四六判上製 168ページ 1600円
二人の幼子を遺して44歳で逝った著者の遺稿句集。
心臓を病み、一年後に迫った死を予感させる句とともに
二人の子どもとのほのぼのとした交流も多く詠まれている。
【収録句より】
亡き人を慕ふ心や虫の声
侘びしさに木枯らしに停つ行き場なし
春暁や巻かぬ時計のゆるく鳴る
貧しさを忘れ親子で歌カルタ
病室に訪ふ人もなし麦の秋
御不浄に菊挿しし子を賞でやりぬ
晩秋や店のジュースの色薄れ
我が運命こゝらで朽ちるか秋ふかむ
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