勇基とマリアのお仕事。
「なにをボサッとしているの。勇基、さっさと行くわよ」  心の中で10も文句を言いたかったが、ぐっと飲み込んで勇基はマリアの後を続いた。 『まったく、どうしてアイツの言いなりにならなきゃならないんだよ』  勇基がいましていることは、なんのことはない、彼の生業だった。いつも通り「なんで も屋」としての仕事、今回は「なくしもの」の捜索だった。別に依頼人が気に食わないわ けでも、依頼料が少ないわけでもない。それでも勇基が仏頂面をしているのは、今、勇基 の目の前を悠然と歩いている女性せいだった。 『どうしてアイツと一緒に仕事をしなきゃならないんだ』  生理的に合わないとでもいうか、自分が気になっているからなどと絶対に認めないわけ だが、とにかくアイツの顔を見るたびに言わずにはいられないのだった。  事件は今からちょうど5時間前に起こった。  朝、勇基がいつものように眠気を我慢しながらキッチンに向かうと、そこは既に様子が 違っていた。  明日香と珍しく、起きられない戒が!勝手に朝食を用意し、一足先に食べていたのだ。 もちろん、勇基の分もある。 「おい、どうなっているんだ?」  至極もっともな問いかけは、明日香がさも平然と切り返す。 「勇基ちゃん、昨日の夜に、今日、私が戒君を連れてお買い物に行くって言ってあったじ ゃない」 「きのお?」  記憶を探るも、そんなことは聞いていなかった。それどころか、 「今日は戒と仕事があるって言っただろう。そんなこと許可するわけ‥‥」  いや、あった!一昨日に確かレオに嫌々付き合わされて、昨日は二日酔いで寝込んでい たんだ。一日中、頭がガンガンしていたからやかましい明日香の申し出にOKを出した気 がする。 「いや、だめったらだめだ。今日の仕事は戒の能力(ちから)が必要なんだ。前後不覚状 態だったんだから、向こうに決まっているだろ。戒、今日は仕事があるって前々から言っ ておいただろ。どうしてお前からもそのことを言わないんだ」 「勇基ちゃん、ひどい。昨日はいいって言ってたのに。楽しみにしていたんだよ?」  涙を目にためながら訴えられもダメなものはダメなんだ。明日香にこんな風に言われる と弱いけど、それでも仕事のアポはとってあるんだ。信頼の問題もあるし、それ以上に生 活費だってかかってるんだ。誰でもいいから助けてくれ。 「じゃあ、戒君の代わりに私が手伝ってあげましょうか?」  突然の渡りに舟は、しかしながら勇基の機嫌をよりいっそう悪くさせる。 「マリア、どうしてお前がここにいるんだよ。いや、それ以上にどうしてオレがお前なん かと一緒に仕事をしなければならないんだ」 「勇基ちゃん!そんな言い方はないんじゃない?せっかくマリアさんが手伝ってくれるっ て言ってくれているのに」  ぽっぺをぷくーっと膨らませて明日香が抗議する。 「勇基、あなたは私の協力が欲しいんじゃないの?明日香を悲しませたくないんでしょう?」 「う゛〜〜〜〜」  マリアに言いくめられるのが最も嫌いな勇基だったが、それでも彼女の言うことに正し さを認めざるをえず、唸るくらいしかしょうがなかった。  というわけで勇基はマリアと一緒にガルドを歩き回っていた。  さて、今回の勇基の仕事は前にも言ったように「なくしもの」の捜索だった。依頼主は とある有名企業だったが、彼らが極秘で研究していた商品の設計図が入った光ディスクが 産業スパイに盗まれたらしい。極秘とはいえ、合法的なものだから、警察に頼めば事は簡 単なのだが(事実、警察にも被害届けは出してある)、運の悪いことに警察が全力をあえ た末に捕まえた犯人が、ディスクをガルドで紛失した(つまり盗まれた)と言っているの である。