子どもたちに負の遺産を残すな!
4月22日発売!
アスベスト 身近な不安とどう向き合うか
市民の声・江東編
永倉冬史講演
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(装幀/大熊肇)
A5判 96ページ 700円
はじめに
尼崎にあるクボタの工場周辺で住民にアスベスト被害が広がっていることが明らかになってからというもの、アスベスト問題は全国的に大きな波紋を呼び起こしてきました。
アスベストの危険性は以前から何度も指摘されていたにもかかわらず、結局は企業利益のためにその問題点が覆い隠され、黙認されてきたのです。そのことが被害を生みだし、今後も数万人単位でのアスベスト被害の拡大が予想されています。
アスベストの問題が大きく取り上げられるなかで、私たちも、アスベストは実際どういうものに使われているのか、自分たちはどういうことをしたらよいのか、など色々と話し合いました。しかし具体的なことがわからないままでは「あれも危険なのではないか、これも……」と漠然とした不安がひろがるばかりで、とりとめがありません。実際に少しでもアスベスト問題の改善・解決に役立つ力を一人ひとりが身につけるためには、まずは基本的な知識を共有することが必要ではないか、と考えたのが今回の講演会のきっかけとなりました。
幸いなことにアスベスト問題で大変活躍している「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」が江東区にあり、以前からたびたび助力をいただいていたこともあり、快く講演を引き受けていただきました。多くの人と一緒に学ぶ機会をいただいたことに感謝しています。
最後に、忘れてはいけないと思うのは、今回これほどまでにアスベスト問題が注目されるに至ったきっかけをつくったのが、アスベスト被害者ご家族の方の、クボタ工場周辺での大変地道な聞き取り調査によるものであったということです。そこに至るにはもちろん、より多くの方のアスベスト被害をなくしていこうという積み重ねがあったわけですが、一人ひとりがあきらめないで取り組むという姿勢がどれほどのものを生み出すか、その力のつよさにあらためて驚きを感じています。
アスベスト問題の解決にむけた多くの皆さんの取り組みにこの冊子が活用されれば大変うれしく思います。二〇〇六年三月二七日
市民の声・江東 前田かおる【目次】より
●はじめに 前田かおる●アスベスト 身近な不安とどう向き合うか 永倉冬史
●おわりに 中村まさ子
質疑応答
資料
●年表──アスベストを巡る動き
●既存建築物における吹付アスベストに関する調査について
●石綿対策の総合的推進に関する法律案
●石綿による健康被害の救済に関する法律案要綱
●被害者の現状と課題 名取雄司(中皮腫・じん肺・アスベストセンター所長)市民の声・江東の本