,000に価格改定されている。これらの経緯から察するところ、今回購入したPCHDT-2Gtは、旧製品の在庫処分に相当するようだ。

 ドライブの製造元が気になるが、カード裏面に「TOSHIBA DISK DRIVE MK2001MPL」と記載されているところから東芝製のようだ。また、当時のPC Watchの記事では、PCHDT-2Gtは仕様が東芝製「MEHDD20A」と酷似している点から、同等品と紹介されている。ちなみに「MEHDD20A」は、以前のハードディスクカードがPC CARD TypeIII(10.5mm厚)であったのを、PC CARD TypeII(5mm)まで薄くした画期的な1.8インチドライブであった。

 さて、ドライブ性能を測定するベンチマークだが、手持ちで最速なCFカードのHPC-CF128Zと比較したのが次のグラフだ。測定は、メインマシンに設置している「SCSI接続 内蔵型 PCカードリーダー」(I-O DATA CardDock/SC)をI/Fとして、HDBENCH Ver 3.30にて計測を行った。

 大きな期待はしてなかったものの意外と速いもので、次は実際に格納したいドライブレターのファイルを丸ごとコピーするた