警察ではガルドの捜索は難しいし、ガルドのことはその道の人間(勇基たちのこ とだ)に頼むのが一番ということで、ガルドでも腕がいいと評判の勇基にブローカーを通 じて依頼が持ち込まれたのだった。 「ったく、こんな面倒な仕事はフツー受けないものなんだけどな」  マリアを恨めしく見ながら、勇基はひとりごちる。  仮に光ディスクが、その価値を理解して裏市場に流れていたら、もうお手上げ。依頼主 もそのことを恐れているのだが、しかし、その痕跡はなかった。価値を理解されないまま に市場に流れることもあるのだが、現段階ではまだそんなことはない。盗まれたディスク はバッグに入っていたそうな。それを盗まれた。ガルドでは日に100件ほどは起こって いる日常茶飯事的な事件である。おそらく、ディスクの価値もわからないバカが適当にそ の辺の中古屋に流したか、それでなければガルドの路地裏に用なしのバッグごと捨ててあ るかのどちらだった。仮にそのどちらにしても、探すのが面倒なことに変わりはない。 「聞き込みしても簡単に顔が割れるようなわきゃないし。戒がいればチョーノーリョクで 透視できたのによ、あんたは戒の代わりとか言っておきながら、何もできないじゃないか よ」  マリアも聖女ではなかったから、勇基の難癖に無条件で微笑むことはしなかったが、そ れでも一理はあるので、反論したいのをぐっとこらえて道を進んでいた。 「はぁ。明日香は戒とデートか。で、俺はゲリラ女とガルドをお散歩。どうしてカミサマ ってこんなにも不公平なんだろうな」 「ちょっと勇基!さっきから黙って聞いていたらそれはないんじゃないの?確かに私は透 視とかは苦手だけど、でも一生懸命手伝ってあげているのよ。それをあなたときたらさっ きからウジウジウジウジと。男らしくないわよっ!」  ついに堪忍袋の緒が切れてマリアはぐいっと勇基の胸ぐらを掴んで不満を言った。マリ アもいらいらしていた。いや、イラついていたのはマリアだけだったようだ。勇基はけろ っと急に真剣な眼差しになって腰の銃に手をやる。 「マリア、気づいているか?」 「ええ‥‥」  マリアもすぐに我に返った。辺りに、十人規模の人の気配がする。それも、明らかに敵 意の視線がマリアには見えた。もちろん、勇基にも。 「あんたら、ヒトのデートの後をつけて難癖をつけるのが趣味なのか?」  出てこいよ。と言わんばかりに勇基は挑発する。すると、出るわ出るわ。人相の悪い連 中がこれまた手に物騒な獲物を持って。もし警察に見つかったら(ガルドになんかいない けど)けっして言い訳できる姿じゃない。  ぞろぞろと出てきたなかで、たぶんリーダー格の男が進み出てくる。 「命が惜しかったら、ディスクを捜索しようなどと思わないことだ」  何を勘違いしているのか、それともしていないのか。まさかこんなことを言われるとは 思ってもみなかった。ガルドではゴキブリより多い追剥の類かと思っていたら、どうやら 違うらしい。 「へぇ、それは初耳。散々、嫌な女とガルド中、足を棒にしていてもさっぱり手掛かりが 掴めなかったんだけど、こりゃ、好都合。カモがネギしょってなんとやらとはこのことか ね」 「勇基、油断しちゃだめよ」 「とーぜん」  ざわっと、襲撃者たちに動揺が走る。それとともに、自暴自棄的な殺気が沸き起こって きた。 “ガウン!”  襲撃者の鼻っ面をかすめるように、勇基の銃口から弾丸が発射される。切っ先を制した 一撃は、しかしながら、戦闘の始まりを告げる合図にしかなりえなかった。  人数は‥‥15人くらいか。  移動しながら、フィールド全体を見渡す。  各々が、ほとんど原始的な武器、すなわち、棒きれやナイフを持っていた。銃を持って いるヤツは‥‥どうやらいないようだ。しかし、だからといって少しも有利ってわけじゃ ない。