クラシック音楽庵 indexクラシック音楽の迷い道>ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/バーンスタイン/NY po

 


 ベートーヴェン:交響曲第3番(英雄 or エロイカ)
 レナード・バーンスタイン/NY po
 LP:CBS SONY(JP) SONC 10078

 (Oct28, 2004)


 

*** バーンスタイン(CBS時代)は誤解されているのでは? ***

■ はじめに

 ハード・オフのジャンクで入手したが、巡り会えて良かった一枚だと言えよう(宇野調)。

■ 疑問

 バーンスタイン/ニューヨーク・フィルのベートーヴェンは明るすぎるとか言われて、あまり良い評価を聞かないがどうでしょうか?この交響曲第三番に関して言えば、特別明るいとか能天気なものではなく、かといって暗いとか重苦しいわけでもなく、割とマトモで透明ぽい演奏に聴こえますが、私の感覚がおかしいのかな?

■ 気が付いた事

 マトモと言えば、バーンスタインは提示部の繰り返しをしています。当時はリピートをする演奏は少数だったハズだから、逆に言えば変わった演奏とも言えるかもしれません。でも、この方が楽譜に、より忠実なのであって、一般には楽譜に忠実と言われる演奏家でも、案外第3番に関してはリピートを省略してますよね。ま、曲が長いせいもあるかも知れませんが・・・。

■ ざっくばらんに言えば

  1.  いずれにせよ、彼の指揮する姿からすれば、えらく熱いサウンドが聴こえて来そうなものですが、少なくともこの録音を聴く限りでは、むしろ冷静で、各パート相互の関係がよく判る風通しの良い演奏になってます。爽やか!といってもいい。でも、それは明るい感情とは違うように思います。

  2.  でも、響きが軽いということは言えると思う。特に第2楽章は、フルトヴェングラーなどを聴き慣れた耳では、バカみたいに思うかも知れません。

  3.  でも、重くはないけど呟くように進行する葬送行進曲にじっくり耳をすましてみると、哀しいほどに美しく、まさにベートーベンの音楽が聴こえて来ます。

     各フレーズの、始まりは軽めに、後半で盛り上げ気味、で、それらを黙々と積み重ねる、みたいな感じです。音を引きずるようなことは殆どないけど、最後の一音で思い切り心をこめたように伸ばしたりするのが憎いです。

  4.  第3楽章のホルンの重奏もアレ?と思うくらい控えめですし、終楽章の「じゃぁ〜んじゃぁか、じゃぁ〜んじゃぁか・・・」という、こっ恥ずかしい部分も殊更に強調しないので、最後まで心乱されること無く聴く事が出来ました。

  5.  第1楽章のコーダの部分のトランペットはトランペットで続けて吹かせていますが、まぁ、妥当な判断でしょう。

■ 総括

 とにかく、バーンスタイン=ショウ・マンみたいな捉え方は違うのではないでしょうか。

 


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