クラシック音楽庵 indexクラシック音楽の迷い道>ベートーヴェン:ピアノ ソナタ No.1 op. 2-1/アルフレート・ブレンデル

 


ベートーヴェン:ピアノ ・ソナタ 第1番 作品2-1
アルフレート・ブレンデル=ピアノ
CD:VOX CDX 5056

(Jul 28, 2005)


 

*** あまりにも人間ベートーヴェンを感じさせる演奏 ***

■ はじめに

 一時、Vox 時代のブレンデルにハマッタ時期があり、ベートーヴェンの協奏曲とソナタをなんとか入手しましたが、まとめ買いすると聴く意欲が失せる性格なので、しばらく放置。そして久々に聴いてみました。

■ ところで

 ブレンデルに限らず、Vox は供給が不安定のようなので、とりあえずゲットというのが吉のようです。
 

■ 気が付いた事

  1.  ピアノの音色は美しく録音されています。但し、全集としてみると、各曲共によく録れているのですが、意図的かどうか、曲によって距離感、或いはピアノそのものが違う機種なのではと思うほど、バラツキがあります。
  2.  リピートを実行しています。

■ ざっくばらんに言えば

  1.  実はピアノ・ソナタ第1番、ぺらりとしか聴いてなかったので、どんな曲かすっかり忘れていましたが、ブレンデルで聴くと、結構つらいイメージの曲なんだなという気がします。もう、何というか、あまりにも人生というか、人間としてのベートーヴェンを感じさせる演奏です。

     試みにバックハウス盤を取り出して聴いてみましたが、こちらは人間界を突き抜けて、聴くものを天界へと誘いますが、ブレンデルはあくまでも地上に留まる、そんな感じです。

  2.  しかしバックハウスとは対照的というか、初期のソナタでも、やりようで深刻な表現が可能なのだという証明でもある、そんなブレンデルの演奏なのでした。先入観からかもしれませんが、まるでシューベルトを聴いているような感覚に陥る一瞬も幾度かありました。

■ 総括

  あらゆる部分で細かく表現を描き分けて単調さを避けているようで、退屈にならず、しかも誠実なアプローチで解り易い演奏です。しかし、なぜか聴いていると次第に鬱な気分になってくるのも事実です。それでも二度と聴きたくないというのではなく、再び聴きたくなる、不思議な演奏です。

 

 

 


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