俺たちは囲まれていたし、人数も多勢に無勢ってやつだ。  ブン!と襲撃者の一人の攻撃が前髪を散らす。と、そのカウンター気味に強烈な肘鉄を 食らわす。みぞおちに決まった一撃は、相手を一時的な戦闘不能に陥らせる。ずむっと地 面に倒れ込んだ。 “ガン、ガン、ガン”  立て続けに3連する。さすがにノーテン直撃はさせないし、それどころか、当てること も避けた。足元や、避けやすい所に撃って、間合いが詰まって袋にされることを防ぐ。と その瞬間に、後方に回し蹴りを食らわした。見事に蹴りが顔面に直撃した襲撃者の一人が 白目を向いて崩れ落ちていった。  マリアは大丈夫か?  心配無用だった。勇基ほど体術が巧いわけでもなく、銃を持ってもいない。丸腰で動き も鈍いが、襲撃者を睨み付けて、紅蓮の炎をお見舞いしてやっている。マリアが能力者と いうことで襲撃者たちはたじろいだが、しかし、炎そのもののダメージが些細なものだっ たので、勇気を振り絞って、マリアにも平等に攻撃をしかけていた。  心配するだけ無駄だったか。  時間が経つにつれ、襲撃者たちの数は減っていった。勇基は襲い来る相手を時にいなし つつ、時に倒し、時にマリアに陰ながら援護をするという曲芸を平然とこなしていた。マ リアの方も精一杯、火力を抑えて戦っている。そして、ついに最後の一人もやっつけるこ とができた。マリアの炎が爆風をともなって破裂すると、哀れな被害者は熱風ごとビルの 壁に強烈に叩きつけられ、気絶した。 「ふぅ、ご苦労さん」  マリアを慰労して勇基はその辺で気絶している一人を見繕って尋問をしはじめる。 「おい、なんで俺たちがディスクを探しているって知っているんだ?いや、それ以上にど うしてあんたらが邪魔をしようとするんだ?」  こんなことで簡単に口を割るとも思えなかった。予想通り、男はしらを切った。 「知らねぇよ、俺はただあんたらを襲えと言われただけだ。リーダーだって大したことは 知らねぇはずだ。俺たちがいつも通り酒場で楽しんでいたら変なスーツ着たやつがいきな り大金を出してあんたらに警告を与えろって‥‥」 「ほぉ、あくまでも適当なことを言って誤魔化す気なんだな。まぁ、いいや。それならこ っちにも考えがある。  おい、あの女がいるだろ?」  勇基はにっこり微笑んで男に問い掛ける。 「あっ、ああ。えらい美人だがな‥‥」 「そう、美人なんだがな。ジツはアイツ、男なんだ」 「はっ?」  男もまさかそんなこと言われると思ってもいず、間抜けな声をあげる。 「ちょ、勇基!?」 「あいつは不幸なやつなんだよ。交通事故にあうまではムキムキのムサい男だったんだけ どな、事故にあって記憶を無くしたどころか、自分が女だったと思い違いをしてな。まぁ それであんな風に美人になったってわけだ」 「ということはあの豊満な胸も‥‥」  勇基はきっぱりと断言する。 「偽物だ。まぁ、別に男が一人女の格好をしていたって問題はないんだが、残念なことに 恋愛までするようになってだな。彼女、いや、彼に騙されてベッドで再起不能になった男 は数知らず‥‥」 「それと俺とがなんの関係が‥‥?」  そういってとぼけてもみるが、男もその先に続く言葉が何か薄々、勘づいていた。 「その再起不能になった男の一人にあんた、どことなく似ているな」 「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「まぁまぁ、野良犬に噛まれたとでも思ってだなぁ」  ジタバタ暴れる男を勇基は必死に抑えて懐柔をはかる。 「いやだったら、いやだぁ!俺はオトコとなんか寝る趣味はない。わかった、もう何でも 話す。さっきのは嘘だ。本当は」  そうやってなんとか誠実な(?)供述を引き出した瞬間、あたり一面がいきなり真っ白 になった。  