
佐賀にわか筑紫美主子 大塚清吾著
四六判上製 284ページ 1845円
舞台生活50年、自立した女としての筑紫美主子の生き方を通して、人間の生のほとりに誘う、渾身のヒューマンドキュメント。舞台写真など写真家でもある著者撮影の88点を収録。
装幀/熊沢正人 印刷・製本/猪瀬印刷株式会社(営業担当/猪瀬幸二)
参考●なお、筑紫美主子に関する書籍には、本書の著者・大塚清吾による『大塚清吾写真集 筑紫美主子の世界』(凱風社)、『旅芸人の唄──筑紫美主子自伝』(葦書房)、森崎和江『悲しすぎて笑う──女座長・筑紫美主子』(文藝春秋)などがある。
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松岡榮志著
小B6判 254ページ 1748円
北京を、ロンドンを、香港を……中国を感じながら旅した気鋭の中国文学者による随想集。風や空気を読みとれる著者撮影の写真や味わい深いスケッチも満載。
装幀/熊沢正人 印刷・製本/平河工業社(担当・田中康一) カバー使用写真撮影/松岡榮志
【目次より】プロローグ──北京の街角で 北京の四季──夏から秋へ 秋から冬へ 春から夏へ 児童節に思う 春宵一刻 帰ってきた毛沢東 北京のカゼ薬 水仙の季節 茶は人なり 燕京小景──恭王府 一碗の「口福」 鐘の音を聴きながら など33編の掌編を収録
【本文より】私はその椅子の運命を思った。老舎の『茶館』の椅子のように、革命や内戦をじっと眺め続け、やがて背もたれの石板を砕かれて、ここにひっそりと置かれているのだろうか。そして、私はこの国の文化人の運命にも思いを馳せずにはいられなかった。近くには、文化大革命で数え切れないほど多くの詩人や画家や知識人が政治に翻弄され、自由を失い、そして命までも奪われている。それは確かに悲惨な体験であった。しかし、振り返って言えば、このことこそがこの国の芸術を確固たらしめているのである。
【著者紹介】松岡榮志(まつおか・えいじ)1951年生まれ。東京教育大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程を経て、現在、東京学芸大学教授。専攻は中国古典文学、中国語学。当社からはほかに『歴史書の文体』、絵はがき「北京の風、パリの光」などの刊行物がある。

今井美沙子著
小B6判上製 268ページ 1650円
私は猫のことでエライなと思うのは、365日、人間のすいとり紙の役目を果たしていることである。人間に向かっては決していえない愚痴を、猫たちにしゃべると、猫たちは黙って聞いてくれ、自分の秘密の懐にそっと入れて、口外することはなかった。猫は身体のどこかにすいとり紙を隠し持っているのではないかと思う──愛すべき猫たちとのひとときを綴った猫エッセイ。1999年末、続編刊行決定!
装幀/熊沢正人 装画/中浜稔 印刷・製本/平河工業社(担当・田中康一)
【目次より】猫との出会い 猫に学ぶ──招き猫、あなただけよ、白黒天使、酔芙蓉の樹の下、好きな場所、新聞切り、一枚きりの衣、知恵を授けに、男の気持ち、猫嫌いの人嫌い、猫はエライ、母性愛、猫ばあさん、猫貯金、猫の霊、身代わり猫 今井家と猫たち──初代ミィ、チャコとクロ、チビ(そして、チャーとクロとシマ吉)、二代目ミィ、タビ、シマ、舞子と鳩子(そして、デネブ)、トラ、五郎恵、番外 タマとオツレ 猫日記
【著者紹介】今井美沙子(いまい・みさこ)1946年長崎県五島列島生まれ。高校卒業後、大阪で就職。70年、造形作家の今井祝雄さんと結婚。育児のかたわら執筆を続け、77年『めだかの列島』(筑摩書房)を刊行、本格的な執筆活動に入る。『おなごたちの恋唄』(集英社文庫)、『彼岸花』(ちくま文庫)、『わたしの母にっぽんの母』(理論社)など著書多数。各界の229人にインタビューした『わたしの仕事 全10巻』(理論社)で第39回産経児童出版文化賞を受賞。講演、ノンフィクション講座講師と幅広く活躍中。本書のほかにも当社から『心に生きる本』『男たちの天地』(中野章子との共著)を出版。最新刊に『おんなの国語辞典』(NECクリエイティブ)がある。

今井美沙子著
小B6判 280ページ 1700円
若い頃より本を読むのが好きで、五島より十八歳で出てきて結婚するまでの五年間、本によって心を癒され、本によって希望を与えられたような気がする。年を重ねるごとに、本を読むのがもっと好きになった。これからどんなに年を重ねても、本がある限り、年を重ねるは恐くないとさえ思う。新刊の本屋、古本屋を回って、様々な本と対面する時の心のときめき。意中の本と出会ってそれを持ち帰る時のうきうきした気持ち。家へ持ち帰り、自分の勉強部屋に置いた時の安堵感。その上、実際、その本を手にとって読む時の胸の高鳴り。本は私にとって永遠の心の恋人だ──主婦作家としてデビューした著者が文章修業の過程で出会った50冊の本を紹介。単なるブックガイドにとどまらず、執筆者との触れ合いをもあたたかく、やさしい文章で綴る。
装幀/熊沢正人 題字/今井美沙子 印刷・製本/平河工業社(担当・田中康一)
【取り上げた本】『新版放浪記』(林芙美子)、『宮沢賢治素描』(関登久也)、『あこがれの原初』(岡部伊都子)、『火の国の女の日記』(高群逸枝)、『私の日本地図・五島列島』(宮本常一)、『洟をたらした神』(吉野せい)、『たった二人の工場から』(真尾悦子)、『港野喜代子選集 詩・童話・エッセイ』、『一銭五厘の旗』(花森安治)、『日本人の自伝 金子ふみ子』、『新装判 荷車の歌』(山代巴)、『グアダルーペの聖母 メキシコ・ノート』(鶴見俊輔)、『戦いすんで日が暮れて』 (佐藤愛子)、『わが生涯』(住井すゑ)など

今井美沙子/中野章子著
小B6判 280ページ 1900円
大人の女が考える「いい男とは」……ノンフィクション作家・今井美沙子と文芸評論家・中野章子が12人の男をサカナに縦横無尽に語り合う。誇りとは、人生とは、家族とは。20世紀を生き抜き、大きな仕事を無欲でのこした愛すべき12人の男たち。
装幀/熊沢正人 装画/今井祝雄 印刷・製本/平河工業社(担当・田中康一)
【取り上げた男たち】内田百間、牧野富太郎、南方熊楠、稲垣足穂、種田山頭火、松下竜一、千家元麿、古今亭志ん生、坂田三吉、棟方志功、田中正造
→【紹介記事などより】