二次創作の参考にもできる。「モノカキ」として、大事なことがいっぱい詰まった漫画
実は漫画「家」で、私が好きなのは荒川弘さんとよしだみほさんなんです。
この「馬なり1ハロン劇場」というマンガは、知っている人は知っている。知らない人は全く知りません。
とりあえず競馬好きで彼女の絵を見たことの無い人はいない。マンガは知らなくても、絵を見せれば「あぁ、この絵見たことあるよ。」と絶対言います。そのくらいその筋では有名な人です。
だけどマンガは名のとおり、競馬マンガで、競馬の話しか出てきません。だから一般の人への知名度はまったくない。
しかし、私は声を大にして言いたい。
漫画家志望の人は絶対見るべし。魅せるエンターティナー志望なら一度は知るべし。・・・と。
勉強になること間違いなしです。そんなに絵が上手いのか?! と、お思いでしょう。ちっ、ちっ、(人差し指を振る)。違うんだな、それが。
ページ数、1話につき4ページ(激短い)マジックで描いたような太い線。
じゃあ、演出が凄いのか。ちっ、ちっ、違うんだな。
マンガ入門書によく書いてある、アップだとかヒキだとか全くなし。効果線なし。極めつけに背景もなし!
じゃあ、キャラが魅力的なのか。ちっ(以下略)
キャラの描きわけいっさいなし(だって馬だし)。表情も別に普通(だって馬だし)。
描いていて、何か鋼と正反対のマンガだなーと思ったのですが、共通する事がいくつかあります。
まずはたった一言。そして、エンターテイメントにとって最も大事なこと。
そう。4ページで。背景も無くて。みんな馬で。だけど、なぜかもの凄く心を打たれるドラマがあるんです。
なんでだろう。どうしてなんだろう。考えてみたら、短くて単純で余計な物がないからこそ、すごく勉強になりそうな感じです。
私が特筆しておきたいポイントは、みんな同じ馬ズラなのに(笑)、キャラクターひとりひとりがもの凄い「立っている」ということ。
キャラを立たせる。というのは、見た目が奇抜だとか、設定が真新しいとかいうことだけじゃないんだと、むしろ、そういう事ではないということを、まざまざと見せ付けられます。
さて、もうひとつ鋼の荒川さんと共通する事があります。それはね、
よしだみほさんからも競馬への、馬への愛が感じられる。マンガを見ていると、よしださんは本当に競馬が好きで好きでたまらないんだな、とか。馬が好きで好きで、しょうがないんだ、と思ってやみません。世界を本当に大事にしていらっしゃる。
私は荒川さんの人生観・価値観に、ため息が出るほど尊敬しているのですが、よしださんのマンガを通して伝わる人柄も、凄く尊敬しています。(よしださん、14巻第20R(あのニコちゃんの話)のネットコラムで(アッサリ描いたのは)「私よりもずっとずっと悲しい思いをしたファンがいるはずだから、そして関係者の皆さん以外には本当はこの事を語る資格はないことを自覚しているつもりだから」と書いていました。こういう風には中々思えませんよね。)
前は「出来たモノ」が面白ければ、作者がどんなヤローだってかまわない。どんな姿勢だろうが関係ないと思っていたのですが、今は違う。
作者の人格事体はまだ関係ないとしても、込めた気持ちっていうのは大事なんじゃないかと思います。自分の描くものを。描いてきたものを。いかに愛すか。愛しているか。大事にするか。そしてそれを自分の責任を持って読者様へ語るということ。
マンガって基本は子どもが見るものだから、多分余計に大事です。思うに、最近そういうのがおざなりになってる場合もあるんじゃないかな。
どれがとは言わないけど、ね。
私がドリー夢を書く上で、まず思った事が「鋼のへのありったけの私の愛を込めよう」ということでした。
そう思ったのは多分、このよしだみほさんの影響です。
それが見てくれている人に、伝わっているかは別の話ですが・・・っていうか、下手すぎて伝わってないだろうけど・・・。
そういう「気持ち」だけはこれからも一番大事にしていきたいと思っています。
あ、ついでに書こうか。
この馬なりの有名非公式ファンサイトがあるんですが、ヒット記念やらリニューアル記念やら、イベントごとによしださんご本人からイラストを貰っているのですよ。
同じ非公式ファンサイト運営者として羨ましすぎるぞゴラァ!
あぁ、私も荒川さんのイラストが欲しい!!(って、ホントに荒川さんがこのサイトの存在を知ったらいい気持ちしないだろうなー・・・こんな下手な文章書いてすみません。)
もうひとつ、ついで。
私を瞬時に泣かしたければ、14巻の第20Rを鼻先に突き出してみましょう。20秒以内に泣きます。