きゅ〜〜〜〜〜ん。   どっかーーーーーーん!!  路地中を爆風と爆音が支配し、ひと通りの破壊に勇基たちは翻弄される。全てが静まり かえったあとに、勇基はなんとか自分が生きていることを理解した。瓦礫を押し退けて勇 基は体を起こす。 「なっ、なにが起こったんだ?」  立ち上がって見た光景は惨憺たるものだった。襲撃者全員が例外なく殺されている。も ちろん、爆発が直接の原因だったなら勇基たちも無事ではなかったはずだ。彼らは、爆風 で吹き飛ばされた後に何者かにご丁寧に心臓を破壊されていた。こんなことができるのは 人間であるはずがない。間違いなく能力者、それもかなりの強力な。 「マリア!大丈夫か?」  マリアはまだ気絶していた。心配して抱き上げるが、どこも目立った怪我がなくてほっ と胸をなでおろす。  と、勇基はマリアの胸のポケットに一枚のディスクが入っているのに気がついた。 「あれ?」  そっと、マリアの胸に触れないように取り出すと、それは捜し求めていた光ディスクそ のものだった。  いったい誰がこんなことを?  少々、薄気味悪いものがあるが、とにかく成果は成果として気絶し続けるマリアを抱い たまま勇基は家に帰っていった。  夜。  マリアはまだ寝つづけていた。  勇基はシャワーを浴びて、ビールを片手にマリアの様子を見に来た。  透き通るような銀色の髪とやすらかな褐色の肌。眠りつづける姿は十分に勇基の心に響 くものがある。 「マリアの意識が戻らない?えっと、能力者の攻撃を受けたんだっけ?それじゃあもしか すると能力者の攻撃によって精神的なダメージを受けて一時的に脳の回路が強制休養に入 っているんじゃないかな。能力者ってほら、繊細だから。ほっとけば治ると思うけど、心 配ならとっておきの方法もあるよ。ほら、眠り続けるお姫様を起こす方法って言ったら伝 統的なものがあるだろ?」  戒がとんでもないことを言っていた。 「キスをすれば目が覚めるって?」  勇基は気づかなかったが、そう言った瞬間、マリアの頬がぴくっと動いた。 「そんな馬鹿なことができるかよ」  そんなこと、卑怯じゃないか?勇基は頭をかいて邪な考えを振り払う。  マリアは相変わらず、静かに眠りつづけていた。  ベッドの横に椅子を持ってきて、そこに腰掛ける。 「まったく、のんきに寝やがって。ここは誰の家だと思っているんだか」  マリアの髪が乱れている。そっと直してみたりする。  間近で見ると、本当に可愛いと思う。褐色ながら、不思議と透明感のある肌だ。やっぱ り睫毛なんかも長いし、唇も薄いピンクで勇基の好みでもあった。 「静かに寝ていれば、本当に可愛いんだけどな」  安定した呼吸のリズムに合わせて、マリアの胸が上下に揺れる。  そっと、マリアの頬を触ってみた。 「こうしていればお姫様に見れなくもないか‥‥」  柔らかい感触。女の子ならではの。少し荒れているのは、やはりゲリラで健気にがんば っているからだろうか。しかしそれすらも勇基には魅力に思える。 「コイツ、男とかいるのかな‥‥?」  そう思った瞬間、勇基は自分が何を考えているのかわからなくなった。自分が何を言っ ているのか。信じたくもなかった。 「いるわけないか。素質はいいのにな。でも男が近寄ってきたら、間違いなく炎で火傷さ せられるな」  自分ならどうだろうと思う。火傷してもいいだろうか?  勇基は自分が自覚しているのと反して、おもいっきり鈍感だった。マリアの勇基を見る 視線に、単純な知己以上のものが微量ながら含まれているのに気づかないでいた。いや、 薄々は気づいていたのかもしれない。でも、気づかないふりをしている。  ぐびっとビールを飲む。 「聖女様(マリア)‥‥か」  戒が言ったことを思い出す。  