『僕の心、君知らず』
『相葉ちゃんと結婚したいんだ。』
不満そうな声が降ってくる。
声の主は見なくても分かる、松本だ。
きっと、この間の某雑誌のインタビューの内容が気に入らないのだろう。
でも俺はそんな松本の質問は聞かなかったフリをして、片手に持っていた雑誌に目を移す。
『ねぇ、ニノってば。俺より相葉ちゃんなの?』
さっきよりさらに不満気。
ちらっと盗み見ると口を尖らせて感情を露わにしている。
……はぁ。
なんか、厄介だ。
もし、俺が松本と結婚したいとか、付き合いたいとか。
そんなコトいったら本当っぽいじゃん。
生々しいじゃん。
松本が結婚したい相手に俺を選んでくれたことは覚えているよ?
正直嬉しかった。
それと同時に松本も同じように言って貰いたいんだろうと思った。
でもそれはアイツだから出来たことで。
俺が「松本と結婚したい」なんて言ったら引くでしょ、皆。
「松本さん…。とりあえずこっちにきなさい…。」
そう言ってまだ不満顔の松本を呼び寄せた。
アイツは俺の前で仁王立ちをして不機嫌モード全開。
なんだか無性に腹が立ったので腕を思い切り引っ張ってやった。
バランスを崩した松本は引力に逆らうことなく、俺の腕の中にしっかり収まった。
『ニッ、ニノッ!何なの?ぇっ?』
困惑する松本は必死に腕から抜け出そうと足掻くが、無駄。
俺は離さない。
「あのね松本さん。別に無理に理解しろとはいいませんがね…」
暴れる松本を押さえ込んで耳許でそっと囁く。
するとさっきまで暴れていたのが嘘のように大人しくなり、顔を紅く染めだした。
”少なくとも、俺がこうしていたいのは松本だけだよ。”
どうやら機嫌は直ったみたいだ。
______________________________________________________________________________________
あとがき兼言い訳
松本さんに激甘い二宮さんです。
それにしても…ポポロ…。
二宮さんの結婚相手にしたい人、相葉さんだそうで。
切っても切れぬ、ピノ繋がり?
出来れば松本さんと言って欲しかったけれども…
想像したら生々しいなって話です(笑)
|
|