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 ドヴォルザーク:交響曲第9番(5番)「新世界から」
 レナード・バーンスタイン/NY po
 LP:CBS COLUMBIA(JP) OS-269

 (Nov 2, 2004)


 

 *** 内容と形式の一致した名演 ***

■ はじめに

 ハード・オフのジャンクの中の一枚だったと思いますが、はっきりとは憶えてません。
 なにしろ税込み価格で一枚あたり21円からなので、手持ちとのダブリも気にせずに殆ど全てを救出することにしてます。家に持ち帰った後で検品すると、ひどいカビや傷だらけでビッケ!ということもあるけど、まあ、ジャンクですから・・・。

■ ところで

 この盤はCBS盤が日本コロムビアから出ていた時代のもので、それはようやく電蓄が普及した頃でもあり、わざわざ「立体ピックアップでお聴きください」などと記載されているレコードもあった程です。クリスタル・カートリッジという7グラム前後の重い針圧と、磨り減ったサファイア針で酷聴された盤も多く、残念ながら今回の救出品は、それに該当するようですが、まあ、聴けない範囲ではなく、それなりに楽しめました。時には割り切ることも大切です。

■ 気が付いた事

  1.  ジャケットのデザインが何とも笑える・・・。
     マンハッタンを背景に船の上から撮影した記念写真の一部と推測しますが、右端下のコーナー部分に、こちらを向いて笑っている女性を入れたのには、何か意図があるのでしょうか?

  2.  第一楽章提示部の繰り返しを行っています。バーンスタインらしいですね。

■ ざっくばらんに言えば

  1.  第二楽章を除いて、テンポは快速という印象を受けます。でもそれは一本調子に速いだけというのと違い、思い切りゆったりと歌わせたり、きりりと引き締めたり、フルトヴェングラー風にアッチェランドで追い込んでみたりと、まあ、いわゆる緩急自在というやつですね。

  2.  第2楽章は、たっぷりと歌わせクレシェンドしながらティンパニの「ドドドーン」まで盛り上げる導入部がとても感動的です。

  3.  全楽章を通して、しみじみ歌わせる個所と、意外な程あっさり流す個所を巧妙に使い分けているので、べたついた感じはしません。

  4.  楽譜を読めない私が言うのも何ですが、各パートがキッチリ役割を果たしているのが、手に取るように判ります(ような気がします)。

  5.  これはかなり「熱い」サウンドです。が、どこかでクールな眼が光っているのも確かで、テンポが動いているにも係わらず、構造的な印象を受けるところが面白いです。

■ 総括

 内容と形式の一致というか、この曲はバーンスタインに合っていると思います。
 ある意味ではフルトヴェングラー的と言ったら笑われますか?

 とにかく聴いていて気持ちの良い演奏です。

 


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