キスをすれば、目覚めるだろうか?  ドクッ、ドクッと自分の心音が高まるのを感じた。アルコールのせいでないことはわか っている。  ことっとビールを脇に置いてマリアに近づく。顔を覗き込むように近づけていく。  マリアの息がかかりそうなくらいまで接近した。  唇と唇。これ以上ないくらいまでに危険な状態になる。  唇に柔らかい感触がした気がする。まだほんとうに微かに触れたか触れないか程度だ。  と、パチっとマリアの目が開いた。運悪く、勇基の目と合ってしまう。 「なにをやっているの?」  言い訳できるような状況でない。勇基の頭の中にはいくつもの言い訳が浮かんでは消え ていったが、やはり強がるのが一番のような気がした。 「うるせ。あんまりお前が起きるのが襲いもんだから、ついウトウトして倒れ込みそうに なっただけだ」 「そうは見えなかったけど?」  勝ち誇った笑みを浮かべてマリアは言う。 「ああ、もう!ただお前があまりにも気持ち良さそうに寝ているから憎くなってちょっと 悪戯してやろうと思っただけだよ!」  本心をまだ隠す勇基にマリアは確信犯的に意地悪をする。 「あら、私は貴方が言う所では男らしいじゃない。ムキムキのムサい男で、交通事故で記 憶を失って女に目覚めたんでしょ?そんな男が貴方は趣味なの?」 「覚えていたのかよ。あの手のヤツラに口を割らすにはああいうやり方が一番効果的なん だよ。ったく、んなことで根に持つなよな」  二人とも適当にお茶を濁す。本心は別にあるのに。それが勇基とマリアらしいかもしれ ない。 「なぁ、どうしてオレを手伝おうとしていたんだ?」  気恥ずかしそうにそっぽを向きながら聞く。  マリアはそんなこともわからないの?と言わんばかりに呆れる。 「馬鹿っ。もう出ていってよ」  毛布を被って勇基に言い放つが、しかし勇基は出ていく素振りさえみせなかった。数分 の時が流れる。  マリアが思い出したかのようにポツっと呟く。 「ねぇ、どうしてあんなことしたの?」 「えっ、ああ。アレはオレが悪かったって言っているだろ!」  少し不機嫌に勇基は吐き捨てた。 「違うわよ。どうしてキ‥‥」  そこまで言って、急に恥ずかしくなってマリアは口を堅く閉ざす。だが、逆に勇基の方 は勘違い(?)して頭のなかに電球を浮かべる。 「言っただろ、可愛いって思ったからだって‥‥」 「静かに寝ていればでしょ。起きている私はさぞ憎たらしいでしょうね」  ここまで言って、マリアは勇基にハメられたことに気づいた。 「キスしてほしいんだったら、黙って寝たふりでもしていればよかったのにな」  ちょんとマリアのおでこを指でつついて勇基は偉ぶる。そしてにこっと微笑んで勇基は 未遂の再現をする。マリアは拒絶しようとしたが、一瞬のことで抵抗する暇もない。 「へへ。おとなしくしていたらまたキスしてやるよ」  せせら笑って、勇基は部屋を出ていってしまった。出ていく間際にマリアは思いっきり 「馬鹿!」って言って枕を投げつけるが、わずかに遅く、枕は閉ざされたドアにぶつかっ て床に落ちるだけだった。 「バカ‥‥」  マリアは自分の唇に指を当てて、その瞬間の余韻を味わった。




あとがき
やっと5000ヒットのができあがりました。遅くなってすみません。
しかし、私の書く勇基ちゃんはいつも怒ってますね。(汗)最後の方で急展開してますけど、はたしてこんなのでよかったのかどうか。もう少し丁寧に書きたかったです。もっと時間とページがあればじっくり書けたんですけど。最後のは少しサービスみたいなものかな。(おい)いつも男の子が主人公なのでたまには女の子の主観で書いて見たいです。

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