初秋の大江山


写真撮影:2002/11/4(13時〜15時) on Kodak DC210A Zoom


 もう肌寒くなった初秋の一日、色づきはじめた紅葉と丹波勝栗もなか「笑鬼」を求め て、鬼と神の戯れる町の京都府加佐郡大江町へと車を走らせた。

 大江山といえば、美貌と才気の小式部内侍が詠んだ百人一首を思い出される方も多いが、

大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立

 【現代語訳】(母のいる丹後の国へは)大江山(京都市左京区の大枝山)や生野(福知山市)を通っていく遠い
ところですから、まだ(そこにある)天橋立(宮津市)は踏んでいませんし、母からの文もまだ見ていません。

詠まれた大江山とは、今回の加佐郡大江山ではなく、現在の京都市左京区の大枝山が正説とされる。

 また、大江町は大江山の鬼退治伝説の酒呑童子の里とされているが、やはり正説は上の大枝山と思われる。大きな 企業や観光資源もなく、町おこしのために鬼を使ったと思われるが、そこは伝説の世界と大目に見て、酒呑童子の里を楽しんでいただきたい。

 丹波勝栗もなか「笑鬼」であるが、実家が大江町の知人からお土産に戴いたことがあり、忘れられない美味しさに惹かれて買い求めに行った。「笑鬼」製造元の新冶製菓舗は、175号線の北近畿タンゴ鉄道大江駅前の信号から福知山方面に約800m行った山側にあ る。また、京都縦貫自動車道の丹波ICから約2kmのドライブイン「やまがた屋」にも置いてあることが分かり、大きな成果で もあった(^^ゞ


 京都から大江町へのアクセスは、京都縦貫自動車道の丹波ICより、国道9号線→173号線で綾部に出て、 ショートカットするように府道9号線で入るのが最短ルートだ。丹波ICから約60km、ほとんどが追い越しのできない片側1車線ということもあり、ゆっくり走っても急いで走っても約1時間半のドライブ になる。

 大江山へは、175号線の大江市街の北で府道9号線に入り、しばらくは北近畿タンゴ鉄道に沿って走り、大江山口内宮駅あたりで鉄道線路と分かれ、二瀬川に沿って山中へと入ってゆく。しばらくすると、吊橋が見えてくるがこれが新童子橋だ。その先を左に折れると大江青少年山の家が あり、右手に日本の鬼の交流博物館が見える。このあたりから林道となるが、ブナ林の中をくぐり抜けるように道なりにひた走ると、大江山八合目の鬼嶽稲荷神社に到着する。

 

鬼嶽稲荷人神社からの山々
(晴れの早朝はこのような雲海が)

 

鬼嶽稲荷人神社
(肝臓の強くなるお札があるそう)

 

日本の鬼の交流博物館

 

交流博物館前の大鬼瓦

 

二瀬川の渓流

 

二瀬川に架かる吊橋、新童子橋

 

 その他の大江町の見どころは、和紙づくりの工程(ビデオ)や用具などが見学できるほか、実際に丹後和紙の製造を体験できる「和紙伝承館」。隣に比較的安価に丹後和紙を販売しているところもあり、ちょっと変わった気の利いたお土産にも最適だ。
 また、大江駅前には、全国の鬼師の鬼瓦が集められた鬼瓦公園、土産品売場や食べもの屋などもあるので、今日一日の大江町の思い出を胸に散策するのもよい。